Polaroid その2 TwilightTwistPolaroid8x10
Ms.Ayana Osada
1993年だからもう10年以上前だが、TwilightTwistPolaroid8x10という写真展を、虎ノ門にあるポラロイドギャラリーでやった。8x10のポラロイドType809を使用して、当時はまっていた、懐中電灯での撮影だった。その頃の、僕の周りの友人や、10代の子、キューティという雑誌のモデルを撮ったりした。カメラはデアドルフ8x10に、レンズはシュナイダーの210mmをつけた。ポラロイドと懐中電気の組み合わせは、不思議なトーンになり、何でもそれで撮っていた時期があった。モノクロの8x10ポラもよくつかった。それでもやはりカラーが綺麗だった。露光時間はだいたい10秒から20秒ぐらい、人間がじっとしていられるのはそんものだからだ。初期は、創世記の写真撮影のように、見えないところで固定して撮った。ぶれたくなかったからだ。しかしそのうち、ぶれてもよいような気になり、けっこうラフに撮るようになった。モデルの名前は何だっけ。友達だったけど、ニューヨークに映画の勉強をしに行ってしまった。そうだ映画監督の長田綾奈だ。今何をしているのだろう。
懐中電灯の撮影TwilightTwistをポジでやると、色がビビットになりすぎて、写真がうそっぽく写った。それはそれで面白いが、どこか人工的な雰囲気が、ポートレイトには合わなかった。ポラロイドは、どこかぼんやりとしていて、そのくせ、不思議なトーンを持ち、あまりこのライティングの、わざとらしさが目立たなかった。
まるで千手観音のような写真。合成ではない。長時間露光中に動いてもらっている。この撮影もこの手法だと簡単にできる。特に手の付け根のなんともいえない、普通さは合成では苦労するところ。この写真は長いこと額に入れてかざっていたため、じゃっかんブルーが浮き、黒のしまりがなくなっている。
Pola3NEXT
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