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2005.01.10

凧揚げと台風の目

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典型的な澄み渡る青空、寒かったが厚着して六歳になったばかりの娘と自転車二台で世田谷公園に行く。野球場が凧揚げに開放されていて、たくさんのゲイラカイトが空に舞っていた。娘がやりたいというので、公園の売店で購入。ミッキーとミニーのカイト、650円だった。さっそく野球場に行き、芝生のあたりで組み立てる。組み立てるといっても、袋から出して、横棒を一本張るだけだ。糸の先にプラスチックの小さなフックを縛りつけ、三角形の真ん中に垂れ下がる、ひれのような部分にある穴二つ。一つは強い風用、もう一つは弱い風用という穴だ。
そのときはあまり風がなかったので、弱い風の穴に引っ掛け、糸を伸ばしてあげた。走る必要もなく簡単に揚がった。それこそ風さえあれば子供だって揚げられる。またたくまに付属していた糸いっぱい、たぶん25m-30mぐらいだろうか、天高く上がった。風は一定ではなく、時おりかなり強く吹く。
凧はそれこそ90度近く、真上まであがったりもする。
風が強いのか安定せず、スポーツカイトのように回転した。一度おろして強い風ようの穴に入れかえ、揚げた。今度は安定した。
娘にやりかたを教えるとすぐにマスターした。風が弱いときは糸を巻き取ったり、後ろに下がったり、手をリズミカルに前後に動かすことを教える。風が安定して真上ばかり見ていたのだろう、首が痛くなったというので変わる。1時間ぐらいあげただろうか。
僕の子供の頃、昭和30年代、正月になると皆凧揚げをした。その頃の凧は、駄菓子屋でひとつ10円ぐらいで売っていた。竹ヒゴのような、平たい竹で、縦がセンターに一本、横に2本骨組みとなり、そこに紙が張ってあり、たしか少し光沢のある、白いハトロン紙のような紙だった記憶があるが、単純に赤い「龍」と書いてある凧が、安くて軽くて、よく上がった。しかしゲイラカイトのように簡単に上がるわけではない。
なにしろ凧本体正面から、3本の糸がでていて、それをセンターより少し上で重心を取らなければならない。その調整は難しく、低学年の頃は、近くのお兄ちゃん(当時はそういう人がいくらでもいた)に手伝ってもらい、そのほかさまざまな隠し技を教えてもらった。それから新聞紙を短冊状に切って、尾をつけるのだ。幅4センチぐらい、長さは1メートルぐらいあったろうか。上げるにも技があったが、その凧は揚げやすく、ゲイラカイトほどではないが、バランスさえ取れれば簡単に上がった。揚げるときあんまり走りすぎると、そういう癖がつき、走り凧になり、ちゃんと上がらないと教えられた。
当時は空き地がいくらでもあった。僕は千葉県の市川市国府台という高台に住んでいた。がけがあったりして、いくらでも場所はあった。当時、タコ糸は子供のお小遣いでは高かったのだろう、そんなに長いものは買えなかった。軽い凧だったので、木綿糸をつかったりした。50m以上にもなり、高く上がった。誰よりも高く上がるのが誇らしかったのだ。ちょっとでも風が強いと、糸が切れた。木綿糸じゃ無理だったのだろう。
凧を揚げながら、昔の凧揚げを思い出してた。そういえば工作の授業で凧を作った。ただ重たかったのか、やはり売っている凧のほうがよくあがった。

昨日の夜、日本テレビで、「未知の世界を撮りたい」、映像ハンターで、台風の目のなかに飛行機で突入して撮るといったコーナーがあった。台風の目の映像は、以前、ディスカバリーチャンネルで、アメリカのハリケーンの目に飛び込んだ映像を見たことがあった。
台風の目といえば、僕は小学生の頃、市川で遭遇した。昭和34,5年のことだ。何号台風かわからないが、東京や千葉を直撃している台風だ。雨台風ではなく、雨より風がすさまじい台風だったのだろう。どの家も雨戸は、しっかりと釘や板で補強した。それは昼間だった。家の中は電灯をつけていたが、風が収まったので、外にでてみた。するとみるみる空が晴れてきた。風もたいしたことはない。僕は自転車に乗り、国府台から真間まで走った。台風のせいで交通量は少なく、真間から江戸川に出た。そのときの空は雲があったもの日が差し込んでいた。そしてぱたりと風がやんだ。台風が過ぎ去ったのだと思った。しばらくすると、再び風が強くなってきた。風は生暖かかく、真間山の県道の坂を、風にあおられ、追い風だったので軽々と自転車をこげたこと覚えている。そして家に戻ったころには、ふたたび暴風雨になった。ちょっとした冒険旅行だった。

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