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2005.08.08

遠吼え!!通り過ぎの輩が書いた憂鬱な本

いまどき、こんなこと思い出したように書くなんて大人気ないと思うが、アマゾンのアソシエイトプログラムを貼り付けていて、僕がノンフィクションのライター田崎健太と作った、「キューバの本、ユーツな楽園」について、ずいぶん前の、あいかわらずのレビューに、暑さで久しぶりにむかつき、ここで「ご紹介」するしだいだ。

20 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

憂鬱な国の憂鬱な人が描いた憂鬱な本, 2002/01/29
レビュアー: カスタマー   Ciudad de Yokohama
通り過ぎの輩が書いたこんなお手軽本が
巷に並んでいると思うと吐き気がします、
とちょうどセントロ・アバナの馴染みのアパートを活動拠点に
キューバを一ヶ月ほどフィールドワークし、帰ってきたその日に、
本屋で並んでいるのを見つけて、燃やそうとした一冊です。

自分がどのような位置関係から括弧付きの「キューバ」を

捉えようとしているのか、そんなことが身体全体で
疑問も持たずに、出版された本です。

まぁいいけど、恥ずかしくないのだろうか?


僕はあんまり他人の悪口を書くことは好きではないし、ましてこんな匿名のレビューにいらいらする必要もないが、本や雑誌と違って、ネットのレビューは、もしかしたら半永久的に、こんなふうに残るのだと思うと、気色が悪い。一度、こんなのレビューじゃなくて、中傷じゃないのかと、アマゾンにメールを出したこともあるが、やんわりと、削除できないといわれた。本は公開された作品なので、何を言われてもあまんじるが、それならば、それなりのやりかたがあるはず。第一、通り過ぎの、通りすがりの輩って、俺のこと?はあ?通りすがりじゃなくて、通り過ぎ、どっちでもいいけど、通りすがりだったとして、当たり前田のクラッカーだ(ふるい。ほとんどアジャパーの世界)
写真は通りすがり以外どうやって撮るんだ。
いやまてよ、文章を書いた、田崎健太のことを言っているのかな。彼は南米フェチの、スペイン語、ポルトガル語使い。田崎はキューバは二回目、この5年前に1週間滞在しただけだ、この時は僕と2週間、その後ひとりで2週間キューバをさまよった。彼のフィールドは南米、しかし中南米にたいする造詣はかなりのもの。だから僕は、文章を書かなかったのだ。
僕は、この本のために、わずかキューバには3回、足掛け2年、合計たったの40日しか取材をしなかった。そして、ピナールデルレオ、ハバナ、サンチャゴデクーバとくるまで走り回った。もうしわけない。
たしかに、Ciudad de Yokohama 氏のように、セントロ・アバナの馴染みのアパートを活動拠点にキューバを一ヶ月ほどフィールドワークした方とは違い、安易だった。って?ざけんなよ。だめなやつは、キューバに100年いたって何にも見えないんだよ。まあ、この本に嫉妬するぐらいだから、まだ作品は壮大な夢のなか、製作中だろう。大作を期待する。あーこんなことを書くなんて、下品だね。削除。したいところだが、暑いのでやめる。

さて、少なくとも僕は通りすがりの輩だとしても、とても楽しいキューバを見た。観光旅行じゃあかんのか。僕はほとんどいつも旅行をしたことはない。いつも写真を撮っているからだ。それは旅行じゃなくて取材だ。しかし、カメラを持ちながら純粋な旅行なんて、カメラマンになったときからあきらめている。だから僕は通りすがりのカメラマン。立派に写真を撮った。僕はキューバと同化したいのではない。ナルシスティックな旅行者なんてまっぴらだ。ひたすらキューバを見て、写真を撮る。
それは社会主義の国なのに、また貸しの、相場より数倍高い部屋に住む売人、闇葉巻の売買に立会い、実はその現場の写真も撮っている、さりげなく本にも載っている。その苦労して買った葉巻は、見事、ハバナ出国で税関にて没収されたが、もちろん僕が密輸したわけじゃない、なにしろ葉巻500本、完全な犯罪だ。なのに放免された。ただ巻き添えで撮影済みのフィルムも止められ、まあなんとか返してもらったが、めでたしめでたし。この件は田崎君とは関係ないが。
事件はそればかりではない、娼婦でありながら、英語教師とスペイン語教師、そんな女性と食事をした。彼らの給料確か20ドル。娼婦をしなけれりゃ生活できない。彼らと食事だけで終わったなんて、それこそ不純だが、よるとしなみには勝てない。もう何でも試しみる年ではない。ただ彼女にはハバナのガイドをしてもらった。そして代金の代わりに食事をご馳走した。
クルマに乗れば、警察官に突然止められた。一度はハイウエーでスピード違反、30キロオーバー、観光客の特権で、田崎もことばはちんぷんかんぷんをよそおい、無罪放免。そして一度は警察官による、強権的なヒッチハイク。田崎君得意のスペイン語で、知り合った多くのキューバ人と、鶏の首を絞め、それを食い、息子の誕生日を祝い、やれやれ、とんでもない楽しい旅をしたつもりだった。
・・・・・・・それを嫉妬のような、レビューがアマゾンに、永遠にはりつけてあることが、僕は気分が悪く、この間六本木のボテギータに行ったことから、またこのレビューを思い出し、暑さのやつあたりとして、今これを書いている。憂さ晴らしといえ、ブログにこんなふうな、はけ口としての使い方があることを知った。まあ、さほど怒っているわけじゃないが、失礼だよ!っていいたいだけ。だったら、あなたの素晴らしい作品を見せて欲しいってことかな。
自分で言うのもなんだけど、写真はそんじょそこらのキューバの写真よりだんぜんよいと思う。それがなんとアマゾンでいまや¥218で売っている。信じられない値段。なのでここで紹介します。是非買ってみてください。なんて結局は宣伝になりました。

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Comments

僕は、ネットメディアの匿名性が嫌いです。特に、匿名のネガティブな発言は、基本的には無視していますが、本や雑誌と違い、ネットでは半永久的にはりついてしまいます。まあ、匿名でも、ペンネームとしてさまざまなものに書いていたり、ブログでも開いていれば、いいけれど、ただの匿名はの批評は、遠吠えでしかありません。でも、皆そんな心の悪趣味は、第三者だったら興味深深なので、まるで性犯罪と同じです。

Posted by: 横木安良夫 | 2005.08.17 02:10 AM

横木様、初めまして、

 amazonの書評では、最近、某著者が書評の「検閲的行動」に出て問題になった事案があります。

 概要はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/NuDI/20050718/1121656297

 私も本を書く側の人間ですが、対策は知り合いか誰かに(フェアじゃないにしても)、ポジティブな書評を書いてもらうしかないようです。

Posted by: | 2005.08.17 01:00 AM

初めまして横木さん。
件のレビューを参考にした人間が20 人中、12人いるということに面白さを感じました。
人は誉める言葉よりも、貶す言葉に共感し易いのでしょうか?
無関係なはずの通りすがりの私が読んでも、胸くそ悪いレビューだというのに。
彼の「恥ずかしくないのだろうか?」という言葉を、一度自分自身に向けてもらいたいものですが…。

「写真は通りすがり以外どうやって撮るんだ」
…良い言葉だと思いました。

Posted by: digikuro | 2005.08.09 12:45 AM

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Tracked on 2005.08.14 02:29 AM

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