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2008.11.27

SIGMA DP1トークショー12月6日(土)

Dp1hibiya900SIGMA DP1 NOV.2008
(写真をクリックすると拡大します)
すっかり晩秋というより、あと数日で冬に突入。この数日めっきり寒くなってきた。最近は自転車で動き回ることが多いが、そろそろ手袋が必要だ。DP1もとても冷たくなる。なので、ちょっと僕は、カスタマイズ?している。

●12月6日(土)、秋葉原にあるヨドバシカメラマルチメディアAkibaにて、DP1についてのトークショーがあります。無料です。サイン会にもなっているそうです。
「DP1体感キャンペーン」
1 pm2-3
2 pm4-5

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いよいよ、12月1日(月)よりはじまります。

「バカボンドの微笑み」大口広司x狩野喜彦作品展

●12月1日(月)~6日(土) 12:00-pm7:30(最終日pm5:30まで)

銀座のLive&Moris Galleryにて、大口広司(絵画)と狩野喜彦(写真)による作品展が開催される。

地図

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「バガボンドの微笑み」

波とは、何を言うのか?それは海水と空間の境界にほかならない。

ある言語学者はそのように語った。

海と大気と。そのように定住と旅のあわいに生きる人々がいる。

定住することは、安定した未来のヴィジョンを現在において

生きることにほかならない。

旅とは、そこからの隔たりを計ることなのだろう。

それに対して放浪することは、ただひたすら、

刻々の現在を生きることなのだろうか。

あたかも祝祭のように。

絵画はその激情を色彩とフォルムでとらえ、

写真はその情動を深い陰影としてとらえる。

彼らはいつも微笑みを浮かべている。

その微笑みはかすかで、人の目には映らないこともあるという。

けれども、もし、その微笑みに気付いてしまったら、

人は自らも放浪者への道を歩み始めるのかもしれない。

城戸朱理(詩人)

●大口広司といえば、昔グループサウンズ、テンプターズのドラマーだった。ベンチャーズ、ビートルズで音楽に目覚める。中学時代からショーケンこと萩原健一らとロックバンドを組、おりからのグループサウンズブームでブレイクした。その後、PYGやアランメリルとグラムロックバンドウォッカコリンズ、80年代大口プロジェクト、そして再度96年に、かまやつ等を加えてウォッカコリンズを再結成して、2004年にBoys in the Bandを発売している。最近真行寺君枝との離婚で話題になった。

Vodka Callins Pinc soup

●大口は、姉の影響でアメリカンポップスにひたっていた。服も好きで、アメ横でジーンズや古着を買い、小学生ながら早熟だった大口は、ミシンで直して着ていたという。高校は、早稲田実業。埼玉生まれだった大口はここで、さまざまなことを影響されたらしい。テンプターズの解散後は、バンドの傍ら、世界中を歩き回る。アフリカに半年、そのごインドボンベイにたちより、アフリカに増して、カルチャーショックを受ける。そのころから、日記に落書きのような絵を書いていたという。

81年に自分のブランド「Practice of Silece」と立ち上げる。当時は自分の着たいゆったりとした服がなかったからだという。83年に真行寺君枝と結婚、84年に大麻所持で逮捕。

その後も、ファッションブランドを続けながら、西麻布のBar、アムリタにて加部正義篠原信彦と、月2回のセッション。チャージをとるわけでもなく、ギャラはチップ制、気ままな即興演奏には多くのミュージシャンが飛び入りしたという。朝まで演奏していて、客が3人になってしまったこともあるという。

今回の絵は、91年頃から集中的に描いたものだ。なんとも多芸な大口だけれど、絵は完全に自己流だというが、不思議な世界観の、魅力的な絵だ。今回はオリジナル数点の展示と、Gicleeprintジクリープリント(デジタル版画)の展示、その販売(エディション1-20)をしている。

●狩野喜彦は、制作会社テレコムジャパンに入り、映像やラジオの演出家、ディレクターとして活躍はじめる。なんといっても世界の車窓の番組初期からのディレクターで、今でも年何本か演出、構成をしている。そのほか「鳥になる日」「星の王子さまと飛ぶ空中大紀行」「わが心の旅」「世界銘酒紀行」など、ドキュメンタリーの演出ディレクターをしている。著作には「星の王子さまの旅」と写真集に「Adieu」がある。

僕と狩野氏とは、もうかれこれ30年近くまえからの付き合いだ。かつてはサウンドブレークのような、実験的なテレビ番組を一緒に作ったこともあるが、最近は、2004年、NHKの地球に乾杯で、「アオザイルネサンス」と言う番組を、僕が出演して彼が演出をしたりしている。狩野氏はすでに世界を70カ国以上も旅をしている、本当の旅人だ。

彼が、ライカで撮るモノクロの写真は、人生を旅とともに彷徨うまさに、バガボンドなのだと思う。だから世界各国で写された写真は、観光写真とは違うリアリティに満ち溢れている。今回は、写真集「Adieu」のなかの、90年代にプリントしたオリジナルプリントと、そのデジタラーカイバルプリントの展示だ。

大口氏のジグリープリントも、狩野氏の銀塩プリントもデジタルアーカイバルプリントも、会場で買うことができる。

また、20ページのカタログも、¥1000で販売する予定だ。そこには、詩人の城戸朱理氏が、このために詩を寄せている。

また、狩野氏のことは、日本カメラ12月号で、タカザワケンジ氏がインタビューしている。ごらんあれ!

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大口広司

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H.Oguchi GX200

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狩野喜彦 モロッコ サハラ砂漠

●狩野氏と大口氏の出会いは、数年前の暮、写真家の沢渡さん、安珠さん、狩野と新宿ゴールデン街でのんでいるとき、真行寺さんが大口さんを連れてきたようだ。沢渡さんは、君枝ちゃんはもちろん、大口さんとも面識があったが、狩野氏は初対面だった。その後、番組のナレーションを頼んだりして、急速に接近する。一緒に何かやろうということになり、最初はCDを作るつもりだったが、絵と写真のコラボレーションをしようと、大口さんがいいだしたらしい。まあ、人間関係の複雑な絡みあい。長く生きていると、思いがけないところで、さまざまなことがつながっているのだと、感慨ぶかい。

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