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2 posts from January 2011

2011.01.24

横木安良夫「Glance of Lens 2011」~レンズの一瞥~写真展

Gl001
Roppongi2005

2011年3月4日~4月16日まで、
横木安良夫写真展「Glance of Lens 2011」~レンズの一瞥~を開催します。

プレスリリース
画像
これは、ちょっと変わったテーマの写真展です。

Blitz Gallery
Gl002
Shinjuku2000

僕は街を歩く。クルマに乗り、地下鉄に揺られる。飛行機で移動する。
そしていつのまにか未知の土地を歩いている。
突然「彼」が耳の奥で囁いた。「シャッターを切れ」と。
そこにはありふれた風景が広がっている。決して特別な場所なんかじゃない。
レンズの前を通り過ぎる人々もごく普通だ。
逡巡していると「眺めてないで早く撮れ」と彼は命令する。
僕はカメラを構える。頭のなかは空っぽだ。「なぜこれを撮るんだ」と自問する。
そこで「彼」は答える。「撮ればいいんだよ。わからないんだろう。だから撮るのさ」
もはや「彼」の指令に従うしかない。
それは潜在意識?その時、その場所で、言葉にならない「衝動」こそが主題なのか。
カメラによって世界は断片に切り刻まれてゆく。
その一片一片は僕の知らない場所で無限に増殖する。
そして再び僕の網膜に飛び込んでくる。それこそが真実の世界?

Gl003
Vladivostok2008
Gl004
Kobe1995
Gl005
Nigata2003
Gl006
Roppongi1995

●この写真展を前哨戦として、今年の秋、
2011年9月29日から11月4日まで、
品川キヤノンギャラリーSにて、
写真論レンズの一瞥~GLANCE OF LENS2011~写真展も開催します。


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2011.01.14

映画「ランナウェイズ」THE RUNAWAYSの試写を見た!

Runaways1_400_alao

Runaways23_800_alao

Runaways45_800_alao

1977年5月 週刊プレイボーイ 撮影 横木安良夫 ヘアメイク 藤本夢見人

3月に公開される、伝説のガールズロックバンド
「ランナウェイズ」
の試写を見てきた。
当時10代だったこのガールズバンドとは僕はある種の縁がある。
上の写真は、彼女たちが来日したおり特写した5pのトップページ、
ボーカルのシェリー・カーリーを撮ったものだ。
残りの3ページ分は倉庫のなかだと思うので、
残念ながらジョーンジェットが写っている分は今ここにない。下の写真の赤い服がそうだ。
(画像がいまいちですが見つけました)

映画のできは、正直60点ぐらい。かといって駄作では決してない。
本来この映画はジョーンジェットを軸に作れば成功しただろう。
しかしランナウェイズといえば、ボーカルのシェリー・カーリーが主役だ。
そしてこの映画は、現在チェーンソウ・アーティスト(チェンソーで彫刻を作る)
になったシェリーの自伝「NEON ANGEL]が土台になっている。
読んでないが昔をなつかしんで、少し自分を美化してるに違いない。たぶん。
そんなわけで彼女のエピソードはちょっとメロドラマで、
父親を捨てた母親と、アル中の父親、
その父親の面倒を見ている双子の姉との葛藤などちょっとかったるい。
シェリーを演じた、かつての天才子役のダコタ・ファニングはあまりグッとこなかった。
シェリーの自伝にひっぱられたのだろうか、普通の女の子、そしてあまりに普通に綺麗で
、本物のシェリーの魔性は感じられなかった。
今はどうあれ、かつての10代のシェリーは10代のジョーンジェットを遥かに超えるぐらい迫力があった。
シェリーはもっとロックするべきで、
実際のシェリーは、いやいややっているようには見えなかった。
たぶん彼女ひとりが目立ち過ぎ、人気がでたことがバンドとしてうまく行かなかったことが、真相だろう。

監督はフローリア・シジスモンディ、複雑な構造の映画に苦労したに違いないが、
日本の場面はちょっと誇張しすぎで、
当時のライブ映像だってあるんだから、もっとリアルに作ったほうがよかった。
製作総指揮はジョーン・ジェットだ。サクセスストーリーと見ると、
彼女が主役になるのが当然だろう。
実際ジョーン・ジェット役のクリスティン・スチュワートは素晴らしく、
彼女から見たランナウェイズだったら傑作になったに違いない。
ジョーン・ジェットの背景は家族がいないというぐらいでまったく描かれていない。
とここまで書いたが、傑作映画ではないが、現実の物語として、
そしてあの時代のロックを少女たちがものにしてゆくストリーは、
とても考えさせられる。今の時代のさきがけだ。
キワモノとして歴史に刻んだかもしれないが、実際は多くの人の心に、
そしてあの時代の女性たちにある種のインスピレーションを与えたことはたしかだろう。
彼女たちのヒット曲チェリーボムもいいし、
CHERRY BOMB.。
当時のパンクロック系の曲ががんがんかかる。
音楽映画として面白いし、ロックってこんな風に過激だったなって、感慨ぶかい。
それまで、男の子に気に入られることが、
十代の女の子の最大事だった時代、女の子がロックをやりたいと思う気持ちが感動的だ。
実際ジョーン・ジェットはその後もアメリカではまったく受け入れられず、パンクの本場イギリスに行き、
アローズのアラン・メリルの作曲した「I LOVE ROCKN ROLL]をカバーして、
一躍スターになり今でも現役バリバリだ。音楽的には、日本とイギリスは受ける傾向が似ているのだろう。
そのアラン・メリルはジャズシンガー、
ヘレン・メリルの息子で、10代の時日本にいて、テンプターズのドラムだった大口広司とウォッカコリンズを結成して活動していた。PINK SOUP
脱線したが、映画はトゥルーストーりーを追いかけすぎたのかもしれない。
もっとロック映画に徹していたらなと思う。でも、女の子がロックにのめりこむ姿は気持ちがいい。
とてもいい話だ。楽しめる。

さて、僕の話だが、週プレから来日するアメリカのガールズバンドを撮ると聞いたとき、
ロックバンドとして撮ることに決めた。シェリーのことをセクシーグラビア風にとる気はもともとなかった。
ページも5ぺージでワンテーマでしか取れない。時間もたしかメイクを入れて2時間ぐらいしかなかったと思う。
広尾にあった麻布スタジオの1スタで、ライブの雰囲気を出すために、タングステンの照明をいれ、
パワーのあるオーディオを持ち込んでもらった。彼女たちのデモテープをガンガンにかけながら、
撮影した。結構乗ってくれて楽しい時間だった。
メインの照明はストロボ一灯一人一人の演奏中のポートレイトや、
床に寝転んで撮ったりした。あっというまのできごとで、撮影中のことはあまり覚えていない。
驚きは、彼女たちが16,7歳の少女だったことだ。今の時代なら犯罪だろう。ってぐらい。

この仕事が僕にとって大きな意味があったのはその後だ。
週プレに載って一週間ぐらいたったとき、横尾忠則さんが電話をくれた。
横尾さんとは、僕が篠山さんの助手時代、1974年の暮れから75年の正月にかけて、
インド、ネパールを旅行した。旅の最中いつも夜になると、
食事をしながらその日のできごとを語るのだが、横尾さんの観察力、
記憶力には驚いた。こういう大人がいることにかなり影響された。
その横尾さんが、プレイボーイに載ったランナウェイズの写真よかったねとほめてくれた。
特に5人が寝ころんでいる写真が面白いといってくれた。
僕は掲載時、天地を逆にレイアウトしてもらった。
すると横尾さんが、ちょっと仕事をして欲しいのだけれど、という。
それが、山口小夜子さんを撮った、着物のカレンダーだった。この写真を撮ってから僕は、
ファッションカメラマンの仲間入りをする。
そのきっかけを与えてくれた、ロックバンドだ。

面白いことに、小夜子の赤い着物の写真と、このランナウェイズの写真は、
スタジオと屋外の差はあるけど、メインを小型ストロボ(サンパック)を使い背景を同調させる、
基本的には同じテクニックを使っている。
カメラはCanon F1 レンズ FD24mmf2.8 FD50mmf1.4 Kodachrom64 


ロックでパンクな生き方に興味ある人、女性、あの時代のロックが好きな人にお勧め映画でした。
完成度は高くないけど、感動できる。

僕はジョージェットがランナウェイズのメンバーだったことを知ったのは、
恥ずかしながら数年前だ。彼女を撮ったことがあるのに、
その時のポジは行方不明。もしかしたら倉庫の奥深くにあるかもしれない。

●Youtube ある意味ビジュアルバンドだったため、映像がたくさん残っている。かなりパワフルな本物のロックバンドだ。
YoutubeにたくさんUPされている。このパワーが映画にはなかったな。

●You tube 「Shoool days 」シェリーが抜けたあとのランナウェズだろうか。ジョーン・ジェットがボーカルをとっている。かっこいいけど、アメリカじゃうけなかったろうな。

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