危険な遊具
また、遊具で小指を切断した事件があった。日本の遊具はとても危険だ。
世田谷砧公園の、ある遊具も、何度も切断事故を起こしながら、わずかに改良を加えただけで、いまだに存在している。
金属のレールに、スケートボードのようなものが、スライドする遊具だ。スケボーのように乗ったり、座ったりできる。子供には特に興味ある遊具だ。
そして順番を待つ小さな子が夢中になって見ていて、そのレールに手を置く。そこに車輪が通過する。
遊具が危険だとは、子供は思っていない。しかし大人の目から見れば、危険なものだらけだ。なぜそれが放置してあるのだろうか。以前、調布にあるアメリカンスクールの遊具を見た。危険は徹底的に排除されている。いやそれでも事故は起きるのだろう。
現代はあらゆるものが、おせっかいのように、危険を知らせるしくみになっている。こと遊具だけが放置されているのが不思議だ。
子供のころ、危険な遊びをした。どきどきしながら高い木に登った。大人が回転できるような高い鉄棒でグライダー(今は何っていうのか)をした。落下したこともある。でも、危険だということは分かっていた。
子供の遊具でも、そして子供は落下の危険は察知できる。
しかし切断の危険が隣り合わせにあることは、予知しずらい。
道具には使い方がある。危険なものをすべて排除はできない。
しかし、どんなものでも、使い方を誤れば事故は起きる。教師に危険の認知はあったのだろうか。そういうイマジネーションはなかったのか。
子供はさまざまな遊び方を考える。遊具は子供のイマジネーションも考えて、作るべきだろう。
保育園、幼稚園、公園、学校、危険な遊具を今すぐ撤去することはできないだろう。
しかし、危険であるということを、子供たちに知らせる努力はする必要がある。
少しでも危険だったら、やはり監視が必要だろう。
それにしても、砧公園の、あの遊具は今考えてもぞっとする。あんなもの撤去して欲しい。
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