M7.3-12子供たちの見たもの
1月17日
神戸市内は、午前中まで雨が断続的に降り続いた。昼頃あがると、六甲山の上部が白く雪が覆っている。寒いわけだ。神戸は日本でもかなり変わった場所かもしれない。海が近く、背後に高い山がある。外国人たちが好んで住んだのも理由があるのだろう。海外にゆくと、山の斜面に立派な住宅があるが、日本人はかつては、あまり住まなかった。いや、こういう適度な斜面の土地が少ないからだろうか。海の近くのこんもりとした丘はあっても、神戸のような地形は少ないような気がする。
昼、長田に行った。もうなんども通っている場所だ。半年後、5年後にも訪れいている。そのほかにも数回来たことがある。このあたりは、すべても燃えつくされてしまった。聞いたことによると、都市計画の名の下で、なくなってしまった自分の家を、プレハブでもと再建しようと思ったら、禁じられ、土地を買いとられることになったそうだが、家屋の燃えてしまった家は、土地だけの金額しかでないそうだ。ぼろぼろでも家屋が焼け残っていたら、土地プラス家屋の値段で買い取られるそうだ。強引にプレハブで再建しても、結局は罰則がなく、やったもの勝ちだったそうだ。そしてすべてが焼けてしまった人間のほうが、保証されないという矛盾。長田の町に新しい店舗、集合住宅がたくさんできているが、買い取られた金額では、とても住めないと言っていた。まして、この土地に住んでいただけの、住民の多くは、もうこの住み慣れた土地に住むことはできない。
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