サイゴン、ドンコイ通り
夜の、ベトナム、ホーチミン市、サイゴン、ドンコイ通り。かつてキャパの時代のカティナ通りだ。今のベトナムは夜ともなると、オートバイで町を意味もなくぐるぐるまわるのが、老若男女の習慣だ。なにしろ昼間の暑さから比べたら夜になると涼しくなる。バイクでクルージングするだけで気持いい。夜更けるとTシャツだと寒いぐらいだ。キャパの時代バイクはこんなに多くなかったろう。サイゴンではシエスタ(昼ね)の習慣が色濃く残っていたろう。今では日中といえでも、昼寝をしているはごくわずかに見える。オフィスは冷房が入り、昼寝の必要もないのだろう。ベトナムの乗り物といえば、シクロ、輪タクだ。自転車の前に座席があるのでながめがいい。残念ながら、ホーチミン市内では規制されずいぶんと少なくなった。地方都市にゆくとかなり走っているが、だんだん消えて行く運命だろう。
シクロは、ハノイと、ホーチミンでは形が違う。サイゴンのシクロのほうがスタイリッシュだ。いつから形がわかれたのかと思ったら、キャパの写真には、すでにハノイとサイゴンの違いが写っていた。そのことも一つの理由となって僕は、キャパがサイゴンにたちよったということがわかったのだ。でも、まさか50年まえのシクロが、現在のシクロと同じ形だということに少し驚いた。
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