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2008.10.25

GRDigital 2 パーフェクトガイド & 3000円で、写真売りましょ!買いましょ!展

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ソフトバンククリエイティブから、RICOH GR2のパーフェクトガイドが発売された。
僕はそのなかで、角田光代さんの文章に写真をつけている。変った構成で、
表4(裏表紙)から逆に見て行くよう6ページ構成になっている。
タイトルは「私の世界の美しい影」だ。
角田さんは普通、写真に文章をつけることはあっても、先に文章を書いて、
写真をあとでつけられるといったことは初めてだととおっしゃていた。
いったいどんな文章ができあがるのか、僕はとても楽しみだった。そして読んだとき、テーマは影だった。
写真は光と影で表現するものなので、写真で影を撮ることは、さして難しいことではない。
でも、角田さんにとっての「影」は、彼女独自のもので、
しかも「記憶のなかの影」は、今の彼女の小説家としての角田光代にとって、
その「影」は、密接につながっている、とさえ書いてある。
僕は、気楽に彼女の文章のイメージを写真化することができなかった。
あらゆる影の収集をして、角田さんの文章にぴったりとした雰囲気の写真を撮るのではつまらない。
角田さんの文章を何度も読むうち、
彼女の文章のをなぞるような写真をつけてたら陳腐になるし
角田さんにとっての「影」を理解することは無理なような気がした。
僕は、彼女の書いた文章ではなく、彼女が子供時代に考えたことに沿うより、
彼女が子供時代に見たに違いない景色を撮ることではないのかと考えた。
僕は、角田さんに、何処で生まれ、どこで遊び、どこを歩き、などなど、
彼女が小説家となる、その形成の風景や場所を聞いた。
そして僕は、夏の暑い日の10日間ぐらい、彼女の生まれた土地や、
通った場所、坂、学校の周辺を、GR2を持って徘徊した。曇った日ではなく、
影を探すため、晴天の日を選んだ。
この写真は、だから僕の視線ではあるけれど、角田光代さんが、はっきりと、
もしくは無意識で見た景色なのだ。
角田さんが、生まれた場所、大人になるまで育った場所は今はない。
数年前、駅ができ、それでもまだ閑散とした場所だけれど、
当時は本当に何もないところだったという。
小学校からずっとミッション系の女子高に通っていた。
バスで毎日1時間以上。そして、何もない場所に毎日に帰る。
彼女は幼いころから、日記を書いていたという。そこは空想の世界。
この小さな町を歩いていて、彼女の想像力は、このなにもないところから始まったのだと、感じられた。

全て、GRD2をスクエアーフォーマットで撮った。理由は、
記憶をストップさせるためだ。
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●この、GRDパーフェクトガイドには、コンプリートガイドという、8000部限定の、
オリジナルシルバーリングのついた、豪華版がある。価格は6800円。
これまでのGRDパーフェクトガイドを三冊合本したものだ。
厚さは、2.5センチもある。GRDユーザーなら、シルバーリングを手に入れるためにも、
オススメだ。さっそく、岡嶋正幸さんが装着していた。

●リコーのシャシンギャラリーリングキューブOPENを記念して、撮影旅行を企画しました。
11月15日16日、福島県の猪苗代周辺の泊りがけ撮影会です。同行写真家は、横木安良夫、白井綾、丸山裕一
詳しい内容はこちらのBLOGから
東京駅から15日朝、バスで猪苗代に向かい、周辺の撮影、ワークショップ、泊まるホテルは、リステル猪苗代のウイングタワーです。参加料は、バス代、参加料、夜の宴会代など含めて、¥25000です。内容から言うと破格だと思います。まだ、募集人員に余裕がありますので、是非参加してください。
参加予約の詳しい内容はこちら
RICOHのサイトの記事

3000円で、写真売りましょ!買いましょ!展 絶賛開催中!
 ギャラリーコスモス  アクセス
Dms380

●今回のイベントの最大の意義は、写真を見るだけではなく、
所有する気持ち、購入する気持ちで、見ると見方ががらりとかわってしまうということだ。
写真展に行って、ぐるりと写真を見る。うまいなと感心したり、へーとか、へたとかバカにしたり、
すごいと嫉妬したりと、
どちらにしても他人事、まるで評論家にでもなったような気持ちで写真を見ることになる。
実は写真の見方はそればかりじゃない。
いや、その写真を購入したい、所有したいと思ってい見ると、
それがたった3000円だとしても、全く違う価値観は働く。
今回のイベント約1400点の写真が集まった。そのなかから欲しいと思ったものを、
選ぶ作業、楽しみは、オリジナルプリントを所有したいという気持の発露だ。実際にプリントを触って、
裏を見たり、透かしてみたり、その存在感を確かめながら写真を見ることは、額に収まったり、
印刷されたものとは、決定的に違うものがある。これは、写真のライブなのだ。作家が作った写真を、触る。
そして欲しくなる。その実験としての3000円。これは価格破壊でもなんでもない。
実は3000円という価格は、それほど驚くほど安いわけではない。通常ギャラリーと対等だったら、
写真は50%と50%だ。しかもその場合、制作費は関係ない。今回、1枚売れたら、
作家には手数料を除き、2500円がバックされる。ということは、ギャラリーが入れば、
その写真は5000円で販売されたと同じだ。額に入れれば、¥7000円か8000円。
例えば、ギャラリーなどが買い取る場合は、作家のパーセンテージは、25%以下。
15%以下だってありえる。作家の取り分が20%だとすると、
販売価格は写真本体だけで、12500円。額に入れれば15000円ぐらい。
当然作家の取り分は、2500円と、今回の3000円で売りましょと同じだ。
しかもその2500円の中には、プリント代などすべての経費が作家持ちなのだ。
海外の有名なギャラリーでは、エディションを数百単位でつけ、サインはシール、
作品はデータを渡し、ギャラリーと作家がプリントを完全に管理した後、販売価格は50000円ぐらい、
作家にはその20%から25%とにして、大量に売る仕組みがある。その場合は一枚売れて、
作家には一枚1万から12500円だ。これは作家としてきちんと契約しての場合だ。そういうしくみのなかで、
きちんんとビジネスになっている。もちろん今回の、作家の取り分は2500から較べたら、
5倍だ。いや、たった5倍なので。でも一枚売れて、10000円だったら、成り立つともいえる。
根底には、欧米には写真を売り買いする文化がある。そして、こういうビジネスこそ、写真売買の、
ベースなのだ。オークションで何千万の値がついた、とか何億だというのは、写真販売ビジネスとの、
ピラミッドの頂点で、それは夢であり、現実ではない。
このイベントは、夢の話ではなく、現実のとして、日本で何ができるのかを考えて見たいと思っている。
それには、写真を買う気持ちで見ること。触ってみること。何が欲しい。その実験なのです。
だから、3000円は安いともいえるし、高いともいえる。
欲しくない写真はタダだっていらないからだ。

☆こういう経験はなかなかできないこと。是非経験する意味で、この土日、いらしてください。
残念ながら僕はこの土日は、出張でいませんが、そんなことより、写真を見る人は、
自分がためされているのです。本当はどんな写真が好きなのか。

このイベントの設営から、オープニングパーティを、Youtubeで見ることができます。是非ご覧ください。
水谷充氏のBLOG http://mmps-inc.jugem.jp/?day=20081022
↓猪原氏のYoutube
http://jp.youtube.com/watch?v=W5CqgjFqCU8
http://jp.youtube.com/watch?v=njXI6z6Ory4
今回の会場の、ギャラリーコスモスは、目黒通りと山手通りの交差する、大鳥神社のすぐそばにある。
JR目黒駅から歩いたら10分以上はあるだろうか。バスに乗るなら大鳥神社前で下りるといいだろう。
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山手通り、大鳥神社から目黒通り碑文谷方面に向かって100mぐらい左側に、谷本ビルがある。隣はヤマハだ。
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目黒駅発のバスに乗り、大鳥神社前で下りる。この坂を山手どおりに向かって下りると右側にギャラリーがある。
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目黒通りを挟んだ、ちょうど真向かいにロイヤルホストがある。
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このビルの3Fが、ギャラリーコスモスだ。2Fがコスモスインターナショナル。
たぶん日本で一番、コンポジットブックや、各種インクジェット用ペーパー揃っているSHOPだ。
今回、多くの写真家がここの「局紙」を使っている。
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エレベーターもしくは、階段で3Fにあがると、ギャラリーだ。正面に細江英考氏の100万円の、オリジナルプリントが見える。
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写真販売のレジと、後に見えるのは、額に入ったオリジナルプリント。
細江英考、ハーブリッツ、シーラメッツナー、アンセルアダムス等の作品が展示してある。
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作品は、1ブックに、1人から3人ぐらいを、挟み込んでいる。
予想よりずっと参加者が多かったので、B4ファイルがたりなくなり、希望者は、専用のA4ファイルを買ってもらい、入れることにした。希望者は、買うことができる。
●オリジナルプリントの買い方は、ブックから写真を取り出し、
指定されたカードに、出展者番号、氏名、枝番を一枚一枚書き込んでもらう。極めて簡単。横木と五味の写真以外の作品を、3点以上お買い上げの人は、五味の作品(これ自体がかなり値打ちものだ)を自由に1点選ぶことができる。
●お買い上げの全員に、僕の前回の写真展のなの写真のポストカーどが一枚ついてきます。

■10月24日(金) PM7~ 会場で、福川芳郎(ブリッツギャラリー、ギャラリスト)+五味彬+横木安良夫によるトークショーを開催します。基本的には、一人ひとりのショーです!

●さて、多くの人は、やはり「名前買い」をしているようだ。
でも、この実験は、実は「名前買い」ではなく、1400枚のなかから、
本当に自分が惹かれる写真を買ってほしいと願っているのだ。
一堂にこんな風に、オリジナルプリントを見ることはないと思う。
それも極めてレベルが高い。プリントの見せ方、どういうものが売れるのか、
検証するだけでもも十分価値があるだろう。
●24日、金曜日は、トークショー。このあたりの僕の雑感はそこで述べることになるが、
多くの人に、このイベントの意義を賞賛、そして激励され、やったかいがあるものだ。でも、
まだ始まったばかり。
何より興味深いのは、皆最低一時間、長い人は数時間に渡って写真を見て、そして買う。
こんなイベントはいままでなかったと思う。その真剣な見方は、写真は眺めるものではなく、
やはり所有してこと、その価値がわかると思えてきた。


このイベントに関することがUPされているBLOGです
●hana BLOG
●岡嶋和幸
渡部さとる
フォトカフェA Blog
フォトカフェB
トンボ日記

ずいぶん前に書いた、
写真を販売することについての、熱きTEXT!

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