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2006.11.16

昨日の夜は、モノクロ銀塩プリントをした。

写真集の作られ方 Vol.6     Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4 Vol.5
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昨日夕方から、赤城耕一氏の暗室でプリントをした。写真展のための、モノクロプリントだ。僕は3年まえ、事情があり暗室をしめた。もうそのときには、モノクロプリントに未練はなかったが、今回の写真展では、やはり昔のネガからニュープリントを15点ぐらいプリントすることにした。銀塩プリントが欲しいという人がいるからだ。そのため、今は暗室がないので、赤城さんの暗室を借りることをお願いしたのだ。
プリントは4,5年ぶりだ。でも、もう何十年もやっていたことなので、引伸機の前にたつと、自然と体が動いてしまう。
ところで赤城さんは、二台のフォコマートを持っている。今回使ったのはフォコマートⅡC、レンズはフォコター60mmf4.5.だ。僕はずっとベスラーを使っていたので、フォコマートについては詳しくない。が、驚いたことに専用のイーゼルと使うと、オートフォーカスになるというしろものだ。すごい。四隅まで、キチンとピントがくる。原理はカムをつかんて云々でよくわからないが、とにかく、勝手にピントを合わせてくれる。これだったら年をとってもプリントできる。僕はつい心が動いてしまった。
今回印画紙は、フジのレンブラントを使うことにした。現像液はイルフォード。
赤城くんは、僕がいぜん、昔のネガからのスキャニングが大変だったと言ったのを覚えていて、内心心配していたそうだ。
しかし、最初にプリントした6枚はトライXとプラスX、ネガは適正、マルチグレードのノンフィルター2号相当でピタリのネガだった。最後にネオパンSSをプリントしたが、フラットでのり気味で、ちょっと難しかった。そのため、かなりプリントテクニックを屈指した。普通とは逆の、シャドー部分を焼き込み、ハイライト部分を覆い焼きしたのだ。
こうやってみると、やはりデジタルプリントと銀塩プリントは違う。僕はどちらも好きだが、銀塩プリントのなんとも儀式的な、不思議さは、デジタルには絶対にできないことだ。
しかも、例えば空の焼き込みなど、デジタルのように完璧にはできないが、かえってそれが写真的なリアルさであったりする。それは現実の時間を、銀塩プリントははみだすことができないということ。それさえもが、写真的なのだ。
そういう意味ではデジタルは、時間も空間(現実)も越えてしまうことができる。・・・

今回の写真展のための、ニュープリントは、横田基地で撮ったものにかぎることにした。写真集の導入の写真だ。写っている車をみると日本だが、知らなければどこかアメリカの片田舎で撮ったと思うかもしれない。赤城君はネガをみて、ちゃんとしているじゃないですか。と少しほめてくれた。

テストピース、ストレート焼き、その後焼き込み(バーニング)覆い焼き(ドッジング)を屈指する。
なにしろ、露光は僕があたえ、赤城君が現像してくれるというなんとも贅沢な暗室作業だ。

昨日は結局7カットで終了した。
水洗、乾燥、フラットニング。全部、赤城くんにしてもらうことになった。

プリントしていて、迷ったことがあった。
何しろフォコマートのネガキャリアは100%ノートりんミングでプリントできる。ところが、今回の写真集のためにコニカミノルタのジマージュスキャン5400Ⅱを使ったが、見事にトリミングされている。銀塩プリントとトリミングが違ってしまう。
さて、今回新しく昔の写真をセレクトしたさい、スキャンしたデジタルプリントが先だった。だから、ある意味デジタルプリントがオリジナルでもある。
これはこまった。まあ、大して困ることでもないが、デジタルに合わせてトリミングするのもおかしい。結局、黒枠は取らず、銀塩プリントは基本的にイメージいっぱいなるゆきで、プリントすることにした。だから写真集のトリミングとは違っている。それはそれで、意味のあることだろう。

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