3月11日~24日、3000円でオリジナルプリントを買う、イベント!
●3000円でオリジナルプリントを買ってみる!
というイベントです。
日本の家屋に「写真のある生活」を持ち込もう。
「¥3000で写真売りましょ、買いましょ展!」
中目黒のCafé&Bar Malmo(マルメ)にて、
展示販売します。
●於 Café&Bar Malmo東京都目黒区青葉台1-15-2 AK-3ビル 1F TEL&FAX: 03-6322-3089
●会期 3月11日(月)〜24日(日) OPEN:12:00 – MIDNIGHT
■ オープニングパーティー:3月11日(月) 19:00~22:00 会費1000円1ドリンク付き
■「写真のある生活!」について考えてみる。 横木安良夫のTEXT
■ 出展要項 (エントリー申し込みは終了しています)
横木安良夫の出展作品
この2葉の写真は1996年頃から撮影はじめた「TwilightTwist」という
ペンライトを使って撮影したシリーズの作品で、1989年に撮影している。当時代官山にあった事務所で、自然光とペンライトを使って長秒撮影をしている。オリジナルは4X5で撮っている。薄闇のなか15秒ぐらい露光をかけている。1990年に創刊された写真誌「デジャヴ」に掲載されている。
今回は、このイベントのためにA4サイズにプリントした。
以下は資料です。
■「写真のある生活」を考えてみる。
「¥3000円で写真売りましょ!買いましょ!展 」 text Alao Yokogi
五味彬と横木安良夫でたちあげた、
ShINCでは2008年、
「3000円で写真売りましょ!買いましょ展」を開催した。
あれからもう5年。
当初、そのイベントはオリジナルプリントの価格を破壊する行為、
写真の価値を貶める行為だなどと批判を受けた。
しかし多くの参加者に支持され、特に活躍中の写真家の作品は飛ぶように売れ、
結局、所有する価値のあるものは、
価格によってはかなり売れるということを知った。
問題点は、持続的に低価格で写真を販売する仕組みがないこと。
なぜなら参加した写真家たちは、
買うことを知ってもらうための特別なイベントとして、
低価格を特別にOKしたもので、
永続的にその値段で売ることはないからだ。
実際、彼らのオリジナルプリントは、
通常、数倍から数十倍の価格で販売されている。
この5年の間に、写真を売るギャラリーはかなり増えた。
ギャラリストも写真評論家も、5年前よりはずっと活動的だ。
いたるところでビューイングが開かれ、アートとしての写真を目指す人は増えた。
純粋に写真で表現することは何かを学ぶ機会は確実に増えている。
ただここで考えなくてはならないのは、ビューイングを受けてみればわかるが、
作家になることは、才能以前に、経済的に余裕があるか、スポンサーがいるか、
もしくは違う職業を持ち芸術活動にいそしむことが可能か、
何もなければ長い赤貧を耐えられるかだ。
ここで問題は、作り手としての写真家は増えても、
実際は写真の売買は、日本ではほとんど動いていないのが現状だ。
ごく一部の写真作家の作品が、海外では売れたとしても、
日本国内ではほとんど動いていないのが現実だ。
どうしても写真を売りたいのなら海外で評価されるしかない。
それは5年前と全く状況は変わっていない。
分かっているかもしれないが、
日本でもアートとしての高価な写真を買うのは一般の人ではない。
コレクターと呼ばれる特殊な人たちだ。もしくはスポンサー、
なにより経済的利害関係者、親族など。
雑誌や写真集は大衆が相手だが、芸術作品はコレクターのような特殊な人が買う。
美術館が買いあげることもあるだろう。
彼らにとって写真購入の理由は、経済投資であり、
もしくは自分の美的ステータスのためか。
写真史に生き続ける、アート市場に残るであろう、
高価でも買う価値があるものとして。
それは日本に限らず、海外でも同じだ。
もっともそれにしても圧倒的に日本には存在しないのだが。
なにしろ写真のコレクターは日本には5人しかない、という人さえいる。
さて本題!です。
「3000円で売りましょう!買いましょ!」
はアートとしての写真を論議したいわけじゃありません。
まず、写真を売りたいのなら、誰に売るのでしょう。
海外では、決してコレクターばかりが写真を買うわけじゃありません。
普通の人だって、家のなかの室内装飾として買う人はたくさんいるのです。
かたっくるしく芸術論をたたかわせて家のなかに飾る人はめったにいないでしょう。
それよりインテリアとして、
自分の「生活のなかに写真を飾る人」がほとんどではないでしょうか。
日本人の芸術コンプレックスは、芸術は特別なもの、という捉え方があります。
いえいえ芸術なんて、ただのサービス、
生きるためのうるおい、と考えればいいのじゃありませんか。
音楽だってそうです。
絵画だって本来そういうことから始まっているのではないでしょうか。
写真はながらく芸術と認められなかったことで、
それが昨今急に「芸術」になったことで、
過剰に、何かたいそうなこととして論じられています。
芸術は人間の生き方。人生が写真に表れていなければならない。
などと。もちろんそういう「道」としての生き方は、
日本的で美しものですが、否定しません。
でも、ちょっとうさんくさい。それは語ることではなく、
芸術生活者ひとりひとりの、自分の作品にたいする真剣度、
フェチ、こだわり、狂喜でしょう
それは芸術家本人には重要でも、できあがった作品はもっとリラックスして楽しむことが、健康なような気がします。(不健康でもいいけど、不健康ブリッ子はいやだなー)
もっとリラックスして、日本の室内を、日常生活を潤すために、
写真を部屋に飾るのはどうでしょう。
第一歩。それがShINCの提案です。
写真を売って生活するために、この運動は存在していません。
写真を買って「写真のある生活」を実践するための、お手伝いの企画なのです。
3000円は、売る側からみれば安すぎても買う立場からみれば決して安くありません。
好きな写真集だって3000円もあれば買えます。
投資や、芸術論のためではなく、
自分のライフスタイルにあった写真を、CDを買うように(今やダウンロード)、
映画を見るように、気に行った本を買うように、
芸術的にはまだ何も評価されていない、
もしかしたら無名の写真家の発見、
コレクターと同じように、写真家の未来を買う醍醐味。
そんな写真制作者の作品を、
そのデジタルオリジナルプリントを、
自分の目で、購入してみるのはどうでしょうか?
3000円です。自分の直感をためすチャンスです。
そのために、自分の写真を、買う人の立場になり、売って見る。
日本でオリジナルプリントが売れないとぐちを言う前に、
誰が買うのか、どうしたら買ってもらえるのか、
写真を部屋に飾ることで何が生まれるのか、
そいう草の根運動のさきに、
芸術論ではない、生活に根付いた写真生活があるのではないでしょうか。
本格的な写真の売買はその先あります。
そのための企画、
「¥3000円で写真売りましょ!買いましょ!展」であります。
是非、参加してください。
写真を売ってみましょう。
そしてこの企画に賛同できたなら、
もし気に入れば作品を買ってみてください。
そして自分の部屋に飾ってみましょう。
出展者募集 Amazon & Malmo
写真展Malmo
3月11(土)~24日(日) オープニングパーティー
3月11(土)19:00~23:00/会費1000円
写真展会期中に売れなかった作品は会期後amazonで販売させていただきます。
参加手順
作品送り先*参加費振込先*はお申し込みの確認メールに記載してありますのでお読み下さい。
出展作品
サイン入り(サインは裏面に入れて下さい)
A4サイズ インクジェットプリント 2点
絵柄の異なる作品を2点各2枚/合計4枚をShINC.編集部迄3月9日迄に送って下さい。
売り上げのお振込
Malmo での写真展の売り上げは3月31日/amazoでの売り上げは月末締めの翌月末にご指定口座に振り込まさせていただきます。
販売手数料
1000円(1点 売れた場合2000円が出展者に入ります)
募集締め切り
3月9日(土)
募集人数に達した場合は締め切り期日前に締め切りさせていただきます。
出展料:新規登録の方は2点5000円/
メンバー(既に売りましょ!買いましょ!On amazonに参加されている方)の方は2点3000円
詳細・参加申し込みは http://shinc.jp/3000ma/index.html をご覧下さい。
会場
中目黒Malmo http://www.malmo-tokyo.com/access
東京都目黒区青葉台1-15-2 AK-3ビル 1F
TEL&FAX: 03-6322-3089
OPEN:12:00 – MIDNIGHT
これまでの、Amazoneリスト
●こういう匿名の質問が来ました。
「それで出品者が5000円と手数料1000円取られる正当な理由はあるのでしょうか?」
匿名の人にはあまり答えたくないのですが、重要なことなので、ここでお答えします。
ShINCが主宰しているこの活動は、
決して写真家たちの、短期的な生活を潤すためではありません。
そんなことは、個人が努力することです。
今の時代、FBもあるし、いくらでも個人的に自分の写真を販売することはできます。
そうすれば、誰にも「搾取」されることはないでしょう。
このイベントの大きな目的は、多くの人が、音楽や映画を楽しむように、
オリジナルプリントのある生活
「写真のある生活」
写真を買ってみるといった、草の根運動です。
前にも書きましたが3000円は決して安くありません。
じゃ、なぜ海外では高く売れている写真があるか。
それはそういう作品は、ちゃんと「ブランディング」されているからです。
不思議なことに、世界的にブランディングされていても、
日本では一部のコレクターしか写真は買われていません。
写真を売るギャラリーはずいぶんと増えましたが、
正直ほとんど売れていないのが現状です。
そこで、写真家たちに、写真愛好家も含めて、
リスクは彼らが引き受けて、
日本の家のなかに写真を飾る運動
「写真のある生活」
をしてみようという提案なのです。
気に行ったものがあれば、買ってみる。
そんな衝動買いの値段は3000円がちょうどよいのではないかと考えました。
以前開催した「3000円で売りましょ、買いましょ展」では、
エントリー費が3000円でしたが、多くのボランティアの協力でやっと開催でき、反響もありました。
質問の答えですが、
ShINCは、営利団体ではありません。公的な機関でもありません。
あくまで参加費は、この運動への、
賛助金であり、運営費です。
そおn作業とはAmazonにUPする上の、さまざまなルール、
例えば販売予約がありそれを発送するまでに期限があります。
もし守れなければペナルティがあります。
そして作品の管理。スキャニング。サイトへのアップ。広報。ISBNコードの取得など、など、など、など、など、膨大な雑務。
今回はCafeMalmoにて、販売作品の写真展、販売をします。
その運営など、全く利益がでることはありません。
それはこれまで何度も様々なイベントを重ねてきてわかっていることですが、
こういう活動は利益がでないものなのです。
やってみればわかります。
そして多くのボランティアの助けを借りています。彼らが一番この活動の困難さを知っています。
それなのになぜ皆参加するのかといえば、
それはShINCの活動に賛同しているからです。
5000円が不当に搾取、
作品の売り上げの3分の1が搾取されていると感じるなら、
参加する必要はありません。
ひとりでやるか、自分たちでやってみることです。
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