2006年1月 横木安良夫写真展情報その1
横木 安良夫 写真展 プレスリリース
『Teach Your Children』
- Photographs 1967 ~ 1975 -
(世 代 か ら 世 代 へ)
2006年 1月10日(火)~ 2月25日(土)
1:00PM~7:00PM/ 休廊 日・月曜日 / 入場無料
アート・フォト・サイト・ギャラリー
〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-20-29 TEL 03-3714-0552
JR目黒駅からバス、目黒消防署下車徒歩3分 / 東急東横線学芸大学下車徒歩15分
アート・フォト・サイト・ギャラリーは、現在コマーシャル、エディトリアル分野で活躍する一方で、作家としても最近その著作が注目されている横木安良夫(よこぎ・あらお)の写真展『Teach Your Children(ティーチ・ユア・チルドレン』 -Photographs 1967~1975- (世代から世代へ)を開催いたします。タイトルは、撮影当時横木が愛聴していたロックバンド、クロスビー・スティルス、ナッシュ&ヤングへのオマージュでつけられました。
今回の展示作品は、横木がフリーカメラマンとして独立する以前の1960~1970年代にかけて撮影した若い都市生活者たちのドキュメントです。この時代を撮影した写真家は数多くいます。しかしポップで軽いセンスを持って時代の気分や雰囲気をとらえた写真家はほとんどいません。彼の写真には高度経済成長期の日本人の浮ついた気分や欲望が色濃く写しこまれています。何気ないスナップ的なイメージの中には、当時の雰囲気とスタイルが見事に具現化されています。それらはまるで綿密に計算された高度なファッション写真のようにさえ見えてきます。時代が多様化した21世紀のいま、私たちは皆が共通の夢を持てた時代のイメージに対して強烈な懐かしさを感じ、魅了されるのです。横木がまだプロデビュー前であり、自分の感覚に忠実でピュアーな視点を持っていたからこそ、これらの奇跡のような素晴らしい写真が撮影できたのでしょう。
そして若かりし横木がモノクロでとらえたシーンには、アメリカ進駐軍のポップな文化の影響が強く感じられます。当時のどんな若者にも輝いて見えたポップなアメリカ文化の香りを彼のカメラは追い求めています。昭和20年代生まれの彼の世代にとって、戦後に急速に流入してきたアメリカ文化の様々なリアリティーは、日本の伝統文化以上に自身のアイデンティティー形成に多大な影響を与えているのです。
本展にはアナクロ世代からデジタル世代へという彼のもうひとつの思いも反映されています。展示作品はすべてオリジナルのネガ、プリントをデジタル処理したうえで製作されています。またデジタル作品の展示方法についても、フレーム、マットで写真プリントを展示する従来の手法に横木は疑問を感じました。本展では大小様々なサイズの写真を直接ギャラリーの壁面に貼り付ける展示方法を採用し、高品位デジタルプリントの質感を強調するとともに、写真展にスピード感を持たすことを目指しています。
その後の横木は、プロとして30年間以上に渡って商業写真の最前線で活躍してきました。彼が若かりし時代の作品を再セレクション、デジタル化して今回新たに発表するのは、いまここで原点復帰し再び素直に好きな写真を撮りたいという宣言でもあるのです。本展の副題の“世代から世代は”、写真で世代を飛び越えてやる、という横木の自分へのエールでもあるのです。2005年暮れ、横木はデジタルカメラを抱えて東京の街を撮影し始めています。
詳しい情報やイメージは以下をご覧ください。(http://www.artphoto-site.com/inf_press_24.html)
・ お問い合わせ :ブリッツ・インターナショナル TEL03-3714-0552
Sekiyado Chiba 1971
●2005年3月には、京都ギャラリーにて、ほぼ同じ内容の写真展を開催します。
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Comments
どうですか、準備は着々と進んでいますかあ〜??
「準備は計画的に」by失敗マン
(笑)
Posted by: HARUKI | 2005.11.28 01:30 AM