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2005.01.13

M7.3-7 阪神大震災 復興はまだ終わっていない

今日の朝日新聞1月13日号の朝刊、 14面 オピニオン 私の視点 に経済評論家の内橋克人氏の論評が載っていた。◆阪神大震災 復興はまだ終わっていない
略 ‥‥震災10年のいま、国、自治体の素顔に峻烈な検証の目を注がなければならない‥‥震災時の笹山幸俊による神戸市制とは一体何だったのか‥‥数兆円に余る国の復興予算のうち被災者の生活再建に向けたのは4分の1、兵庫県は4兆数千億の予算措置を講じながら、生活救援対策は12,3%程度。それも貸付‥‥神戸市は2兆7千億‥‥生活支援は6%台‥‥「住宅は個人の資産。資産回復に個人補償は不可」との基本姿勢‥‥。少数派となった真の被災弱者の声は、「改革」「自己責任」論に明け暮れるこの国為政者らの耳に届くことはない。‥‥経済大国と生活大国は原理が違う。 ‥‥略
この意見は、神戸にゆくとある感慨を持つ。道路や、ビルや公共施設の復興、建造はめざましい。昔の神戸と比べると表面的にはぴかぴかになったようにさえ見える。しかし、長田の町に残る、歯が抜けたような空しい空間はなんなのだろう。その空いた空間は、震災以前にすでに計画されていた、効率的な都市計画による、あまった空間だろうか。いや違う。その空いた空間には多くの人々が住み、営んでいた痕跡なのだ。そしてそこにいた人々は、今そこに住むことができないのだ。いったい彼らはどこにいってしまったのだろう。そしてその空間をつぶすように建てられた住宅は、安手の建物が多い。それはコンクリートになったかもしれないが、やみ跡に立ったバラックと何が違うのだろうか。道路や公園は整備されても、そこで目論まれた、都市計画は、図面上のもので、街の景観は、あいかわらず貧相なものだ。いや、かつての活気がなくなった部分、街は死んでいるのかもしれない。入れ物は復興しても、中に住む住民、そしてこの土地に住むことができなくなった人々は、まだ深く傷を負っているのだろう。
僕が撮った、倒壊した高速がある。あのたった500mだけ、日本ではまれな、他の工法とは違う、ドイツ式工法で建設された高速道路だ。コンクリート一体型のそれは、震災後、倒壊したまさにその500mを、何の検証することもなく、たった1週間で完全に撤去、抹殺、証拠隠滅してしまったのはなぜだろうか。
阪神大震災をあれだけ大きな被害にしてしまったのは誰なのだろうか。地震は天災であっても、その被害の多くは人災だ。地震の被害を拡大させた「加害者」が、地震の復興予算によって、一番潤ったのではないのだろうか。
‥‥復興住宅から家賃滞納を理由に「追い出し」の目にあった高齢者、失業者は100数十世帯を数える(私の視点)という。
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