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13 posts from May 2007

2007.05.31

小説家YがGX100を買った。

Ynogenkan
小説家Yの仕事場の玄関には、彼の好きな長島の写真がある。それにしても、この組み合わせはヘンだ。

おととい、友人の小説家Yが電話をしてきた。
彼が、昔のコダックの35mmスライドプロジェクターを探しているって聞いていて、僕のはリレーが壊れているけど、どこかで直すなら、あげると約束していたので、そのことだと思ったら、
「おい、RICOHの新しいカメラどう?」と訊く。
「なんで?」
「いやどうかなって」
「いいんじゃない、すごく」
「でもさ、ネットだと悪評だよ」
「そうかな、人気があるからだよ?」
「望遠でピントがこないって大騒ぎしてるぜ、致命的だって」
「そうなの?オレのは全然問題ないけどな」
「オマエのは特別チューンしてあるんじゃないの?」
「そんなことないよ」
「買ってもだいじょうぶかな?」
「だいじょうぶだよ・・・・個体差というか、初期不良っていうのもあるけど、だってパソコンと同じだよ」
「まあな」
「ほとんどは極端な条件でピントがこないっていってんじゃないの・・・・だいたいオートフォーカスって、デジタル1眼だって百発百中なんてありえない、厳密に言ったらけっこうはずれているし、まあ、機械だから当たり外れはあるけどね・・・・・そういうやつって機械に対して愛がないんだよ・・・・・・でも、どうするの?ほしいの?」
「まあな」
「買ったらチェックしてやるよ」
「ところでさ、連射ってできるの?」
「知らない、俺連写しないから、ところで連写するの?」
「いや別に」
「どこで買うの?」
「ビッグカメラだよ」
「じゃあ、78000円、ポイント15%かな」
「たけーよな」
「・・・・・でも、8万円で”高級”だよ、安いもんだよ」
「まいいや、それじゃな、プロジェクター頼むよ!」
「ああ、それじゃ」


今日僕はYに電話した。
コダックのプロジェクターと、カセット10缶をもってゆくためだ。
「もしもし、ところでどうした、カメラ?」
「買ったよ」
「なんだ早いな」
「チェックしようか」
「ああ」
「ついでにファームアップしてやるよ、たぶん1.13だろう」
「知ってるよ、1.14なんだろう今」
「そう」
「じゃ、1時間ぐらいで」


Yは、小説のゲラを直していた。
「カメラ、見せてよ?」
「ああ」
デスクの引きだしからGXを出した。
YのGXには、EVFファインダーがついていない。
「なんでつけないの?」
「オレの目には小さすぎるんだよ」
「まさか、視度があってないんじゃない?」
「オレはいらねーんだよ、かっこ悪いじゃない」
「そうかな、ちょんまげみたいでカッコいいじゃない」
なんとGX100の文字のところにヤスリを入れている。
「なんだよ、気に入らないならテープでも張りゃいいじゃない」
どうやら、レンズの周りのメッキも気に入らないようだ。
Yは、革製の長い携帯ストラップのようなものをつけている。
「キャップどうしてるの?」
「いらないんだよ、そんなもの」(まるで田中長徳みたいだ)
僕のストラップは、GRD用だ。撮影中レンズキャップは、*ここにはさんである。
結局僕は、1.14にファームアップしてあげた。いろいろ撮ってみたが別に問題ない。
いったいYは、GX100をこれからどんなふうに使ってゆくのだろう。
彼は趣味ではなく、取材のために使う。
そして外観がどのように変貌するのか楽しみだ。

*結局僕は撮影中、レンズキャップをストラップのこんな場所に通して、ぶらぶらしないようにしている。スナップ中は、キャップはしない。
Gxlcup

おまけ
●GX100について、ピントどうこうの意見があるが、ほとんどは、ナンセンスなシチュエーションが多い。オートフォーカスが、悩むような被写体でテストするべきではない。コントラストがないものの場合もあるが、逆に背景とのコントラストが高い場合は、不得意だ。オートフォーカスはオールマイティではない。できるだけ検地しやすいものであわせるのが基本だ。どこにあわせればいいのか、機械にはわからないときもあるからだ。
●それは、露出についてもいえる。露出に、絶対的な適正露出はない。どんな露出も、相対的、また、便宜的だ。適正露出は、撮影者の意思のなかにある。初心者の場合、そこが何もないので、カメラのオート露出を信じすぎだ。初心者の写真を見て感じることだが、例えば、天気のよい、夏の午後、ビルの日陰と、日のあたっている場所を50対50の割合で、フレーミングする。これなんて、カメラは、陰か、日向か、どっちを図ってよいのかわからず、中間の露出を計る。それは、どちらにも属さず、適正ではけっしてない。そういう、何を撮ってるのか、わからない被写体について、機械はまよう。そして適当な答えをだす。これは、オートフォーカスと同じだ。
写真がわかってくれば、何を撮っているのかわからない写真を撮らなくなる。それでもそういうシチュエーションをどうしても撮りたければ、後処理するか、合成するか、HDRにすればよいでしょう。ピントだったら、目でわかるんだったら、マニュアルで撮ればいいことだ。そんなところが、いくら高性能になったところで、コストがアップするだけで、大して意味はない。


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2007.05.30

九十九里浜、海水浴場問題の続き

99003
NikonD40X 17-55mmf2.8 これは片貝海岸ではない。もう少し北だ。

前回の「九十九里海水浴場は死んだのか?」とちょっとセンセーショナルに書いたので、気になりいろいろ調べた。これからの展望を、九十九里町役場、産業振興課のK氏に聞いた。以下電話で聞いた今年の予定。

●今年の7月8月については、海の家営業は12件の申し込みがあったという。資格は九十九里町に3年以上住民票があり、税金の滞納等ないこと、かつて海の家の強制退去にあってないこと、等々いくつかの審査があるという。
建設費、解体費などはすべて、当事者負担になる。建物は風などを考慮して、建築確認を取る。最終的には県の許可が必要だ。
●現在、片貝海岸は浜の両脇にトイレが4箇所設置されているが、シーズン中は簡易トイレ40基を設置予定。シャワー更衣室は、各海の家が設置する。電機、ガス、水道はすでに通じている。調理をする場合は、保険所の許可を受けるなど、さまざまな条件があるようだ。
もっとも、今年は初めてのことなので、どんなふうになるのか実験のようなものだ。

★僕は九十九里が好きだ。何も観光シーズンの7月8月だけがいいわけじゃない。OFFシーズンこそ、九十九里の情緒を味わうことができる。写真を撮るのも、5月、6月、9月10月が一番多かった。
だから、トイレや更衣室、シャワーなど公共のものがあればなと思う。
当然そういうものができれば、管理をしなければならない。通年きちんと管理すべきだと思う。
海の家にしても、もっとどうにかならなのだろうか、と思う。せっかくリセットしたのだから、こういうときこそ、新しいアイデアが生まれるとよいと思っている。

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2007.05.29

九十九里海水浴場は死んだのか?

99denshin
Ricoh Caplio GX100 

●知らなかった。九十九里、片貝海水浴場が消滅していた。
GoogleMap九十九里の地図、片貝海岸付近を、航空写真にして拡大して見ると以前の、海岸に建物が建っている様子がわかります。
僕が撮った写真は昨日の片貝海岸。

99hama02

●昨日、撮影で九十九里に行った。もう30年以上も前から通っている。九十九里で撮った写真は数限りない。ところがなんだかヘンだ。いつも通っている、成東海岸の海の家、五木田丸の入り口が千錠され、入れない。いくら月曜日でも、もう6月、海開きになるというのにだ。しかたがなく片貝海岸に行くとそこは、全く違う海岸になっていた。あの、猥雑な海の家の風景はなく、夢を見ているような気になった。きっと、かつて僕は知らないが、九十九里浜はこんなだったのだと、思うぐらい一見自然な美しい風景になっていた。
一瞬ぼくは、良くなったと思った。素晴らしいと。
しかし、しかしだ。何かヘンだ。こんなんでいいんだろうか。なんでも自然に戻せばいいのだろうか。見かたを変えればあまりに殺風景。いや、海岸とは元来こういうものだ。海水浴場にするなんてことが、間違っている。しかしせっかく観光地として栄えていたところを、突然奪うことはよいことだろうか。日本中から猥雑なものが消えてゆく。風景はどこにいっても、つるりとした風景ばかりだ。なんか気持ちが悪い。99hama01
●昭和34年、市川市立国府台小学校4年生だったときの臨海学校は、片貝海岸だった。まだ貧しい時代、僕たちは、片貝小学校の体育館で雑魚寝した。片貝海岸で手をつなぎやってくる波をジャンプして遊んだ。帰りは銭湯に行った。夜は近くの小川に蛍を見に行った。闇のなか無数の蛍が飛んでいた。雑魚寝した体育館の天井に、数匹のホテルが舞った。就寝後だったのに歓声があがった。3泊4日、最終日は校庭でキャンプファイアーとフォークダンスをした。父兄がボランティアでたくさん参加した。とても楽しく、今でも鮮明に覚えている。翌年からは、近くの旅館に泊まるようになったので、印象がなく細かいことは覚えていない。
●千葉が地元の僕は、九十九里浜が好きだ。プロになり僕はこの浜をスタジオとして使った。
まるでフランスのドービルの近くの寂れた海岸のようで、気にいっていた。
たしかに海の家として、通年利用は、不法占拠だといわれていたことは知っていた。でもそんな海の家もずいぶん利用した。特にシーズン以外も開いている、海の家は撮影拠点としては、最高だった。はなやかな湘南海岸とは違う風情が好きだからだ。
バラック、最近はバラっクとはいえない立派な海の家もあったが、シーズンをはずれるととてもわびしく、写真としては最高だった。
●もちろん既得権で、横暴に営業する店もあった。そんな店には寄りつかないからいいとして、でも昔から日本の海の家のありかたに疑問はあった。もっとどうにかならないものか。ここまで放置されたのは、自治体、行政の怠慢だろう。だから一度リセットする意味での、強制撤去はしかたがないと思う。
しかし、このまままた、放置すればよいとは思えない。自然と人間をいかに巧く共生させるかが一番で、海岸にただ駐車場を作ればいいってものじゃないと思う。シャワーもない。トイレもない。そういうものを作ってから、撤去してほしい。そしてきちんとしたルール、漁協だけの既得権ではなく、海水浴場をどうしたら民主的に美しく再生できるのか、話し合う必要があると思う。
正直、今、九十九里海水浴場は死んでいる。
たしかに、九十九里浜は蘇った。
しかし何かがヘンだ。

●九十九里浜は、ある意味特殊な場所だ。関東では一番といっていいぐらい貧しい土地だった。海は、かつては地引網などのほそぼそとした漁業の海だったのだろう。なにしろ、太平洋に直接面していて、波が高く、高い波も浜の形状からサーフィンに向いているとはいえない。ボディーサーフィンにも不向きだ。泳ぐことは危険で絶対にできない。いいとこ、波打ち際で遊ぶぐらいだ。だから海水浴場としては不向きだ。それでも栄えたのは、ただ広い砂浜があるからだ。ただ眺めているには気持ちがいい。そのため、海の家は砂浜に進出した。海の家がたくさんできたからこそ、片貝海岸は栄えたともいえる。それが自然に帰ってしまえば、観光に不向きな海岸にもどる。農業にもいまや漁業にも不向きなこの貧しい土地は、自然に戻ればそれでいいというならば、護岸もすべてやめて自然に戻せばいい。あたり一面砂丘化すればいいことだ。しかしここには、もう何十年も、住んでいる人がいて、町がある。
しかも砂の被害はすさまじい。昨日は、風が強くどの海岸も砂嵐状態だった。何もなくなればいいってものじゃない。日本の海水浴場はひとつの風物だ。皆海外の海水浴場みたいになったら、味気ない。でもそうなるんだろうな。ずいぶん前から遊歩道や、自転車道をつくったが、すっかり砂にうずもれている。

●僕なりの解決策は、夏の期間、6月末から7,8月、9月初めの間、店を開きたい人を公募する。観光目的なのだから、自治体が、プレハブの建物を設置して、解体する。(いまやプレハブはいろいろなデザインが可能だ)もちろんデザインも公募する。当然、トイレ、更衣室、シャワーなどは、きちんとしたものを常設設置する。管理は運営委員会みたいなものを作ればいいんじゃないの。せっかくリセットしたんだから、全国に先駆けて、モデル、海の家を作ってほしい。

↓かつての片貝海岸を知っている人は、この風景をみたら驚くだろう。今年の夏はどうなるのだか。お茶を飲むところを探すのも大変だった。
99001

99002_1


関連

不法占有 海の家 撤去

九十九里浜における観光の特殊性
●海水浴場誰のもの

千葉日報

九十九里浜については、ちょっと理解不能な記事。強制撤去後、観光客が増えたってどこの海岸のことだろう?。

続き、九十九里町の役場に聞いた。

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2007.05.25

CaplionGX100 ベトナムGXトラベラー

ベトナムGXトラベラー 写真・文 横木安良夫
詳細
Gx100camerachili
RICOH Caplio GX100 関連の本の出版です。
2007年6月11日発売 ★現在AMAZON.COMで予約ができます。

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Nobi1800omote

Obi800ura
↑クリックすると拡大します。

詳細
もくじ(変更あり)

「ベトナムGXトラベラー」 写真・文 横木安良夫  アスコム 
本体2,000円(税込み定価2,100円)並製 カバー 左開き B5変型(240×182) 総ページ 192ページ  ISBN978-4-7762-0429-9 C0072 ¥2000E
http://www.alao.co.jp/2007/VietnamGXtraveler/vgthome.html

●話題のカメラRICOH Caplio GX100で撮ったベトナムカラー80ページ、

なにしろ撮影した、花モン族の衣装は、世界で一番というぐらい美しい服、彼女達は日常も、そして労働もその民族衣装で過ごしている。
かつては着替えることもなかったといわれるが、まるでカラーチャートのような服を、GX100は、鮮やかに写し出す。
●次に、ベトナムにまつわるエピソード、僕の「旅」論、その他、ロバート・キャパ最期の日や、一ノ瀬泰造のこと、サイゴンの昼下がりのアオザイの女性など、そして僕のカメラ遍歴、などなど、写真とエッセイがつまったカラーページ92ぺージ、

●おまけには、ハノイからラオカイ間まで汽車での移動中を舞台に、書き下ろした恋愛短編小説、合計192ページの、写真と文の本です。

GX100ファンのみならず、写真について興味あるかたならば、誰でも楽しめる本になっています。

Amazon

「ベトナムGXトラベラー」 写真・文 横木安良夫  アスコム 
本体2,000円(税込み定価2,100円)並製 カバー 左開き B5変型(240×182) 総ページ 192ページ  ISBN978-4-7762-0429-9 C0072 ¥2000E

AD 原耕一 デザイン :渡邊隆雄 七郎 (トラウト)   編集 タカザワケンジ 田中信一 後藤文江 
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2007.05.23

東京GXトラベラー

東京GXトラベラー
Ueno05
上野御徒町
Ueno04
上野駅ガード下
Ueno02
上野駅前
Ueno01
上野駅
Asakusabashi01
浅草橋
Asakusabashi02
浅草橋
Daikanyama
代官山
Nakameguro
中目黒駅
Nakameguro02
中目黒駅
CaplioGX100

ベトナムGXトラベラー
2007年6月11日 発売 詳しくは、ここをクリック
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2007.05.19

上高地帝国ホテルと熱海ホテル

●日曜日の夜、12時、NHKBS2 週刊ブックレビューに、出演しています。
5月20日放映、詳細 NHKBS2「週刊ブックレビュー

鬼海弘雄さんの写真集「東京夢譚」と、鷲尾倫夫さんの写真集「THE SNAP SHOT」
そして、今週の一冊は、藤代冥砂の「クレーターと巨乳」を紹介しています。
初めての出演、支離滅裂なことをしゃべっています。巧く編集してくれるとうれしいな。てなところです。

放送日時        5月20日(日) 8時ー8時45分 NHKBS2
再放送 その日の夜  5月21日(月)0時-0時45分  NHKBS2

Teikokukmikochi

先日、上高地帝国ホテルに行く機会があった。そこで僕ははっとすることになる。
それは、1954年、昭和29年4月16日(金)17日(土)に、ロバート・キャパが熱海の本格的洋館ホテル、熱海ホテルに泊まったと「ロバート・キャパ最期の日」の取材中、つきとめたからだ。
それは、キャパが撮った写真、カメラ毎日にも掲載された、「コックと女将」というタイトルのついた写真が、実は熱海にある、現在は洋菓子店、かつてはフランス料理のレストラン、「モンブラン」で撮ったものだと、偶然知ったからだ。そのあたりは、「ロバート・キャパ最期の日」に詳しく書いてある。
モンブランは、谷崎潤一郎がこよなく愛したレストランだ。
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熱海ホテル

1954年4月17日の朝、いつも懇意にしている熱海のホテルから、外国人が朝食を食べたいとの連絡があり、編集者と女性、そしてカメラを持った外人、ロバート・キャパがやってきた。朝からビールを飲み、モンブランのコック、新田道雄はベーコンエッグとコーヒーを出した。キャパは何倍もコーヒーを飲んだと、そばで見ていた新田君枝は、2004年に僕が取材したときに答えてくれた。
キャパがそこで撮った写真、「コックと女将」の女将は、君枝ではない。和服姿、化粧を直しているその女性は、後にキャンティのオーナーになる、キャパのパリ時代の親友、川添浩史の友人だ。カメラ毎日の編集者、キャパが日本滞在中、ずっとどうこうしていた、後に編集長になる金澤秀憲は、その写真のキャプションに手を加えた。そこにはぜんじつ、川添たち一行と夕方訪れた、熱海のレストラン、「スコット」で撮ったことになっている。
キャパのその写真は、本当は朝からビールを飲みながら撮っているといったことに、金澤は抵抗があったのだろう。夜の食事ということにしている。まあ、当然か。(この辺のことは、以前のBlogで)

●ところで、僕は上高地の帝国ホテルを見て、はっとしたと書いたが、それはその時、キャパが泊まっていたホテル熱海ホテルの雰囲気にそっくりだったからだ。
熱海ホテルは、大正11年、1922年、帝国ホテルの副支配人をしていたことのある、岸衛(きしまもる)が建てた。もうこれだけで、上高地帝国ホテルと関連づけてしまう。もっともそのホテルが、できたのはそのあと、1933年、昭和8年だからずっとあとだ。だから直接、岸衛と関係はないかもしれない。しかし、同じようにヨーロッパアルプスにでもあるような建築の共通性は、あるだろう。当時のトレンドということもある。
最初の熱海ホテルは、関東大震災の被害をうけ、後に建て直されたそうです。
(熱海ホテルが完成した、大正11年といえば、帝国ホテルのライト館の設計中でもある。)
実は、キャパが熱海、伊豆山にある熱海ホテルに泊まってしたとつきとめたとき、熱海ホテルの情報がまったくなかった。室内の写真は、熱海の今井写真館にあったが、概観がない。調べてゆくうちに、たまたま国会図書館に「熱海風土記」山田兼二著、伊豆新聞刊に載っている小さな写真を見つけた。その写真のコピーを、GX100で複写したものが、下の写真だ。(使用許可は取っていないのであしからず)
Atamihotel
さあ、どうでしょう。上高地帝国ホテルと熱海ホテル、似てますよね。
熱海ホテルは、三島由紀夫もよく利用したそうです。ボンネットのオーナーは、そこのプールで三島由紀夫に水泳を教えたとどっかに書いてありました。


●熱海ホテルは、戦後米軍が接収し、たぶんキャパが来たときは接取中だ。
(すでにそのころは、返還されていたそうです)
それを小佐野賢治が買い取り、そのまえに小佐野は手に入れたとの情報もある。以後、小佐野の国際興行がずっと持ち続けていたが、老朽化したため今は空き地になっている。土地の名義はいまでも国際興行だ。

●さて、岸衛と熱海ホテルについて、情報がほとんどありません。もしご存知の方いましたら、お知らせください。よろしくお願いします。


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GX100 新宿

久しぶりの新宿。

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●明日、日曜日、NHKBS2 週刊ブックレビューに、出演しています。
鬼海弘雄さんの写真集「東京夢譚」と、鷲尾倫夫さんの写真集「THE SNAP SHOT」
そして、今週の一冊は、藤代冥砂の「クレーターと巨乳」を紹介しています。
初めての出演、支離滅裂なことをしゃべっています。巧く編集してくれるとうれしいな。てなところです。

放送日時        5月20日(日) 8時ー8時45分 NHKBS2
再放送 その日の夜  5月21日(月)0時-0時45分  NHKBS2

5月20日放映、NHKBS2「週刊ブックレビュー」収録

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2007.05.18

NHK週刊ブックレビュー

5月20日放映、NHKBS2「週刊ブックレビュー」収録
放送日時        5月20日(日) 8時ー8時45分 NHKBS2
再放送その日の夜  5月21日(月)0時-0時45分  NHKBS2

昨日は、週刊ブックレビューに出演した。
なんと収録は、3日前に行われる。できるだけ新鮮なうちということだ。
朝、雨。ロケからもどったばかりで、髪の毛が伸びっぱなしだったので、これを機会にと美容院に行って、髪をカット。
タクシーでNHKの西門までゆく。あいさつもそこそこ、化粧をされる。といっても、良くしてくれるわけでもなく、ファンデーションを薄く塗られる。以前ロケしたときは、何もされなかったのに、やはりされると気恥ずかしい。というもの、本心は、もっとその顔のシミ消してほしいとか、もっとやってほしかったが、何もいえずだまってされるがまま。出来上がっても、大して変わっているとは思えない。
簡単な打ち合わせ後、スタジオに入る。司会の児玉清さん、中江有里さん、今回出演の、香山二三郎、小池昌代さんが所定の場所に座る。僕は一番はじ。他のかたは何度か出演しているので、慣れたもの。全然緊張しなかった、きちんと話せるかがちょっと不安。リハーサルのあと、本番。さすがに香山さん、小池さんはとてもスムーズに話すし、きちんとメモを整理してある。僕のメモは、適当。そうか、こうやって整理しておけばいいんだ。なんて後の祭り。きちんと編集してくれるので、なんとかなると思うが、相変わらず早口で何を話したか、しりめつれつ。ままいいか。ただもりあがったかなと。・・・・。
僕は、鬼海弘雄さんの写真集「東京夢譚」と、鷲尾倫夫さんの写真集「THE SNAP SHOT」を紹介する。
そして、今週の一冊は、藤代冥砂の「クレーターと巨乳」
この小説かなり面白い。写真家にしておくのがもったいないぐらい。読んだ皆も、絶賛していた。

●終わってから、広尾にある、トラウトに行く。今日が、6月10日発売の、GX100の本、「ベトナムGXトラベラー」の校了日だ。タイロケ、その後続いた国内ロケで全然チェックできなかったので、夜、遅くまで確認。
この本の情報は、もうすぐしたらきちんと発表します。
GX100で撮った写真満載、その他、いろんなことが写真と文で紹介されています。

1959kounodai
その本には、僕が昔使ったカメラなども紹介しています。そのなかから、フジペットで撮った写真を載せてみました。
この写真は、昭和34年12月、クリスマスイブの日。市川市国府台1-2にあった、東台パンの店先で撮影しています。この当時で2000円のケーキといったら、この写真を撮ったフジペット1950円だったので、かなり立派です。
ケーキは買うことができないので、ケーキのまえで記念写真。
写っているのは、前左から、成井、森、白川、後左がぼくの弟、横が高橋、弟以外は小学校5年、全員、国府台小学校に通っていた。実はケーキの後ろに、背後霊のように、僕がカメラを構えて写っている。
これは、アルバムに未着焼きされた、ということは、6センチx6センチの写真を、GX100で複写。GX100は本当にクローズアップが簡単に撮れる。

FUJIPET by Caplio GX100
Fujipet

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2007.05.14

マンゴースティッキーライス タイ

ホアヒンからバンコクに戻ってきた。先日バンコクに到着したときは、部屋からインターネットがつながらず、ビジネスセンターからランでUPしたが、オペレーターのIさんから、窓際だといくつも入るといっていたので、試してみる。あるある、いくつもの電波が飛んでいた。そのひとつを捕まえて、アクセスする。ホアヒンのホテルのように、時間で有料などと違い、気にせず使えるのがいい。スピードはちょっと遅いが、無料なので文句はいえない。
Map
ホアヒンからバンコクまで、約3時間。クルマはかなり飛ばす。途中3匹、ひかれた犬を見た。
遅い昼食はイーサーン料理のレストラン。美味。食後、市場から、マンゴーライスを出前。もち米とマンゴ、そしてココナッツミルクの取り合わせの、スティッキー・マンゴ・ライス。今の時期、ベトナムもそうだが、マンゴーが最高に美味しい。このマンゴは日本には輸入されていない。いちど食べたら、果物のなかで、No.1だと思うだろう。もち米は甘く味付けがしてある。甘い米なんてと思うが、おはぎなどと同じ。いってみれば、南方和菓子風。もちろんずっとダイナミックな味。超絶美味。
Mangorice_1
ホアヒンからバンコクまで、クルマをぶっとばして3時間。腰がいたくなる。このところ、長距離クルマに乗る。先月のベトナムは片道11時間。今回日本に帰ったら、夜、やはりクルマで4、5時間乗ることになる。
夜は、コーディネイターのヤスが学生時代かよっていた、バンコクの家庭料理の店HUA PLEEに行く。美味。今回どこも美味しかったが、一番かもしれない。
Restranat01

Rastarnt02
明日の朝は、5時おき。5時半にホテルをでる。東京には夕方着く予定。

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2007.05.13

タイすきを賞味

タイすきのスキは、日本語のすき焼きからきているらしい。こちらでも、スキというらしい。
でもこれは、タイシャブかな。
撮影は、昨日でおしまい。CFは、今日も朝から撮影のようだ。
昨日は、グラフィックだけで夕食。タレント、スタイリスト、ヘアメイクはCF班と一緒。
ということは、アートディレクター、撮影オペレーター、現地コーディネーターと僕の4人での食事だ。
ムービーはいつも、大所帯。食事のわがままはない。スチールは、多くても10人、グラビアだったら、7、8人。ということは、酒と食事は、なんでもありえる。ちょうどいい人数だ。
ホアヒンの大きなショッピングセンターにある、タイスキ(タイシャブ)のチェーン店、MKに行った。日本にもあるらしいが、なんといっても、素材はこちらにはかなわないだろう。美味、ファミリーレストランのようなものなので、酒はビールしかなかった。こちらではワインやウイスキーはあるけど、焼酎があまりない。チャイニーズだったら、紹興酒。沖縄の泡盛のように、タイ米からつくる酒があるというのに、タイスキには焼酎が合うと思うのだけど。
今日は昼からバンコクに戻る。明日の朝一の飛行機で東京。
その晩12時から、上高地へロケ。ハード。それが過ぎれば、少しひまになる。
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2007.05.12

タイロケに来ている。

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GX100

仕事でタイに来ている。バンコクからクルマで3時間半のリゾート、ホアヒンだ。この十年ぐらいでタイはずいぶん変わった。いやタイに限らず、ベトナムも、そして景観だったら東京だって変わった。世界はグローバル化され、均一になりつつある。そして一方ドメスティックなものは、そのまま残ってゆく。かつてのように、文化が混ざり合い、違うものを生みだすことはないのだろうだ。ベトナムにしても、植民地時代のように、西洋とアジアがミックスした、コロニアル様式を生んだ。いまは、グローバルな都市景観、リゾート景観はダイレクトに存在し、ミックスすることがない。例えばサイゴン川のほとりに建つ、マジェスティックホテルは、かつては安っぽい植民地様式が前面にでていてよかったけれど、いまや、原理ベトナム風、ということはどちらかといえば中国風になりつつある。僕が最初見た、ベトナムは、貧しかったからこそ、存在していたのだろうか。特に1994年に見た、ニャチャンの風景は新鮮だった。今やアジアのスタンダードになりつつある、バリ風様式に、今はニャチャンはなっている。

田中長徳の写真展「ウイーン」が、ギャラリー・バウハウスで5月22日から 6月 30日まで開催される。田村彰英とのトークショーもある。

インターネット、この町はHilton HotelのADSLなのに、考えられないぐらい遅い。なので一枚写真をUPしてめげた。

●さて、5月20日、NHKBS2で放映される、週刊ブックレビューに私めは出演する。
紹介するのは、藤代冥砂の最新小説「クレーターと巨乳」
そのほか、二人の先輩写真家の本を紹介する。
ひとりは、元フォーカスのカメラマン鷲尾倫夫さんの写真集「THE SNAP SHOT」
そして、先日も紹介されていたけど、再び僕が紹介する、鬼海弘雄さんの「東京夢譚」
先輩二人は、不思議なことに船員経験者だ。
テーマは、写真家と文章。17日に収録。他の二人の一押しの本を読まなくてならない。それがなかなが重労働だった。
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2007.05.05

2007年5月5日 GX100 Photos

今日はこどもの日 
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2007.05.02

Noisy Roppongi GX100

六本木にて小説現代の撮影。GX100、モノクロですべて撮る。その撮影の前にスナップ!

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CaplioGX100 iso400-800 CReCo
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デジタルのノイズについて長々と。

3月26日 六本木MID TOWN OPEN前
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GX100 Setagaya


●6月中旬、「VIETNAM GX TRAVELER」(アスコム)より発売!
現在、制作進行中


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