F写真倶楽部写真展
●昨日のヨドバシカメラDP1トークショー。従業員口からはいる時、まるで空港のチェックのように厳しかった。バックヤードには、各種スローガン。ここは戦場だった。で、2回のトークショー、別に会場があるわけじゃないので、ちょっと戸惑ったが、ちょっと販売員になったような気分は貴重な経験。
2回目のとき、僕のレタッチ(CReCo)を紹介している時、「トーンカーブじゃできないことがある」との僕のトークに異常に反応した男がいた。「そんな嘘教えるな!・・・そんなことトーンカーブでできる」
僕は立って、パソコンを操作しながらしゃべっているときにだ。
それは、まるで野次のように。これにはちょっとびっくりした。僕の話が終わってからにして、というのにいつまでもやめない。
ちょっと頭のおかしい人かもしれないと思ったが、ルール無視なので、プチント切れ、「貴方は写真関係者ですか?だったら名前を名乗って発言してください」と言うと、名乗る気はないようだ。まあ、こんな人相手にしてもしょうがないが、真剣に話している最中だったので、かなり頭に来た。
でも、一応トークショーという、かなり平和な場なので、大人の対応をしなければならないし、学んだことは、こうやってパブリックな場で話すということは、色んな人がいるので、そういう心構えは必要だなと思った。それだけ。
それにして、トーンカーブでなんでもできるって、誰が教えたんだろう・・・・。
●昨日6日で、大口広司x狩野喜彦の作品展「バガボンドの微笑み」は終了。今度はたしか、恵比寿か代官山で開催するようだ。日程がわかったらお知らせします。
●12月8日から杉原拓広写真展 会期中は、杉原君はずっといるようです。僕は明日の6時以降に行きます。
●ShINCセミナーのお知らせ
先日「¥3000で写真売りましょ!買いましょ!展」を開催したが、これはShINCプロジェクトでボランティアのようなものだが、ShINCでは、スクールのような、有料のセミナーも開催しています。基本的には単発で、最低月1ぐらいで定期的に開催します。五味君がやるときもありますが、僕、横木がやる場合もあります。
まずは、ShINC第一回セミナー「黄金分割とその利用法」
近々ですが12月19日(金) 午後7時~9時、
に、講師 五味彬 で開催します。参加料 ¥1000
僕は、あまり構図など気にしないで撮るほうですが、写真が現代アートに組み込まれてきている現状を考えると美術の知識が必要になっています。黄金分割という古典的な技法や世界観は、これからの写真を撮る上で無視できなくなっているのかもしれません。それに、これは世界間は共通語なので、直接自分の写真に関係なくても、美術や写真について語るための潤滑剤になることは確かです。
五味君は、バンタンで10年間教え、いろいろなカリキュラムを持っています。
ShINCセミナーでは、単発ですが写真を撮ってゆくために役立つセミナーをこれからも続々と、開催してゆきます。
第2回は、「ONLY ONE BOOKとページ構成」、1月24日(土)
講師 魚住誠 五味彬 ¥3000(材料費込み)
たまには、僕のセミナーもやりますので、よろしく。
予約
●F写真倶楽部 キヤノンギャラリー銀座写真展
赤松幸生 猪原秀己 下園昌彦
Ihara
Shimozono
akamatsu
●F写真倶楽部Blogのはじまりの、お知らせ。
来年2月12日~18日に、銀座キヤノンギャラーで、写真展「ひかりのなかに」~わが娘たち~が開催されます。
これは、カメラ雑誌コンテストの常連、いってみればハイアマチュアのグループ展です。
実は、2007年日本カメラのコンテストのカラープリントの部の選評をやっているとき、常にトップレベルの写真を撮る二人を知りました。二人とも自分の娘を被写体に応募してきます。
僕は常々アマチュア写真家(アマチュアに限らないが)は、人間が撮りたいのなら、まず自分の周りから撮るべきだと自論を展開していました。まずは家族写真が原点です。
カメラ雑誌のコンテストの応募作品は、コンテスト向けの写真を撮っているハイアマチュアが沢山応募してきます。それは趣味であるから、まるでレースのようなコンテストに応募するのがたとえ目的になっても、楽しむだけならそれでいいのでしょう。
僕はアマチュアカメラマンが、写真をただ「趣味」だとかたずけてしまうことが、もったいないなと感じていました。
昔は、まずコンテストで腕を磨き、認められてプロになる道もありましたが、いつのまにか、コンテストはそれ自体が目的の、趣味の場だけになってしまったからです。それはそれで写真の楽しみ方としては悪くないけど、写真は単なる楽しみだけではなく、誰がとっても、記録であり、表現でもあるのです。
●多くのひとが、友人の家族のアルバムを見せられて閉口したことがあるでしょう。僕もやりますが、家族の記念写真を年賀状につかったり。・・・・でも、そういう写真のなかにも、なかなか優れた写真があります。ただの家族の記録だけではなく、大げさに言えば、自分の家族をモデルに、「表現」をしたっていいのです。
プロの写真家だったら、まして奥さんがプロのモデルだったら、それだけで作品になるとおもわれがちですが、表現にプロもアマチュアもありません。被写体にプロもアマもないのです。
●写真の歴史を見れば、芸術としての写真は、アマチュアカメラマンがひっぱっているのです。
アマチュア写真家の鏡といえば写真家植田正治です。もちろん彼がアマチュア写真家だったわけではないけれど、彼の写真家としての生き方は、アマチュア写真家なのです。
●日本カメラで知り合った、自分の娘たちを撮っている赤松さんと猪原さんに僕は二人で写真展をやったらどうですかと勧めました。結局 猪原さんが日本カメラ年間最優秀賞、赤松さんが年度賞と、アサヒカメラの年度賞もとってしまったのです。1月に日本カメラの表彰式があり、僕ははじめて、猪原さんと赤松さん、その家族に会いました。そこで、ふたたび、二人で写真展をやることを勧めました。
後日、アサヒカメラの年度賞2位の下園さんを赤松さんが紹介してくれました。彼もまた、娘が3人いて彼女たちを撮っているのです。それもローライフレックスで。独特のスクエアー画面、ことし朝日出版社からでた、大竹昭子「この写真がすごい2008」にも掲載されてます。
結局一緒に、彼らはF写真倶楽部をたちあげました。毎月、何度かあつまり、写真の勉強会を開いていました。
夏、キヤノンギャラリーの2009年前半の公募があるので、3人でエントリーすることを勧めました。そして見事開催できることになったのです。
この写真展には、僕も一枚かみますが、アマチュア写真家が、趣味だけではなく、家族を撮って、「表現」までいったら楽しいなというのが、僕の感想です。
BLOG
YouTubeにUpした、パブムービーのBGM、Soupnote「好きになって」もなかなか素敵です。
●猪原さんが作った、この曲のスライドショー
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Comments
今年も横木先生のブログを楽しみに拝見させていただきたいと思っています。
いつも先生の言葉には、大きなショックと共に、目からウロコの様に気付かせて頂いてる気がします。
写真と表現についての事を。
いつも「目新しい被写体はないものか」と血眼になって探している自分が、とても恥ずかしくなりました。
私は約一年程前から、デジタル一眼レフカメラで写真を撮り始めました。
それまでは、コンパクトデジタルカメラでさえ、まともに触った事すらありませんでした。
それから今まで、カメラを触らなかった日は殆ど無い程写真を撮って来ました。
その中で偶然横木先生の記事を読み、大きなショックを受け、私にとって横木先生の存在は、大きな指針となっております。
勝手ながら、私のブログに、横木先生のブログをリンクさせていただいちゃいました。
すみませんでした。
長々と書いてしまいましたが、横木先生ののご活躍を、今年も楽しみにしております。
Posted by: soto | 2009.01.06 12:19 AM
トークショー2回も聞いてしまいました。
フォトショの実演付きで大変参考になりました。変なおじさんへは大人のプロの対応でした。
有料でもいいのでまたこのような機会を作ってください。
Posted by: shige | 2008.12.07 10:41 PM