世界の街道をゆく 撮影中 モロッコ
モロッコ カサブランカ周辺
テレビ朝日「世界の街道をゆく」
今、モロッコ撮影中。今回はちょっとながいロケになる。
帰国するのが、3月10日ごろになるから、ひと月のロケだ。
モロッコのあと、スペイン、フランスと移動する。
モロッコの光は美しい。イメージからするとモロッコは砂漠だが、
今回訪れるカサブランカや周辺は全然砂漠なんかじゃない。大都会。
気候も地中海性で温暖。緑も多い。なにより光の美しい土地だ。
ヨーロッパの写真家は、光については恵まれている。
たとえばエーゲ海の強烈な光。それなのに日中でさえ斜光であること。
日本の夏は、太陽がほぼ真上、夕方にならなければ斜光にならない。ハワイやグアムも同じだ。
光の質ばかりか、光の時間も違う。
冬は日照時間が極端に短いが、夏だったらながいながい夕方の光をたっぷり撮影に使える。
やはりモロッコと言えばぼくのなかでは砂漠である。
デートリッヒの映画「モロッコ」のあの映画の砂漠はどこでとられたのだろうか。
映画「カサブランカ」はすべてハリウッドのセットだし、その映画のカサブランカの飛行場と、現代のカサブランカの飛行場は全く関係がない。
僕が見たことのある映画「シェルタリングスカイ」は、モロッコの砂漠だそうだ。
この地での映画の撮影はかなり多い。なにしろヨーロッパから数時間で行けるからだろう。
今回取材のモロッコは、王国であるモロッコに焦点をあてている。
僕にとってモロッコは初めてだった。アフリカといえども、この季節モロッコは暑くはない。ホテルの部屋には
ほんの少し暖房がほしいと思うことがある。
もう何度も来たことのあるディレクターの狩野氏は、この季節雪が降ったことがあったと言っていた。
そういえば、彼の撮った写真に、パームツリーに雪がつもっている写真がある。
もっとも内陸にはスキー場もある。特別不思議ではないのだろうか。
まだ、この地にきて数日、モロッコがどんなところだなんて言えない。
いやどこの土地にいっても、先入観はくだかれるのが普通だ。
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