ロバート・キャパ最期の場所、近況
photo RobertCapa 1954年5月25日 午後3時ごろ 「ロバート・キャパ最期の日」より
キャパが最期に撮ったカラー写真とその直前に撮ったモノクロ写真
キャパは、この数分後右の土手に駆け上がり、そこにあった地雷を踏んで吹き飛ばされる。
コンタックス2、50mm1.4は、モノクロが装填され、カラーはニコンSに35mmレンズ付きで撮影されている。
不思議なことに、現在富士美術館に寄贈されたニコンSには、ニッコールの50mmがついている。
これは謎なのである。
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ロバート・キャパ最期の日に書いたが、なぜニコンSについていた35mmレンズを、キャパは50mmレンズにつけかえたか。そこには、キャパの明確な意思があった。
キャパ没50年、2004年5月25日
下の写真の日影の場所あたりから、キャパは最後の写真を撮っている。
僕の推量だと、そのアングルの高さから、戦車の上から撮っていると思う。
道路も倍ぐらいになり今はかつての面影はまったくない。門のところまで、今では道路になっている。
2004年の状態が奇跡的だったともいえる。
●ロバート・キャパ最期の土地がなくなる。2006年1月4日BLOG
●ロバート・キャパ最期の土地がなくなってしまった。2007年4月11日Blog
●資料
●2010年8月21日、ベトナム、キエンスオン、タンネを6年ぶりに尋ねた。
昨日のBLOGに書いたが、キャパの亡くなった1954年5月25日から50年間の存在していた場所が、いやキャパが最後に撮影した場所から同じポジションで撮ることができた、2004年5月25日から、1年半でその場所に工場がたち、キャパの最期をストレートに回想することは、もうできなくなってしまった。
そのことを、2006年にテレビカメラマンの大村さんが教えてくれて、そして2007年には、このBLOGを読んでいるHawaianさんが、工場がってしまた状態を教えてくれていて、覚悟はしていたものの、
2010年、さらに道路も拡幅され、キャパが立ったであろう場所に新たに住宅が立ち、そういう意味ではあの場所は、完全に存在しなくなってしまった。
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