明るい部屋の謎
1987年 アサヒカメラ 「TwilightTwist」より。M.Koda この撮影は、運動そのものだ。懐中電灯一灯で撮っている。RZ67 110mm F8 30秒 RVP 何のデジタル処理もしていない、一発写真
セルジュ・ティスロンという精神科医が書いた、「明るい部屋の謎」(青山勝訳 人文書院)という、2001年に出版された本を読んでいる。写真論である。今頃読んで、遅いなどと馬鹿にされるかもしれないが、求めていなかったからしかたがない。写真を「それはーかつてーあった」と書いた、今や古典的な写真論、ロラン・バルトの「明るい部屋」への正面切った挑戦状だ。写真映像は「刻印」ではなく、「痕跡」だという。写真とはできあがった写真映像、、言い換えれば表現された写真を語ってすむことではなく、カメラで撮る行為そのもの、そしてその運動を含めた実践の総体こそが写真だという。
らしい。というのはまだ僕は、3分の1も読んでいない。それなのに興奮している。面白いからだ。普通読み終わってから書くことだけど、書かざるをえないぐらい、今の僕にとってぴったりの写真論だ。きちんと読んで感想を書く。
●参考 青山勝「明るい部屋の秘密」
« 不許可写真 その5 | Main | 写真展情報ほか »
The comments to this entry are closed.
Comments
感想は、そのうち書きます。
Posted by: alphoto | 2005.11.01 11:23 AM
はじめまして、素人のpoyasoと申します。
私は、写真を始めた頃になぜか「謎」の方から先に出会いました。
動物が最初に見た相手を親と思うのと同じように、彼女の、写真を行為・プロセスとしてとらえる考え方がいまでもしっくり来ます。
感想、楽しみにさせていただきます。
Posted by: poyaso | 2005.10.27 11:30 PM