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2005.08.21

1967年 市川駅(千葉県)

1967年の市川駅の構内から、北口をみたところ。もう40年近く前の風景だ。
僕は市川で生まれ、23歳から一人で東京で暮らすまでずっと使っていた駅だ。
当時国鉄(JR)の駅は、それぞれどこもオリジナリティがあるというか、駅によってその駅舎は違って、個性的だった。だからぼんやりしていて、乗り越しても駅名を見なくてもすぐにわかった。それが高架になり、どの駅も同じようになってしまった。
まあ、40年近く前の話なんてなんかリアリティがないと思う世代も多いと思う。僕の世代のにしてみれば、僕が大学生のころだとして、昭和初期の、東京がどうだったなんて、あまりにリアリティがない。
戦後(太平洋戦争)からこのころまでの風景は明治、大正、昭和のにおいがぷんぷんだったが、70年代以降日本の町の、雰囲気は大きく変わった。いまや全国どこへ行っても同じような風景になってしまっているが。

1967ichikawastation
アサヒペンタックスSP 50mm ネオパンSS 写真をクリックすると拡大します。

下の写真は、ミノルタのスキャナーでネガを取り込んだもののオリジナル(リサイズはしている)。
上の写真はそれをレタッチしたもの。基本的には、モノクロの暗室作業と同じようなことをしているだけだ。
モノクロネガのスキャニングで困ることは、このスキャナーがあまりモノクロを重要視していないせいか、カラーより機能が落とされている。何よりモノクロモードだと、ゴミを軽減する機能がついていない。僕は主義として、なるべく簡単なソフトを使っているので(フォトショップエレメント)、ネガのゴミの処理はかなり面倒だ。カラーのスキャニングでは絶大だからだ。スキャニングは、モノクロのネガにも力を入れてほしいと思っている。

1967ichikawastation_original
暗室ではなく、明室といわれているが、基本的には銀塩のプリントと同じことをしている。
フォトショップで、コントラスト(印画紙の号数に相当する)のほか、焼きこみ、覆い焼きが基本だ。
トーンカーブだけでは、モノクロ写真らしさはでない。
焼きこみ、覆い焼きは、つぶれいたり、飛んでいる部分を出すだけではなく、もっと積極的に、主題の強調や、視線の誘導のためにする。具体的に言えば、プラットホームは、オリジナルは全体が明るいので当然だが、そのため目立ちすぎる。まるで主題がホームみたいだ。側面を焼きこむと、主題が少し中に移動する。ぬれたホームのシャドー部分をさらに暗くする。そのことによってそこが際立つ。まあ、いくつかの目の誘導のためのテクニックを使っているが、パソコン時代になり、コントラストのほかになんと、シャープネスまで使えるようになった。画期的だ。ただ、印刷上では、昔から使っているテクニックだ。オリジナルよりピントをよくなんて、印刷ではごく当たり前のことだった。


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Comments

昔の駅の一番好きな季節は、夏の朝早くの改札です。こんなふうに打ち水がしてあって、涼しかったな、朝のにおいがしたなって思い出します。銀行の看板ばかりですが、市川は新興住宅が多く、当時は錦糸町から千葉にかけて、一番栄えていたせいでしょう。たしか初任給3万円ぐらいの時代でしょう。まず10万円という今わなき富士銀行のコピーが時代ですね。

Posted by: 横木安良夫 | 2005.08.26 08:21 AM

アメリカからこんにちは。

この市川駅の写真、なぜか気持ちの奥にあるボタンを「すっ」と自然に押してくれました。
僕も完全に「おぢさん」となった今、少年時代への回帰願望か何かが出てきたのか気になるショットです。
昔の駅は、駅名がほうろうのプレートで濃紺に白抜きの平仮名でしたね。しかし、この写真に写っている広告がすべて銀行のものだというのも興味深い。
市川という土地は金融街だったのか、ただ単に当時それぞれが張り合っていた結果がそう言う形で現れていたのか、はたまた駅が広告主を捜す上で積極的に銀行にアプローチしたのか・・・

地球の裏側から応援してしてます。がんばってくださいね。

Posted by: Toshio | 2005.08.26 03:16 AM

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