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2005.09.22

Eos5D 1DSMarkⅡ

amricaKiss20D
Eos20 Tamron11-18mm USA

来週あたりに、Eos5Dのテストをする。インプレッションはそのときにまた書くが、プロの機材としての高画素一眼レフカメラの、現在の問題点を書く。
今、その画像については触れない。今のところこれで十分であるからだ。
正直技術者、技術評論家以外、撮影者にとって、あまり画像を問題にしても意味があるように思えない。プロの多くはあくまで印刷の原稿であり、35mmカメラのポジションとしては、十分すぎる画質だ。600万画素クラスのかめらでも、35mmフィルムカメラと考えれば、印刷原稿としては遜色ない。
それだけこの数年でデジタルカメラが進歩したということだ。

この先低価格化(銀塩カメラ並み、だからEos5Dが10万円台とうのが妥当だろう、まあ、1年後とは言わないが、2年後にはそうなっていると思う)と、
超高画素化、4000万画素以上と、二極化するだろう。

超高画素化は、新たなデジタル写真の世界が広がると思う。
何しろフィルムの8x10を超える情報量を持った、実用画像の世界が手にはいるからだ。
そこで初めて、決して銀塩では撮れない、新しい世界が生まれるかもしれない。
もっともそれが、印刷物のようなものには、さして反映されないことが悲しいが、
大判のプリントはでは、その実力を見ることができるだろう。
それはまるでかつてのスーパーリアリズム絵画のような、摩訶不思議な世界が再現できるかもしれない。
しかもフットワークよく、人間の目では決して見えない世界をストップモーションで定着させる。
デジタル画像は、現在の35mmカメラの世界観を越えて、はるかに進化するだろう。

さて、現在の高画素デジタルカメラのひとつ、スタジオで1DsM2を使った。
感想は、まだまだだなっていうことだった。デジタル画像の問題ではない。
もっと、カメラとしての問題点だ。
それは、僕の主義に反して、Rawで撮ったという問題もあったかもしれない。
結局、JpegとRawを同時に記録した。
そして、スタジオではオペレーターを使い、G5を直結して、モニタリングしながらの撮影してみた。
はっきりいって、モニタリングしながらの、Raw撮影はまだ使い物にならなかった。
普通の速度、ワンショットで10こまも撮らないうちにシャッターが切れなくなるからだ。動きのあるポートレイトだったらかなりのカットを撮ることが多い。やはりRowで20こま以上は連続して撮影できないと、35mmカメラの意味はないだろう。まれでちょっとまえのデジタルカメラと同じだった。直結せずに、RawとJpeg同時書き込みにすると、若干多めに撮れるが、連続撮影には向かなかった。
この読み込みの速度は、まだまだ2,30点のできだ。
もちろんJpegで、パソコンのモニタリングすることなく撮れば問題がないだろう。
しかし本当の意味のプロユースと考えると、やはりRawでとる必要があるだろう。
それは、2200万画素クラスのデジタルパックもそうだが、あくまでコマーシャルユースでは、保険という意味でも、JpegRaw同時書き込みが必然だろう。なにしろJpegだったら、すぐにハイスピードで瞬時に見ることができるからだ。Rawでも撮ったものがすぐに見られるようになれば問題ないだろうが。
と書いたが、以前、2000年にデジタルパック、リーフ撮ったとき、パソコンですぐにモニタリングできた記憶があるが、撮影枚数が少なかったからだろうか。最新のデジタルパックは使っていないのでこのあたりはあいまいだが。

5Dは書き込み速度が1DsM2より若干速いようだ。Rawの連続撮影も11枚から17枚になっている。
もっとも僕は5DクラスならやはりRawは使わずJpegのみを使うだろう。露出さえきちんとしとけば、印刷原稿としては問題ないからだ。

僕が35mmのアスペクト比にこだわるのは、
これから超高画素デジタル時代になったとき、
35mmレンズで最適なサイズは何かという提案として書いたのだ。
24x36ではなく、26x32とかが最適かな!
35mmレンズのイメージサークルに納まればの話だが。
近い将来、35mmレンズ群と中盤カメラのレンズ群との、
具体的に言えば、マミヤやデジタルパックとの
超高画素デジタルカメラ戦争がおきるような気がする。
フィルムは、フォーマットによる住み分けがあったが、
デジタルの超高画素化は、サイズに関係なく、情報量を求めるならば平等といえるからだ。
そのときに、僕の言う、35mmのアスペクト比が問題になるだろう。

そしておまけだが。
なぜ、今、Eos5Dが発売されたのか。だそうと思えばもっと早くフルサイズは発売できた。
それは、夢にもAPS-Cサイズが
アマチュア、ハイアマチュア、プロにここまで、認知されるとは
思っていなかったからだろう。
何しろ、プロカメラマンで一番35mmを使うのは、報道とスポーツカメラマンだ。
彼らにとって、APS-Cは、最高のフォーマットだった。
そしてもうひとつ、
APS-Cサイズになり、レンズメーカーの専用レンズが一般に認知されてしまった。
ある意味これは事件だ。アマチュアにとっては、
メーカーのレンズと遜色がないことがわかってしまったのだ。
特に高倍率ズームを、カメラメーカーはあの値段では作れない。
その結果、メーカーの高額レンズが売れなくなってしまった。
その復権のために、フルサイズが必要だったのだ。
35mmフルサイズこそ、純正レンズが必要だからだ。

まあ、それにしても、さっきも書いたけれど、2年後、デジタルカメラはどうなっているか、
心配でもあり、楽しみだ。
低価格化と高画素化。
デジタルバブルの時代が、長く続くことを望む。
早く終われば、銀塩も終わってしまうからだ。


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Comments

EOS5Dのインプレッション楽しみです。カメラ雑誌では聞けない、プロとしての意見楽しみです。

Posted by: ゆみひこ | 2005.09.22 04:46 AM

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