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2008.11.04

「3000円で写真売りましょ!買いましょ!展」終了、ひとまず雑感。

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昨日、11月2日、「3000円で写真売りましょ!買いましょ!展」が、終了した。
5時すぎぐらいから、参加者30数名の他、純粋に買いに来たひとが入り混じり、かなりの混雑になった。
そこで、売れ残った写真のピックアップと、販売された写真の精算をする。
¥3000で売り、手数料は¥500、作家には一枚につき2500円のバックだ。
それが少ないか、多いかは置いといて、¥3000という誰でもが買うことができる現実的な価格だったら、写真は売れることを知った。実際多くの初めてオリジナルプリントを買う人がいた。
エントリー142口、約160人の参加、作品枚数1500枚近く。売れた枚数は、昨日の集計はでは、ジャスト400枚だった。
一番売れたのは、ワークショップを開催している、渡部さとる氏の44枚、二番目は、ヨーロッパで実際に写真を販売している大和田良氏だった。僕と、五味君は、14枚づつだった。
普段、オリジナルプリント、銀塩だったら5万ぐらい、大和田君のラムダプリントだったら大きなものは、30万以上で売っている。それを、いくらA4のデジタルプリントだからといって、3000円で売ることは批判もあるだろう。
ただ、いざ買おうと思うと、3000円は決して安くはない。
今回、ファイルに入れて、しかも1500枚近くの写真を見ることは、かなりの苦痛をともない、気持ちよく買う気持ちにさせる仕組みになっていないし、その批判は当然受け止めている。
特に、朝日新聞に載ってから来た、この写真業界の以外の人たちは、一時間以上もアトランダムにファイルに入った写真を見て、辟易としたと思う。そんな数の写真を見たことは、生まれて始めての経験だったのだろう。そういう彼等は、一生懸命見てくれたが、買う確立はかなり低かった。きっと写真を見るだけで満腹したことだろう。
今回は、買う側のの立場で、売られていないという、ビジネス上の欠陥を露呈したわけだ。
もっとも、僕たちはオリジナルプリントの販売業者ではない。気分よく買う喜びというより、多くの写真が、販売されているという事実をしってもらったでけでも、成功だったと思っている。
なにしろ、こんな風に写真を販売したことは、初めてだし、取材してくれた朝日の記者も、初めてなかなかオリジナルプリントを売ることを理解してくれなかった。それでも、面白いイベント、低迷する出版業界を打開するべく、写真の新しい運動としてとらえてくれただけでも、(それだけじゃないんだけれど)意義があったと思う。
それに、ファイルに入った写真は、触れることができ、よい部分もある。
ただ、150人近くのエントリーがあったなか、約50名の写真は、残念ながら1枚も売れなかった。
もちろんひとりよがり、もしくは技術的に買う気になれない写真があったことも事実だ。
でも売れなかった写真がだめだったわけじゃない。どうしてこれが売れないのか、理解にくるしむような作品もあったからだ。それは、今回たまたまニーズがなかっただけで、がっかりする気持ちはしかたがないとして、物を売るとうことの、シビアさを知ることでもあると思う。
結局、、買う理由は、名前のある写真家の写真、自分にぴったりのイメージの写真、物として¥3000の価値のある写真の3点だと思う。
写真を鑑賞するだけなら、刺激的な、ちょっと暗い写真でも評価するが、自分の家に飾るために買う理由は、暗いものより明るいものが売れる傾向がある。
売れたもののなかに、掟やぶりのモノクロ銀塩プリントがあった。
デジタルプリントでも、銀塩プリントに近い、モノクロデジタルプリントも人気があった。
それに、プロフィールや撮影意図がしっかりと、書かれていたものも売れ傾向にあり、逆を言えば、ほどよい写真を羅列しただけものは、苦戦をした。また、10枚あるうち、統一感のないバラバラなイメージのものは、売れなかった。作者が何を表現したいのか、理解に苦しむからだろう。
買うには、いいなと思うだけではなく、あと一歩、後押しをするプラスアルファーが必要なのだと思う。

不思議と今回は、美しい風景や、花の写真の応募が少なかった。この値段だと、工夫したプリントは完売もした。
このイベントは、ライブとの位置づけだったので、直接会場にこれる人は、作品の変更、補充を無制限に認めた。そのために人気の作家の写真が、予想以上に売れたことは、補充ができなかった人と較べて公平ではなかったと、五味君に指摘された。
それでも、僕は写真販売の業者ではない。写真を撮ることと、写真を見ること、そして写真展、は、ライブであるべきとのことを重視していたのでそれを許したわけだ。この場所に来て、参加することが一番大切なことだと思っているからだ。
そういう意味で、最終日の、作品交換が一番、面白かった。(水谷充氏のブログ)
まずは、僕と五味君の写真を、皆と交換した。それは買うのではなく、僕は交換相手から、一番好きな写真と選んだ。そこには、買うこととはまた違う論理がある。
売れる写真、売れない写真については、そのうちShINCのサイトに五味君が僕とは違う感想を書くだろう。
参加した多くの方も、忌憚のない意見を自分のブログや、ここに書き込んでほしい。
僕は、売れ筋の写真が、いい写真だとは思っていない。だとしても、売れる写真と、売れない写真という基準があることは、厳然とした事実だ。それは、写真の表現の先鋭性とは、違う。
そういう写真があることを、知ることも認めるべきだと思っている。それは、ただ気持ちがよく、美しいとは限らない。いくら壁に飾るからといって、癒し系である必要はないだろう。ただ、いえることは、いまや誰でも写真が撮れる時代、ちょっと気のきいた写真じゃ誰も買わないということだ。ちょっと写真をやれば、そんなもの撮れるような気がするからだ。
ほしい写真とは、自分じゃ撮れない写真ということだろう。それは、3000円だって、3万だって、30万だって、300万だって、3000万だって同じことだ。今回のイベントが、そういう本来の写真の価格と、きちんとリンクすることを願っている。
このイベントは、もう一度だけ、やってみたいと思っています。来年の3月か4月、もっと買う人の立場になって、考えて見たい。それから先のことは、分からないけど、少なくとも今回よりずっと、スリリングなイベントになるでしょう。ぜひ参加してください。何より、今回一枚も売れなかった諸氏、これに懲りずに、リベンジしてください。いくら3000円でも、本気でやらなっくては、伝わらないのです。それは、値段ではありません。


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» 3000 [white garage]
ShINC project 1 「¥3000で写真売りましょ!買いましょ!展」 最終日の11/2に北海道から日帰りにて訪れてきました。 「どのようなことが行われているか確認する権利と義務がある。 自分が何を基準に写真を買うのかをはっきりさせるまたとない機会だ。」との 渡部さとる氏の言葉が頭から離れず、偶然休日が重なったので 最終便に乗れるのか不安なまま、航空券を予約し一路東京へ。 会場に着きファイリングされた1500枚のオリジナルプリントを見終わったのは一時間後。 時... [Read More]

Tracked on 2008.11.04 at 03:18 AM

» 「3000円で写真売りましょ!買いましょ!展」ありがとうございました。 [Snap || Nothing]
今回の写真展では、いろんなことを学びました。私は、写真を飾るし、絵も飾ります。し... [Read More]

Tracked on 2008.11.10 at 02:02 PM

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