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2005.01.29

フジ・ベルビア「僕のコダクローム その10」

カラーフィルムが発明されて60年、そのコダクロームで撮った、ロバート・キャパの写真展が2月15日開催される。コダクロームとはどんなフィルムだったのだろうか。それは決して幻ではなく、ほんの少し前まで、プロカメラマンにとって特別なフィルムだった。そのフィルムについてのブログだ。
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1990年、フジフイルムからベルビアが発売された。僕はそれまで35mmはコダクローム64、KRを使用していたことになる。まえにも書いたが、当初はブロニーのベルビアを使っていた。印刷所の対応もまだまだで、EPRと兼用していた。
しかししだいにベルビアに切りかわった。さて、問題があった。
僕は、35mmで撮ったKRを必ずマウントしていたからだ。東洋現像所、そしてイマジカにかわっても同じだった。スリーブ(ビニールのフィルムケース)は、特別な場合や、急ぐとき以外は使わなかった。マウント仕上げは時間がかかったし、値段も100円か200円高かったが)
なぜマウントにするかといえば、それはセレクトのスピードが違うからだ。
東洋現像所時代、紙マウントされたコダクロームは、マッチ箱を横に二つ並べたような箱に、おさまっていた。スライドしてあけると、中箱に、36枚(もう少しあったろうか)のマウントされたポジが、二つに分かれておさまっていた。それにフィルムの切れ端なども入っていた。
それを順番にずらりと、大きなライトテーブルに並べた。
5倍のPeakLupeで片っ端から選んでゆく。いらないものはさっさとよけて、紙の箱に戻す。これは助手の役目だ。
選んだものはすぐに、ビニールのファイルにつめてゆく。これも助手がやった。
スリーブはいちいち切らなくてはならないので時間がかかる。一本のフィルムから選ぶものが少ないときはよいけれど、スナップ写真のように、選ぶ確立が高いときは、全然能率が違う。35mmで100本撮ると、3600カット。そこから1000枚ぐらいを選ぶのは、時間との勝負だった。1000枚を選び、はさみで切って、マウントしたり、トレファンに入れていたら、時間がかかりすぎる。紙マウントはそういう作業に最適だった。
堀内現像所で、コダクロームの現像を始めたとき、マウントはプラスチックだった。プラスチックはライトテーブルに並べて選ぶとき、滑った。能率が落ちた。そのため、堀内は使わなかった。
東洋現像からイマジカになったときに、ケースがプラスチックになった。これにも困った。紙の箱のほうがあつかいやすかったし、プラスチックのごみが大量にでることに、逆行していると思った。
さて、ベルビアはマウントがこまった。ところが、コダック系の現像所である、イマジカでもベルビアを買えることを知った。そして紙の機械マウントもできるというのだ。上がってみると、フィルムはベルビアだが、マウントにはブルーの文字でエクタクロームと刻印されている。それから僕は、完全にベルビア、そしてプロビアになってしまった。
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