CFカードのレスキュー
写真は、九州、柳川の川くだり(遊び)だ。柳川といえば、アラーキのセンチメンタルな旅で、陽子さんが小船の底に寝転んでいる写真が有名だ。あんなふうに平らな船底(底床?)って珍しいなと思っていたが、よくまねをして撮ってみようと試みたことがあるがうまくいかない。この船はどれも同じ形、平らな船底、あの写真はここでしか撮れないんだと納得した。GRD
★実は、九州にある漫画家のふるさとを訪ねて写真を撮ってきた。1月頃のSAPIO増刊「ワシズム」の撮影だ。当然漫画家というのは、小林よりのり氏である。撮影の内容は、ここでは書かないが、昨日の夜、最後の撮影をしていて、突然30Dのディスプレーに、エラーとでしてしまい、カウンターが0になってしまった。1ギガのLEXARのCFだ。カードの入れなおし、電池の入れなおし等々さまざまなことをしたが、無反応だ。CFカードでこのようなブラックアウト状態は初めてで、いささかショックを受けていた。僕は一台のカメラで撮ることはないので、もしこのままダメだとしても、全くダメということはないので、心配は50%だが、やはり選択肢が減るには違いない。いや、もしかして、このカメラでしかとっていないカットもあるかもしれない。だんだん心配になってきた。その後夕食を取り、ホテルにも戻ったとき、すぐにパソコンで読み込んだが、ダメだった。以前、マイクロドライブで不調になったことがあっても、それは一こま、二コマで全部がダメになったことは一度もなかった。マイクロドライブより丈夫だといわれている、コンパクトフラッシュを過信していた。夜も遅くだったので、その日はあきらめ、朝、九州から赤城耕一氏に電話した。すると、メディアを買うと、イメージレスキューがついているので、それで復帰させることができると言っていた。もちろん100%じゃないが。
僕の悪い癖で、あまり説明書を読んだことがない。メディアにバンドルしてあっても、気にせずすぐに撮影のためフォーマットして、それを遺しておくことをしていなかった。Lexarのサイトからは注文だけで、ダウロードできず、そうすると一週間ぐらいかかることもあるという。Lexarに送れば、復旧してくれるともいう。ちょっとトロイ案内嬢(?)が教えてくれたが、そんな時間はない。結局、赤城氏の助言により、レスキュー入りの新しいカードを買い、きちんとパソコンに入れ、トライしてみた。するといとも簡単に画像が現れた。驚いたことに、ずいぶん前に撮り、すでに何度もフォーマットをかけている写真までが、復旧している。通常1G分、最後まで撮りきっていないので、残りのコマが復旧したようだ。なにより一安心。やはりきちんと、取り扱い説明書は読むべできだと反省した。
それにしても、僕はかつて1GのIBMのマイクロドライブが出たときすぐに買い、ずいぶん使っていて、さんざんその耐久性のなさを皆に脅かされて、それでもめげずに3枚を使っていたけど、一枚は、田中長徳氏のミノルタのコンパクトデジカメに入れて、ダメにした以外、2枚のマイクロドライブで、どのくらい撮ったのだろう、ベトナムにも何度もいっているし、不思議なことに事故らしいことは、一度もなかった。だからつい、コンパクトフラッシュを過信していたのだろう。でも、こうやって簡単にレスキューできることは、素晴らしい。
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Comments
お久しぶりです。
1Dと10Dを使っていた頃ですが、Lexar CFで、まったく同じ経験を持ってます(^^;
買ったらすぐに初期化するクセがついていたので、気付きませんでした。Lexarからは、3〜4日で、Image Rescue入りの返送があったと記憶しています。
その後2〜3度、他メーカー製のCFからレスキューしました。
Posted by: EMTAKE | 2006.11.10 03:14 AM