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2007.04.15

コマーシャルフォト5月号 GX100にて複写

Cpcover
コマーシャルフォト5月号
この写真は、コマフォトサイトからの無断引用です。

●「コマーシャルフォト5月号」に、僕のオリジナルプリントについての考え方の記事が載っている。特集は「オリジナルプリントの売り方、教えます」
その僕のページを、CaplioGX100にて超ラフに複写してみた。真面目に複写するのもつまらない、わけではなく真上にある天井の蛍光灯そのままでのライティングなので、光源の反射や自分の影をさけるため、斜め手前から撮影。
当然パースがつく。それをフォトショップでゆがみ矯正。
写真集「あの日の彼、あの日の彼女1967-1975」写真集の本の部分は原寸天地3.5cm。こんないいかげんな複写でも小さな字がけっこう読めるもんだ。印刷では当然名前も、ブルーの文字もなんとか読める。真上から撮り、きちんとライティングすれば問題なく読めるだろう。これは50mm近辺で撮ったが、72mmで撮り、フレーミングに少し余裕を持って撮れば完璧だと思われる。ちゃんとした解像度などは、フォトショップで適当に、いいようにいじっているので、参考にはなりません。あしからず。
それと、コマフォトは発売されたばかりの本です。残念ながら読めるようには紹介できません。内容は本屋さんで買ってください。立ち読みでも。とてもためになる内容です。
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●↑GX100 50mm相当。こんなやり方でも複写はできる。まわりは切り抜きました。

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●上の写真をフォトショップで、ゆがみを矯正。まあ適当にやっているので完全ではない。時間をかければもっとまともになるかも。
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↑複写した部分を拡大。ぼけぼけだけど、かなり小さな部分だから、きちっと複写すればもんだいなく読めるはず。
●↓実はGX100の接写能力のすごいのは、小さなものの複写に驚異的な能力を発揮する。これは本の部分だけを真上から複写。上の写真よりずっとライティングはまともだ。クリエイトのライトテーブル1灯を横から当てている。光りのムラはライティングがいい加減なせい。
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●↓そして、GX100ほぼ接写1cmの世界。あまりに近すぎてライティングが難しい。近づいたレンズの影になってしまう。こんな接写、デジ一眼では絶対に無理だ。かなり大掛かりになってしまうだろう。こんな接写がGX100は、手持ちで簡単にできる。まあ、ここまで近づくと、ライティングも含めていろいろ面倒だけど。

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●さて、さて、デジ一眼とコンデジを同じ土俵で較べるのは不思議な気がする。写り方の優劣じゃなく、その違いにこそ意味があるから。
いわゆる現実の仕事の世界ではどんな写真が撮られているのか見ればわかると思う。画素数、解像度を競うような写真は誰も撮っていない。どちらかといえばプロのカメラマンたちは、いかにしたら写り過ぎないかを考えている。なんでエスクアイアーのファッション写真は、露出オーバーなのだろうか。なぜ、グラビア写真の中でネガカラーを使い、カラープリントで入稿するのか。ポジより遥かに情報量は少ない。シャープネスもない。解像度も低い。化粧品のポスターは、肌があんなにレタッチされているのだろうか、なぜトイカメラや、ポラロイドが人気なのか、なぜカラーよりモノクロ写真に説得力があるのだろうか。
そのどれもが、写りすぎるカメラやフィルムへの抵抗だ。産毛真で描写するなんて誇っているのは、一部の技術者だけだ。普通は、美女の毛穴なんて見たくない。情報量を削る作業、無限の情報量にあふれた、現実から、カメラによって写真にすることで、情報量をへらす。そのことで、伝えたいことを明確にする。圧縮をかけられた情報は、人間の記憶に結びつく。人間の記憶は圧縮されているから。一枚の写真はサムネイルみたいなもので、それを見ることによって、記憶がよみがえる。・・・・。そんなことを、MONOマガジンのモノクロ写真特集で、僕の記事があるので書店で立ち読みしてください。


写真集「あの日の彼、あの日の彼女1967-1975」 横木安良夫 文・角田光代
僕の作品をお求めになりたい方は、ArtPhotoSiteGalleryまで。

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070415 Caplio GX100 


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Comments

 先ほど、飯塚さんより「横木先生にお出で頂きました。お褒めまで頂きました」とのメールを受け取りました。ご多忙の中、足をお運び下さりましたことに心よりお礼を申し上げます。
 横木先生ほどの方から褒め言葉をいただき、飯塚さんも嬉しかったことと思います。
 本当にありがとうございました。

Posted by: Takefumi Hirashima | 2007.04.23 11:56 PM

 横木先生こんばんは。
 お忙しい中、返信(コメント)を下さりありがとうございました。見ず知らずの一人のブログ読者の勝手なコメントに対して、「必ず見にいきます」とのお言葉を頂き、大変感服いたしました。

 今日、写真展を訪ねたあと、飯塚達央さんと一杯やりました。同席した別のプロカメラマンの方が鞄の中からGX100を取り出したのがきっかけで、横木先生のことが話題となりました。
 飯塚さんには、横木先生に紹介のメールを書いたことを内緒にしておくつもりでしたが、先生の話題で花が咲いてしまったのでつい、「実は…」と告白し、「横木先生が顔を出してくださるかもしれない」と伝えたところ、「いやー、今晩眠れないなー」と感激されていました。お時間がおありでしたら、是非、後進の力作に目を通し、鞭撻の一言でもお掛け下さい。

 MONOマガジン、コマーシャルフォト、拝読させていただきました。
 

 

 

Posted by: Takefumi Hirashima | 2007.04.22 01:12 AM

ありがとう。必ず見に行きます。よこぎ

Posted by: alaoyokogi | 2007.04.20 07:49 AM

 初めまして。
 いつも楽しく拝読させていただいております。

 先生の「なぜカラーよりモノクロ写真に説得力があるのだろうか」というお言葉に触れ、コメントさせていただこうと思いました。

 実は今日、目黒の「ギャラリーコスモス」http://www.gallerycosmos.com/ にて本日より開催されております北海道在住の写真家飯塚達央さんの写真展を見に行ってきました。そこで、飯塚さんの作品に触れ、モノクロ写真がカラー写真よりも数段説得力を持つことを深く思い知らされたばかりでした。

 展示されております作品はエプソンPX-5500を使い「ピクトラン」という用紙に打ち出したものですが、インクジェットプリンタによるモノクロ写真の可能性というものを示して余りあるものであると思いました。

 素人の私が、すでに「大先生」であられる横木先生に、新進写真家の写真展をお勧めするというのは甚だ失礼な話ですが、横木先生ほどの方にも一見の価値ありと思われ、不躾ですがお知らせする次第です。と言いますか、正直に申し上げれば、同じようにPX-5500によるモノクロプリントという試みをなされておられる横木先生には是非是非、見ていただきたいと思ったのです。

 本日より、29日まで開催されております。もし、先生が目黒方面にお出かけするようなついでがありましたら、是非お立ち寄り下さい。
 私は飯塚さんの一ファンに過ぎませんが、彼の写真を尊敬する横木先生に見ていただきたく、お願いする次第です。
 ちなみに、21日までは午後1時過ぎよりクローズまで、作者の飯塚さんが在廊されております(22日は午後4時までとのことです)。

 ご参考までに飯塚さんのHPとブログのURLを示しておきます
 http://www.photoseason.net/
 http://photoseason.blog25.fc2.com/

 「コマーシャルフォト5月号」、立ち読みなどではなく、明日きちんと購入し先生の書かれたものを拝読させていただきます。

 

Posted by: Takefumi Hirashima | 2007.04.17 10:57 PM

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