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4 posts from December 2010

2010.12.28

サバンナーセントオーガスティンーデイトナーパームビーチ

今日の夜は、フロリダ半島パームビーチ郊外にやってきた。泊まるホテルいつものようにハンプトンイン。モーテルではないが、街道にあるチェーンホテル。部屋の広さ、設備は一流ホテルに負けない。アメリカの取材もあと2日。アルゼンチンからはじまり、ひと月、短いような、長いような。予想外だったのが、アメリカ南部の寒波。ようやく天気の良いデイトナの昼は暖かかった。でも朝起きた時、マイナス2度。氷が張っていた。フロリダは温暖にイメージがあるが、日本より寒いぐらいだ。もっとも植物を見れば、パームツリーや棕櫚、など青々として決してここが寒い地方ではないことがわかる。きっと映像になれば、天気の良い日はポカポカ陽気に写っているに違いない。
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オケフェノケ湿地帯近くのコンビニのお姉さん。暇だったのだろう外でタバコを吸っていた。
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冬の綿畠を探している時、農家の番犬に囲まれた。遠くから吠え、しだいに近づいてくる。
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クルマで走っていて、車載カメラ(35mmか50mm)からと一脚につけた僕の24mmf1.4でムービーを撮る。他に200mmf2.8と50mmf1.2をスチール用に持っている。横に走る並走するクルマが来るたび、僕は助手席からちらりと横を見る。そんな写真も撮っている。この写真もその時の一枚。彼らは撮っているの気づいて手を降った。


今日、この撮影の最中に、大きなイベントがあった。というのはデイトナスピードウエイで体験ドライブをした。といっても助手席に乗るだけだけど。
オーバーオールのレーシングスーツを着せられ、ヘルメットをかぶり、クビの後ろにムチ打ち防止のような枠をはめられ、順番を待って、いざレーシングカーに乗り込む。といってもドアがあるわけじゃないので、窓から足をつっこんで、滑り込む感じだ。
このサーキットは、かつては砂地でレースをしていたが、1959年NASCARのストックカーレース用に、一周2.5マイルのほぼオーバルだ。バンクの角度が31度。バンクの角度より、その道路の幅が驚いた。狭い。クルマ4台分のというか、走り出したら横に3台はぎりぎりだろう。それが200キロ以上のスピードでレースをする。今回の体験は、レースではないし、ただ助手席に同乗するだけのことだが、スリルとスピードはジェットコース―以上のの何かがある。
加速や横G、縦Gなどは驚くほどじゃない。カートに乗ったことがあれば、それをデカクしたぐらいで、そうゆう恐怖はさそどじゃない。実は、狭い助手席に乗り込むと、すぐに四点式のシートベルトにくくりつけられた。その時腹の部分のベルトをギュッと締められる。ところがベルトを締められると、反射的にお腹をへこますくせがあるので、へこませた状態で固定されたた、それが苦しい。深い呼吸ができない。隣のドライバーは、元気かいといった調子でご機嫌だ。握手を交わし、いざ出発。先に書いたとおり、加速はおどろくほどじゃない。まあ、僕が慣れているせいもあるが。回転計はほぼいつも5000回転。すぐに200キロぐらいになる。それはスピードの恐怖と言うより、視覚的なスピード感と、これから飛びこむべき31度のバンクの狭さに緊張する。ドライバーを見れば、真剣だ。そうだろう鼻歌交じりで走れるスピードではない。アクセル全開スピードを落とさずバンク飛びこむとき、彼らの真剣な雰囲気こそが、この体験ドライブに緊張感を増幅させる。あいかわらず僕の呼吸はあさく、辛い。でも観念してそのスピードに、体も心もゆだねる。そのうち自分で運転している気になる。個人的には恐怖感はないが、生命の危険は十分に感じた。楽しい。まるで子供になった気分だった。たった3周だけど、素晴らしい体験。クルマには専用のカメラが車載され、後で記念にもらえるしくみだ。デイトナに行ったら、是非体験を!
そうそう本番のレースは300キロぐらいでるそうだが、体験は150マイル240キロぐらいだ。でも十分異次元につれていってくれる。


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2010.12.25

世界の街道をゆく!ペルー、アメリカ。そしてデジタルウオッチ!

デジタルウオッチで、友人の写真家HARUKIが連載を開始しました。その第一回がぼくです。

●世界の街道をゆく ロケ中

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ペルー 市場でカメラを向けると怒る女性

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ガンをつけ、威嚇するアルパカ

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ペルー とても感じのいい女性だった

久しぶりのBLOG 今、アメリカ南部の街、サバンナにいる。昨日はコロンビアからチャールストンそしてアメリカのクリスマスイブは、ここサバンナにいる。そこでアメリカンスタイルの高級レストランでクリスマスディナーを食べた。
アメリカについては、次回のBLOGで。
で、ペルーについては、何も書かなかった。書くことがないのではなく、ありすぎたことと、アルゼンチンでちょっと目を枝にぶつけて、効き目の右目を眼帯して撮影したので、パソコンどころじゃなかったのが理由だ。まあきちんとプーノの眼科医に治療してもらい、眼帯(ガーゼをテープで止めただけ)今は完治している。それでも効き目を使えないのは、まあ最初の2日間だけだけど、頭がくらくらした。高度だけじゃない。今じゃ笑い話になるけど、深刻だったことは確かだ。
で、ペルー。高度はそのまえのアルゼンチンで訓練したので?どってことなかった。
インディオの女性たちも、おおむね撮影しやすかった。思ったほどの拒否反応はなかった。もっとも観光地のインディオは最初にお金って、手が出るか、強い拒否反応はるけど、そりゃいつもカメラを向けられていれば、そうなんだろう。観光地でなければ、恥ずかしがるものの、喜んで撮らせてくれる女性もいた。かなりたくさん撮ったので、それは「世界の街道をゆく」ペルー編を見てもらうとして。
ペルーはなんといっても、マチュピチュだけれど、写真よりずっと良かった。あの不思議さは行ってみなければわかならない。今回は撮影だったけど、ちゃんと本などを読んだりして、もいいちど行ってみたいと思った。なにしろ世界の遺産のなかでの一番の人気みたいだ。
で、アルゼンチン、ペルーと歩いて、アルゼンチンはどこか異星の世界のような気がした。ペルー日本からみたら世界の果て。でも地球上のにおいがするけど、アルゼンチンは、特にブエノスアイレスは、違う惑星の大都市みたいだった。それにしても日本から一番遠い場所に、こんな未来都市があるなんて。あれ、このことは前にもかいたかな。
上の2番目の写真は、アルパカ。山麓に放牧されているアルパカを撮っていて、彼らの群れのなかに入って撮っていたのだが、しっかりと僕には小さいけど元気な犬がガードしてくれて、なかなか面白い写真が撮れた。で、たいていは近づくと逃げるのに、一匹このアルパカは逃げずに、僕にガンを飛ばしている。口を曲げ、今にも唾の攻撃をしそうだった。犬が異変を感じてほえると、威嚇する。距離にして5メートルぐらい。僕らはにらみ合った。ふと周りを見ると、他のアルパカが皆僕を見ている。ちょっとヤバい雰囲気だったので、しっかりそのポートレイトをスチールとムービーで撮ってから、退散した。ボスなのかな、気の強いやつがいると、ちょっとびびった。
インディオの衣装は、ベトナムの花モン族とよく似ている。どちらも西洋の服に影響されているのだが、そのファッション性など、直接の文化交流があるわけじゃないのに、共通しているのはどうしてだろう。

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2010.12.12

「世界の街道をゆく」アルゼンチンロケ 横木安良夫

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ウマワカ
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ウマワカ 
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ウマワカ渓谷を一路サルタに向う

昨日の夕方、アルゼンチンの内陸の都市サルタから、首都ブエノスアイレスに飛ぶと、国内空港が嵐直撃で着陸できず、郊外にある国際空港に着陸することになった。時にはラプラタ川の対岸といっても数百キロの距離があるのだが、そこに着陸してしまうことを考えたら運がいい。ただ着陸しても機内で30分ぐらいバスを待ち、ターンテーブルに荷物もなかでてこない。もっともその時間があったので、迎えのバスもスムーズに待ちうけていた。
昨日は、アルゼンチンの北端の街、ウマワカにいた。高度3000mぐらい。数日前に4000mを超えた峠に上ったので、別にどってことはない。ウマワカの街で撮った写真。
アルゼンチンの人は撮りやすい。もっともインディオの人は、恥ずかしがり屋と、本当に写真を拒絶する人がいる。道路から望遠で撮るだけで、仕事をやめ後ろ向きに座りこむ人もいる。自意識過剰かとも思えるが、それは好き嫌いではなく、事情がある人もいるようだ。
それにしても、日本人が今いちばん写真を撮りずらいかな。僕が日本人であるにせよ、先日も栃木で写真を撮っていたら、警察官に尋問された。数日前に知らない男が、小学生の写真を撮っていたと通報されたからだという。どんあ事情にせよ、一種の自意識過剰にはかわりはないが、アルゼンチンの場合はとは事情が違う。
ウマワカを8時半に出発し、サルタに向う。約4時間。サルタで昼食を撮る。
内陸の盆地の都市、サルタの気温は40度もあった。それまでは気温が高くても湿度が低く、日影なら快適だったが、さすが40度はひりひりと暑い。
3時の飛行機に乗る。ほぼ満席。一番後ろから2番目の席だった。通路側の席だった。
順調に飛び、着陸態勢に入ってから、ブエノスアイレスの街を何度も旋回。
結局国際空港に着陸。
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嵐のあとの街は、夕方の光が美しかった。料金所の女性。
雨上がりの街を撮影して、ラプラタ川に行った。
西のそらに雲があり、陽射しはなかった。多くの人が釣りをしていた。
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街道をゆく、の撮影では基本的にスチールはポートレイト的な撮り方をしていることが多い。
もちろん、今回の料金所のように、黙って撮り、撮ったあと目があり、微笑むと言った古典的な撮り方もする。
目線が来ている写真は、写真の武器で、しかも笑顔は強い写真になる。純粋に写真としては、笑顔をならべた写真は、どこか表現の終点がわかっているようで、今の僕にとってはちょっと違うのだけれど、テレビのなか、ムービーのなかの写真としては、やはり写真の特徴である、笑顔のポートレイトは強い印象が残る。
それはムービーのなかで目線、笑顔のイメージは、そこになぜ笑っているとか、カメラの視線が、写真ほど無名性がなくなることも理由かもしれない。写真の場合は、撮る側、僕が撮る意識(自意識、横柄に言えば作家意識)まんまんなのに、不思議と映像より自然に写る。なんでだろう、なんてことを考えるのが、写真の楽しさだ。

今日の夕方から、ペルーに行く。
最近、TWITTERもやっているので、探してみてください。

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2010.12.05

世界の街道をゆく、でアルゼンチンにいる。「怒りの鉄犬」

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コルドバ カテドラルのある広場前 「怒りの鉄犬」


「世界の街道をゆく」の撮影で、アルゼンチンに来ている。
ブエノスアイレスーロサリオ、そして今コルドバにいる。ロサリオはチェ、ゲバラの生まれた土地、コルドバといえば「母を訪ねて3000里」だろう。もっともこの取材では、それを追っているわけじゃない。
アルゼンチンは豊かな国だ。食事もうまいし、人間もフレンドリー、写真を撮らせてくれと頼んでい、まだ誰にもことわられたことはない。もっともテレていやだというひとは、いるが、無理やり撮らせてもらう。教会の中での撮影も許可なく、三脚をたてても何にもいわれない。フェンスに囲まれたプライベートの川辺の淡水浴場でも、写真をとりたいというと、OKと無料だった。なにかゆるいし、しゃくし定規じゃない。余裕がある。
ここは、日本のほぼ反対。足元を掘ってゆくと、アルゼンチンにでる。そんなギャグがあったような気がする。
広い国なので、移動が大変だ。今日はこれコルドバの街を撮ったあと、トゥクマンまで500キロ以上を移動する。高速道路が発達していも、撮影し、食事をすると8時間以上の移動だ。
今月の中ばからアルゼンチンは、2月いっぱいまで夏休だ。冬が夏。クリスマスは真夏だ。太陽は東から昇ってちゃんと西に沈むが、北に向うと暖かく、南は寒い。地図をみているとあたまがこんがらってしまう。新学期は3月、いろんなスケジュールが違う。それでも南米1豊な国で、かつてほどではないけれど、本当に豊かで文化的な国が日本から一番遠い場所にある。印象的には「鏡のなかの国」だ。聞いた話だと、日本の地下鉄丸ノ内線は、アルゼンチンの技術を学んで、作られたそうだ。同じスケールなのでそのまま逆輸入されている。本当にかつては、イタリアよりもスペインよりも豊かな、そのため出稼ぎや、移住者があつまってきた。母を訪ねて3000里もそんななかで生まれた話だ。アルゼンチンの子供たちは、その日本のアニメでその物語を、初めて知った。

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獲物を待っている
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主にタクシーに突進するが、小さなクルマにも突撃だ。

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クルマは結構なスピードがでている。いくらぎりぎりで交わしているといえ、はらはらする。
足でも滑らしたら一巻の終わり。

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コルドバ カテドラルの前の広場の道路
カテドラルの撮影を終えてたら、一匹の犬が突然おおどおりに飛び出し、車に向って吠える。特に黄色いタクシー標的だ。何を怒っているのだろうとか、と唖然としていると、タクシーや小さなん車が来るたびに道路に飛び出して今にもぶつかりそうだ。あぶない。あぶない。でも彼は平然としている。大型のバスが来ると逃げ、獲物がくると何度も飛び出す。鋼鉄の車に向い、自分も鉄でできているとでも思っているのだろうか。危険な遊びだ。まるで、カモメのジョナサンのように求道的にさえみえてくる。


GLANCE OF LENS VOL.2 ~Girls in Motion~
発売中です。

僕がロケ中でもお求めになれます。よろしく。


A4カラー 64ページ 
定価1380円 (送料こみ) 
AD 原耕一
ココから注文してください。

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表紙4と表紙1
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表2と1ページ

前回は、ロシアウラジオストクで撮った、キャンデッドフォトでしたが、今回は1990年代から最近までのなかからGirlsたちを撮った、スナップショットというよりは、ポートレイト写真のシリーズから選んで、構成しています。ページは前回より多く、A4,カラー64ページ。このシリーズはアサヒカメラ、昨年休刊になったクルマ雑誌「NAVI誌」の連載、そしてやはり休刊になったデジタルフォト誌に連載されていました。
タイトルのGirls in Motionは、当時のNAVI編集長の小川さんにつけてもらいました。
基本的には、無名のGirlsを撮ったものです。もちろんその後有名になったGirlsもいます。
撮影カメラはいろいろですが、多くはフィルム時代の写真なので、4x5のテヒニカ、8x10デアドルフで撮った、ポラロイド、マニヤ67、コンタックス645、そしてデジタル時代に撮ったGRデジタルの写真などなど、バラエティーある撮影方法を屈指しています。なかでもペンライトを使ったシリーズもあるので、どんなカメラで撮ったか推察するのも楽しいでしょう。冊子にはそのようなデータは何も書いてませんが、このBLOGで紹介してゆくつもりです。
今回もアートディレクションを原耕一さんにお願いしました。前回のタイトルロゴは違うデザイン。これから毎回違うロゴになる予定なので、今後も楽しみにしてください。
購入ご希望の方は直接販売します。
詳細

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2008年上野駅ガード下
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2001年 大塚駅
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1993年お台場 この年レインボーブリッジが完成した。

VOL.1のときにこの冊子発行のメッセージを書きましたのでこちらを読んでください。

今年もあとひと月、いかがお過ごしでしょうか。
さて、「GLANCE OF LENS VOL.2」が完成しましたので送らせていただきます。
VOL.1は、ロシア、ウラジオストクで撮影したキャンデットフォトでしたが、
VOL.2はスナップショットではなく、「Girls in Motion」というタイトルの、
ポートレイト写真のシリーズから構成しました。
このシリーズは90年前後から撮り始め、そのなかからアサヒカメラに掲載したもの、
2000年から3年間、昨年休刊してしまったクルマ雑誌NAVI誌で連載していた分、
やはり今年休刊したデジタルフォト誌で連載したもの、そのほか未発表の写真のなかから選んでいます。
80年代後半になると、日本のファッションが、それまでのヨーロッパやアメリカをお手本としていたものから、オリジナルなセンスを発揮してきました。もちろんその前に、海外で評価されたファッションデザイナーはたくさんいます。しかし評価は常に海外にあり、日本は評価されたものを輸入するといった消費者でしかなかったのです。
それがストリートファッションと言う世界の流れのなかで、ようやく日本の独自性が誕生ました。そんな時代に生きる、GIRLSたちを撮る!
そこで街のなかに含まれる「GIRL」と、ひとりの「GIRL」が中心となった世界を表現してみようと思ったのです。
現代社会は、全体の中に含まれる無名性の個と、自意識に揺り動かされたささやかな個が格闘し、その居所をする探索しつつ、けっきょくはコマーシャリズムに翻弄され彷徨っているという現実があります。
世界と自分の距離、自分はなにかと、その座標を探す旅。いわゆる自分探し。
写真家たちは、カメラを持ちながらいつも被写体との距離、関係を考えています。
目には現実との距離計が組み込まれています。自分はどのポジションから世界を見るか。
そんなことを、着衣の若い女性を撮ることで、何かが写ったら面白いなというのが、この冊子の趣旨です。
是非、楽しくご覧になっていただけたら、幸いです。

PS. 12月1日~31日まで、現在テレビ朝日で放送中の「世界の街道をゆく」の南米、北米ロケです。
来年もよろしくお願いします。


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