「恋愛小説」創刊、写真も関係あります。
●日本経済回復の兆しが進行中といいながら、壊滅的な出版不況のなか、新雑誌が創刊された。
それもなんと、活字雑誌「恋愛小説」というベタなタイトルの雑誌だ。版元は小説界の女性誌、レディスコミックを目指しているようだ。
まあ、それじゃつまらないから、恋愛小説を中心に、デジタル時代のアート誌になることを期待するけど。
さて、その版元は、「バウハウス」というドイツの近代デザイン運動を牽引したあのバウハウスと同じ名前の、実はまったく関係ない、もともとは男性誌や写真集、今は女性誌までもをだしている出版社だ。
●さて、この新雑誌、「恋愛小説」は、何が狙いなのだろう。
この雑誌のコンセプトは、今やケータイやネットで日々、自然発生的に創作、そして消費つくされている文字や映像世界を、紙媒体であるアナクロな雑誌を基本軸に、再構築しようとするものだ。
そのネライ、アイデア、ココロザシは、決して悪くない。
なによりも大手出版社にガチガチに構築された文学世界を、弱小の文学アマチュア出版社が、殴り込みをかけようとしているのだ。
なんて大げさだけど、彼らの目論見はわかっている。
文学を、アイドル化しようというのだ。
よくいえば、自由化だ。さらによくいえば、文学を日常化しようというのだ。
いやいやいや、文学だけではない、このウエッブ時代の写真にも落としまえをつけようというのだ。
●いまや、本を買う人は、本を作りたい人だ。
小説を読む人は、小説を書きたい人だ。
写真集をみたい人は、写真を撮りたい人だ。
音楽を聞く人は、音楽をやりたい人だ。
絵を見る人は、絵を書きたい人・・・・・・。
だからプロもアマチュアも関係ない。
ネット時代になり、双方向になった情報は、「受け手」と「送り手」がまるで両性有具のように、まるで極小世界のルール量子論のように、そこら中がパラレルワールドになっているのだ。
この「恋愛小説」は、そんな夢のようなパラダイムを目論んでいる。
が、まだ創刊号を見る限り、その片鱗さえない。
なぜならば、「受け手」「送り手」の双方向性がまだ全くないからだ。
これは、ひとえに皆が参加することによって、進化する雑誌だからだ。
だから皆、さまざまな意見を、この雑誌にぶつけてほしい。
既成の雑誌の百倍聞く耳を持っている。
新人作家、新人写真家、新人イラストレーター、新人ミュージッシャン。
いまや、誰でも作家になれる時代だ。
自分で宣言すればよいことだ。その苦労は名刺を作ってから、たっぷり味わえばいいのだ。
今は、そんな時代だ。
「恋愛小説」の宣伝文句になってしまったようだ。
それというのも僕はこの雑誌に関わっているからだ。
創刊号は、恋愛をテーマにモノクロ写真を5p撮っただけだ。
どんなビジョンの雑誌なのか、わからないので模様眺めをしていた。
正直、写真の構成、にも関わっていない。
キャプションは、モデルになったKIKI
サンに書いてほしいと提案したぐらいだ。
さて、この新たな試みの雑誌が成功するだろうか。
成功の鍵は、いかに読者がこの雑誌の本質を、いかにはやく見抜いてくれるかだ。
これは、女性誌の形をした、新しいウエッブマガジンの「実体としての雑誌」なのだ。
既成の文学のように、権威は存在していない。
誰でも、参加できる仕組みになっているし、なって行くと思う。
作るのは、本当に読者であり、あなたという制作者なのだ。
ここまで割り切った雑誌は、今までなかったと思う。まして、「文学」なのだ。
さて、そこで実は僕は次の号からこの雑誌に深くかかわることになる。
理由はそのうちわかるだろう。
●その第一弾の告知
Vol.2号 8月15日発売
「初恋写真」
創刊2号8月発売から僕プロデュースで、カラー見開き2ページ、写真を使ったページを作る。
そこで読者にリレー連載をしてもらおうというのだ。
まあ、いちおう女性誌というくくりなので、条件は写真をやっている女性だ。
できればWeb上で写真を発表している人に、まずはかぎるかと思う。
プロ、アマは問わない。原稿料は薄謝だと思う。
ただ、今まで撮ったものではなく、僕と打ち合わせをして何を撮るか決めることになると思う。
カメラはデジタルカメラだ。(細かいことはまだ未定)
そしてテーマは「初恋写真」だ。
キャプションは、初恋についてインタビューをして僕が書くか、もしくは自分で書いてもらってもいい。
基本的にはカラー写真。2点で表現する。
●応募は、僕のメールにお願いしたい。
Mixiをやっている方は、そちらのほうからが確実だ。
またはHomePagerのメールから応募してください。その際、件名に「初恋写真」と書いてください。
創刊2号の8月発売号は、見本ということでもう決めているが、
翌月号から応募者から順次登場してもらおうと思っている。
よろしくお願いします。
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