カラーフィルム60年、「僕のコダクロームその4」
1935年、世界最初のカラーフィルム、コダクロームが発売されて、ことしはちょうど60年。
「Kodachrome」Poul Simon♪
ロバート・キャパは、1938年の中国取材ですぐにコダクロームを使った。そのフィルムは紛失したらしい。今回50年以上前に撮ったロバート・キャパのカラー写真の写真展が開催される。そのどれもがコダクロームで撮影されいている。50年以上たってもまだその画像は美しい。僕もずいぶんと撮影した。しかし今では支持するカメラマンも少ないようだ。このカラー写真の歴史に燦然と輝いたフィルムについて、語りあってみたいと思います。
コダクロームを使っていた、そんなカメラマンは年齢が高いかもしれない。今の若い、コダクロームという素晴らしいフィルムを知らない、人たちのためにも、話を聞かせてください。
コメント、トラックバック、もしくは、BBS、もしくは僕にメールでもよいので、その印象、思い出など教えてください。個人的な思い出でも結構です。
「僕のコダクロームその1」
コダクロームの、開発秘話のサイト「カラーフィルムとブラームス」ケンさんのホームページ
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Comments
はじめまして。僕は17歳の高校写真部員です。
僕のまわりはみんなフジ派でコダック派は僕一人です。
僕は特にコダクローム(PKRとKL)をよく使います。
初めて使ってみた時に思ったのはまず、感度が低いので苦労するなぁと。そして仕上がりをみて驚きました。出来上がったスライドを裏から見ると油絵のように被写体の象がうかびあがっていて、色彩も濃くて(重厚な)、渋い仕上がりでした。僕はびっくりしました。最近のフィルムは色彩が鮮やかでハッとするような感じがいいと思っていたので、その違いに驚きました。それから僕は川崎や横浜の工業地帯をとる時には絶対コダクロームしか使いません。コダクロームで、曇りの空をバックに煙をふく工場の煙突や、建物をとるとその場の空気さえも伝わってくるようなリアルで奥の深い写真が撮れてとても臨場感がでるからです。それに、細部までくっきりと描写ができていてとても満足しています。なにより色彩の重厚さが工場のような被写体を見せるときに工場のモノトーンな肌をより強調してくれると思います。
夕暮れの空も雲を油絵でかいたような質感がでてとても僕は好きです。とにかく僕のFM2に普段入ってるフィルムは80%コダクロームです。コダクロームなしで僕の写真活動は考えられません。乳剤番号とかはよくわからないんですが、とにかくコダクローム信者です。いろいろ教えて下さい。
Posted by: 高校生の写真部員 | 2005.05.23 01:31 AM
はじめまして。僕は17歳の高校写真部員です。
僕のまわりはみんなフジ派でコダック派は僕一人です。
僕は特にコダクローム(PKRとKL)をよく使います。
初めて使ってみた時に思ったのはまず、感度が低いので苦労するなぁと。そして仕上がりをみて驚きました。出来上がったスライドを裏から見ると油絵のように被写体の象がうかびあがっていて、色彩も濃くて(重厚な)、渋い仕上がりでした。僕はびっくりしました。最近のフィルムは色彩が鮮やかでハッとするような感じがいいと思っていたので、その違いに驚きました。それから僕は川崎や横浜の工業地帯をとる時には絶対コダクロームしか使いません。コダクロームで、曇りの空をバックに煙をふく工場の煙突や、建物をとるとその場の空気さえも伝わってくるようなリアルで奥の深い写真が撮れてとても臨場感がでるからです。それに、細部までくっきりと描写ができていてとても満足しています。なにより色彩の重厚さが工場のような被写体を見せるときに工場のモノトーンな肌をより強調してくれると思います。
夕暮れの空も雲を油絵でかいたような質感がでてとても僕は好きです。とにかく僕のFM2に普段入ってるフィルムは80%コダクロームです。コダクロームなしで僕の写真活動は考えられません。乳剤番号とかはおくわからないんですが、とにかくコダクローム信者です。いろいろ教えて下さい。
Posted by: 高校生の写真部員 | 2005.05.23 01:28 AM
PKL使ったことがありません。なにしろ途中からFUJIのフィルムに移行したからでしょう。ベルビア、プロビアに変えたことと、何より乳剤の安定を選んだからです。ということは、テストしなくても使えるということだったのでしょう。国産の強みです。かつてKodachromeⅡも、安定していてテストなしで使ってました。しかしKRに変わり、発売当初はマゼンタが浮き、テスト撮影が絶対でした。KMはもっと使いずらかった。
PKLのマゼンタが浮くということを、かえって逆に利用するって、目にうろこでした。個性的なフィルムを、ある特定の条件で使うと、効果的になるということですね。
僕は、どちらかというと、ノーマルなフィルムを、増感や、減感でいためつけるやりかたをしてました。昔はフィルターを何枚もつかったりもしたものです。
フィルムの使い方の奥義をありがとうございます。
Posted by: 横木安良夫 | 2005.01.27 09:03 AM
はじめまして。
私は各種コダクロームの中でも特にPKL(iso200
)を愛用していました。もちろんPKRやブローニも使用しましたが、そちらは私以上に使いこんだ方々がコメント書かれると思うので、私は書き込みの少なそうなPKLについて。
このフィルム普通に撮影してもCC20M(マジェンタ)程色乗りします。この特性を利用して、蛍光灯下での撮影で多用しました。
他のデーライトタイプのポジフィルムではレンズ前にCC20~30Mのゼラチンフィルターをかまして蛍光灯を補正しなければならないのですが、そうすると室内の外光(デーライト)が入り込んだ部分、窓の部分等がマジェンタになってしまいますが、PKLでは外光部分が余りマジェンタにならずにしかも蛍光灯のグリーンかぶりが補正されます。インテリアを大判(4x5等)できっちり撮影される方たちからみればかなり邪道でしょうが、私の仕事上では十分でした。
ハンディーストロボと組み合わせて使うと更に効果的でした。
この使い方、米国の雑誌写真家達の間ではポピュラーだったと思います。私も来日外国人写真家達のアシスタントをしていた17~18年程前にマグナムやナショナル・ジオグラフィックの写真家達の撮影を見て覚えました。
あとこのフィルム日本の雑誌、パンフレット等の印刷との相性は私の仕事の範囲では余り良くなかったです。海外雑誌のペラペラ紙に濃度の高いアンバー系の印刷との相性が良かったですね。
最後に使ったのは1996年頃でしょうか。
昨年のはじめにナショナル・ジオグラフィック誌を見たらまだPKL使っている方いらっしゃるようですね。今のデジタルのノイズレスの画像見慣れた若い?方達から見るとPKLのシャープな粒状感(言葉が足らずで申し訳ない)どのように感じるのでしょうね?
突然長々と自己紹介もせず乱文書き込み失礼しました。
サイトかなり初期から拝見させていただいております。
ますますの御活躍をお祈り申し上げます。
Posted by: Takeshi Yuzawa | 2005.01.27 12:50 AM