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2006.07.24

アサカメ8月号 レタッチ

アサヒカメラ8月号に、写真家に学ぶ最小限レタッチ術が特集され、僕が載っている。
見る人の「視線を誘導する」クリエーティブコントロール


もちろん書いてあることは、CReCoやり方は本当だが、校正刷りと較べると色がずいぶん違ってしまっている。
というわけで、Web上で、オリジナルとCReCoをした写真を載せておく。
写真のサイズは、解像度72pixleで、左右900pixle天地600pixleにリサイズしてある。

リサイズした、900pixle原寸は、ここをクリックしてください。

Ricaoriginal
Canon 5Dで撮ったオリジナル。JpegLargeFineで撮っている。弱冠アンダーぎみだ。実はこれでもよいといえるが、この際、少し素直にノーマルなあかるさまであげることにする。
下のAが、CReCoで調整したものだ。

Jpeg90001

Cr900img_0430

★実は、Bのやりかたは、アサヒカメラでは紹介していないし、当分公開する予定はない。
今僕はまた少し違うやり方をしている。基本は変わらないけれど、途中にいくつかの行程が入っている。それは特に皮膚感をどうするかということだ。
広告にしても、雑誌にしても女性のタレントの場合、フルレタッチすることになる。最近の多くの写真が、皮膚感をなくす方向だ。今出ている資生堂のポスターを皮膚感を殺している。そのことに、僕をは不満を感じている。
この辺をどうする、皮膚をアニメやサイボーグのように、修正して満足するわけにはいかない。
今のところの、僕の答えが下の写真だ。これは、Distance to the Horizonも同じやり方のCReCoだ。
みなさんも、いかにフォトショップを使えるかではなく、どうしたら思い通りの皮膚感、質感がだせるのか、そういうスキルを磨いて欲しいと思う。それこそが本当のデジタル技術だからだ。

CReCoのやり方 Color編


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Comments

横木さん、こんにちは。
個人的には皮膚感のない人物写真に魅力は感じません。
別ウインドウで並べてみましたがレタッチBが断然好きです。皮膚のトーンの程よい沈み加減とともに彼女の周りの空気がトキめいている感じがしました。

そういえば、macからですとこのコメント欄が文字化けしてしまうのですが・・・うちだけかなあ。

Posted by: machinist | 2006.07.25 05:42 PM

アサカメ、読みました。

建築や料理でも、質感や空気感のない写真が要求されることが多いようです。建築なんかは、まるで、パースのCGのようです。
「気分」以外は排除されている感じです。

Posted by: EMTAKE | 2006.07.25 03:59 AM

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