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2006.01.17

写真展開催中 TeachYourChildren67-75 エピソード

18日(水) ×この日、私はギャラリーにおりません。
19日(木)未定
20日(金)未定
21日(土) 終日ギャラリーにおります。 pm1-7
22日(日) 休廊
23日(月) 休廊

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●Teach Your children 1967-1975 写真展 (1月10日より2月25日) pm1:00より7:00
日曜、月曜 休廊
アート・フォト・サイト・ギャラリーBlitz

●Teach Your Children1967-1975写真展の内容は、ここをクリック

●「Teach Your Children 1967-1975」写真展の写真解説です。
このBlogだけでに公開です。写真展には、ひとつひとつにはキャプションはありません。
これはあくまで裏話です。

上の写真は、1968年の国際反戦デーのワンカットだ。その年のことは、
拙著「サイゴンの昼下がり」 一ノ瀬泰造とロバート・キャパの章に詳しくかいた。
その日僕は大学の友人と新宿へ行った。それは新宿で何かが起きるとうわさが流れてきたからだ。
夜になり、続々とデモ隊が終結してきた。そして、今のアルタ前の広場は、デモ隊、野次馬でいっぱいになった。
すると、どこかから、電柱のようなものが出現し、皆でJR(国鉄の)鉄のフェンスを壊し始めた。しばらくするとそこは破壊され、なだれ込むように新宿駅構内に流れ込んだ。僕の目には原宿方面に、機動隊の銀色の盾が光っているのが見えた。

以下、サイゴンの昼下がりより

10・21の騒乱罪が適用された夜、鋼鉄のフェンスを破壊してデモ隊が流れ込んだ新宿駅構内を撮影中、新大久保と代々木方面から、ジュラルミンの盾を光らせる機動隊が、挟み討ちの作戦にでたときは緊張した。絶体絶命。捕まる。ふと見回すと新宿ステーションビルの線路側の1階に小さな明りが一つポツンと見えた。僕はホームを飛び降り、必死にその小さな窓に飛び込んだ。そこは公衆便所だった。便器を乗り越え、無事助かった数十名、皆息をはずませ蒼白だった。西口広場にでると装甲車が燃えていた。それを撮影する僕は、すっかり戦場を駆け回る報道写真家気取りだった。あとで知るのだが、やはり一ノ瀬も同じように新宿駅構内にいて撮影している。
 その数週間後の深夜、バリケード封鎖された学園を、関東軍と胸に記した右翼の集団が襲撃する。初め、数に勝る関東軍が優勢だったが、朝になると他の学部の全共闘が駆けつけ逆襲した。囚われた多くの右翼(多くは学園の体育会の学生。僕と同じクラスのSもいた)はリンチにあった。
 数日後、学園の街は、1000人の機動隊に包囲され催涙ガスが撒き散らされた。右翼の襲撃とその結果の集団リンチが強制捜査の名目だった。バリケードのなかの約60名は、多勢に無勢、抵抗しながらも全員逮捕された。
 僕は、右翼襲撃のニュースを聞いて、学園の街に友人と駆けつけた。機動隊が学園を蹂躙する様子を、催涙ガスに目を腫らしながら、遠巻きに眺めていた。そこでブラックのレンジファインダーカメラ、ニコンSPを手に持つ一ノ瀬泰造を見かけた。すでにサークルは解散したので、彼との関係はなくなっていた。僕たちは目をあわせるだけで、ことばを交すことはなかった。
 翌1969年2月、再度機動隊が学園を包囲した。そしてバリケードは粉砕され、封鎖は完全に解除された。
 その後表面上、学園の街に平和が戻り、街には新しい喫茶店や店がオープンしたりした。
 5月、例年より遅い入学式が行われた。
 そこで僕は、外からは気がつかなかったが、驚くべき変貌を学園が遂げていたことを知る。
 紛争中、全敷地の3分の1の旧校舎は、学生によって占拠されバリケードを巡らされた。しかし、もっと広大な3分の2の敷地には、建設会社による強固な鋼鉄のバリケード、フェンスがずっと以前からそびえていたのだ。そこでは学園紛争中も、右翼がバリケードを襲撃して機動隊が学園の街を催涙ガスで浸潤したときでさえ、ちゃくちゃくと工事を続行していた。
 そしてバリケード封鎖が解かれると、学園の敷地全体にぐるりと、より強固なフェンスが構築されたのだ。入学式はその檻のなか、フェンスの中で行われることになった。われわれのサークルは一度は解散したものの、上級生を除いてしぶとく存続していた。そのおかげで、新入生のオリエンテーションの後に、各サークルの勧誘を、閉鎖された檻のなかですることを許されていた。
 その日の朝、新入生勧誘のため、各サークルの部員全員が、新入生と共に、ガードマンが厳重にチェックする檻の中にぞろぞろと

東京都写真美術館で開催されている、Veitnam展や、一ノ瀬泰造のほとんどの写真は、今回の僕の写真展と同じ時代のできごとだ。戦争中のベトナム、戦場にいた一ノ瀬、そして日本にいた僕。
僕の写真展を見た人は、ベトナムの写真展を見て欲しいし、その逆の人も僕の写真展を見て欲しい。
同じ時代だったことは、事実だからだ。


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