世界の街道をゆく ロケ、イタリア
Venezia 昨年も今頃訪れた。天気は最高だった。船でヴェネツイアの対岸にある細長い島、LIDOにフェリーで向かう途中。Lidoは、映画「ベニスに死す」の舞台
Chioggia キオッジャ
街中工事中 僕は工事中の街が好きだ
昨夜は、フィレンツェに泊まった。
普通のホテルではなく、民宿のような、レジデンスホテル?う、ドミトリーか。
いや、住居ホテル。立派なビルのなかにある。
チェックインの時間だけ、管理人がやってきて、鍵を貰う。
部屋は質素だが、十分。12畳ぐらい。でも部屋が狭く感じる。
というのも天井が異様に高い。5m以上。
眺めは良くない。
そういえば、映画「眺めのよい部屋」は、フィレンツェが舞台だった。
芥子畑の場面が印象的だった。
28日に、Veneziaに入り、Ferara-Bologna-Firenzeと旅は快調
初日のVeneziaが雨のち曇りだったけれど、あとは快晴。
暑いけど、乾燥しているので汗がでない。
この時期の撮影は、ちょっとハードになる。
何しろ、日没が9時ぐらい。夕方からこの3時間のヨーロッパの光のなんと美しいことか。
ホテルにチェックインして夕食を取ると、もう11時。
ヨーロッパは、バカンスシーズン。最高の季節だ。
News
不定期写真冊子 私家版のお知らせ
「GLANCE OF LENS」 VLADIVOSTOK
巷ではiPadのようなあたらしい電子メディアが話題です。もはや紙メディアは、恐竜が巨大隕石によって突然消滅したように、電子メディアに席巻されるのは、時間の問題でしょうか。
情報はそれを知ってしまえば捨てられます。ところが電子メディアは捨てる必要がありません。何しろ物質としては存在していないからです。ライトのスイッチを切るように、ボタン一つで簡単にデリートできます。現実存在として生きている紙メディアは、もはや過去の遺物なのでしょうか。
写真は、電子メディアのなかでは2次元という数学的世界のなかにあります。スクリーンに映された情報こそがメッセージなのです。だから僕が撮ったウラジオストクの情報はipadで十分伝わります
一方、紙に印刷された、写真は情報を伝達するだけではなく、物質としてのアウラを持った「存在」を送り届けることになります。ウラジオストクの写真は、僕たちが生きている、現実空間(空間+時間という四次元)に存在させた、計画された「生命」の断片です。デリートするには破いて棄てるか、燃やすといった物理的儀式が必要でしょう。
かつてマークルーハンが言ったように、メディアがメッセージならば、この冊子(入れもの)こそがメッセージであり、そこに写っている写真はメッセージの一構成物でしかありません。
写真はもともと何も生み出していません。現実を映すことで、新たな現実を捏造するといった構造があります。そういう意味で、スクリーン上の写真より、ここに新たに印刷物として存在している写真こそが、捏造された本物の現実なのです。
なんて、僕は思っているのですが、皆さんはどう思うでしょうか。
暑い夏、お楽しみください。
この冊子は、BLITZ GALLERY アートフォトサイトで販売します。(ブリッツギャラリー 03-3714-0552)
8月5日すぎには 注文サイトができます。(カード決済になります)
GLANCE OF LENS VOL.1 VLADIVOSTOK
A4 48Page B5 8ページの小説別刷り
8月1日発行
写真 横木安良夫
アートディレクター 構成 原耕一
価格未定 限定 250部 サイン入り
内容をご覧になりたい方は、直接ギャラリーにてお求めください。
「世界の街道をゆく」 現在放送中
テレビ朝日(首都圏) 月~金 PM8:24分~
2分間の帯ドキュメンタリーです。(日によって時間の変更があります)ムービーとスチール撮影を担当しています。
7月28日~8月26日まで、上記の取材で不在です。
http://www.alao.co.jp/home.html
alaoy@alao.co.jp
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