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2005.10.19

Manipulation マニピュレーション 肖像権

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顔がないポートレイトに肖像権はあるのだろうか。このモデルが、例えば有名な女優だったらどうだろう。著作権は僕にある。そうだとしてもどこまでが、財産権としての肖像権があるのだろうか。どう考えても、この体つきは、誰々だと特定できるとしたら。
そういう意味で街を歩く人も、顔を消せばよいのだろうか。
写真は、不透明な(光を反射するもの)皮相世界の反映だという。透明だったら、光を反射しないから写真に写らない。透明だったら視覚で認識することができない。ところが、人間は透明なものを、見えないものを知覚することができる。写真は、透明なものは写らない。人間は写真を見ても、見えないものが見えるらしい。この写真の女性の顔が見えるだろうか。これが絵だったら、顔のない女性の顔を想像することはないかもしれない。いやあったとしても、頭のなかでの想像だ。ところが、写真のこの顔のない女性は、なぜか写真の中に顔があるような気がする。

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