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2013.04.29

RICOH GR Snap  Early Moring  by Alao Yokogi

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「あれ」
僕のこのBLOG、ココログのアクセスが急激に増えている。
僕は、2000年からホームページをはじめ、初期はそれに日記を書いていた。
BLOGの時代になり、2004年ぐらいにこのココログに引っ越しをした。
当初は、真面目にUPしていたので、かなりのアクセスががあった。
それがこの数年、飽きてしまい、そしてFACEBOOKの時代になった。
去年などは10回ぐらいしかこのBLOGにUPしていない。

結果あれほどアクセス数があったのが、一日数百のアクセスになっていた。
何にもしていないのに、アクセスしてくるのは過去の記事の閲覧だろう。
Facebookも飽きてきたので、
というかもともとイベントぐらいしか
あげてなかったけれど、ココログをなんとなく見ていたら、
レイアウトがずっと自由できることを知った。
で、写真が最初から大きく見れるようシンプルにデザインを変え、
Blog復帰することにした。

今テレビ朝日でやっている「世界の街道をゆく」のロケ中は、
なかなかUPする時間がないけれど、ようやくそれも終わり、そして
新しいRICOH GRのベーター機を手に入れ、
このところ集中的に撮っている。
アクセス数が大幅に増えたのはそのせいだ。

リンク元サイトを調べると(ココログではそういうことが可能だ)
価格ドットコムから大量に流れてきてる。

どうやら僕の撮ったGRの写真が、サンプル写真ということらしい。
実は、僕の撮った写真は、あくまでGRで撮ったというだけで、
サンプルになるのかは疑わしい。なぜなら僕は、カメラのサンプル写真を
撮っているわけではなく、あくまで「僕の写真」を撮っているわけで、
カメラの性能、画質など、正直こだわっているわけじゃないからだ。

こだわってないと言えばうそになるが、極度の樽型のゆがみなどは、
好きじゃないが、それでもそんなもの後で修正することも可能だし、
それより、使い勝手、全体的な「絵」の雰囲気を重視している。
画面の四隅を拡大して、パープルフリンジがどうの、絵が流れている、
等々正直どうでもいい。パープルフリンジなど、フォトショップで部分的に
彩度を数こすりすれば消えてしまうし。周辺部の画像の乱れなんて、
写真家としてはほとんど気にしていない。気になるならレタッチしてしまう。

それより、もっと感覚的な、全体的なその写真の、雰囲気を重視している。
言葉にならない、「好き」「嫌い」「どうでもいい」の世界だ。
それは銀塩カメラの時代から一緒だ。
僕は、写真をレタッチすることを、当然だと思っている。
銀塩時代は、化学反応のなりゆき、モノクロプリントすれば、人それぞれ、
同じようにやっても違ってしまう。

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デジタル写真は、あくまで銀塩写真を目標に作られたものだ。
今や、ある意味はるかに銀塩写真を越えた部分もあるが、しかしそれでも、
銀塩写真の作り上げた、「写真」の世界の上にある。

デジタルカメラの「絵」は、100%ではないが、かなりの部分が
企画者、技術者が計画し、計算し、製造者が作り上げている。
各社のカメラのはきだす「絵」も、それぞれの思想のもとで
かなりコントロールして作られたものだ。

フィルム時代でもある意味近い部分があっても、製品になったあと、
乳剤のばらつき、現像のばらつき、感度の設定、などなどなど、
ましてプリントまですれば、
不確定な要素が無限にあった。
だから写真は撮る人によって、
自然に変わってしまう。

その点、デジタルは均一だ。
それをいかに、
自分の好きなトーン、色調、雰囲気にしあげるか。
それは、後処理することではじめて可能なことだ。

それがレタッチである。
僕はレタッチとはいわない。CReCoクリコと呼んでいる。
僕のホームページに、古いけどUPしてあるので、興味があればどうぞ。
これは、銀塩モノクロ時代の、プリントテクニックから始まっている。
今、もっとずっと進化しているが、基本はそこに書いてある。
http://www.alao.co.jp/2008CRECO/2008.html

レタッチによって、
デジタル写真は、銀塩写真よりずっと自由な表現になった。

ただ、写真であるか「絵画」になってしまうか。
ボーダーは限りなくあいまいだ。決めるのは作者だ。
いや見る側、使う側、所有する側かもしれない。

僕の写真を、GRのサンプルとして見ると間違うことになる。
色調、コントランスと、部分調整と、
かなり手が入っている。
僕も、GRで何が撮れるかが興味であり、
GRの性能を紹介しているわけではない。
写真にとって、カメラの性能はごく一要素だ。
性能の悪いカメラこそ、雰囲気のある写真が生まれることもある。
それより、写真を撮る道具として、
そのカメラを信頼できるか、愛着が持てるかは、かなり重要だ。

僕は写真を撮るとき、特に自由なスナップ写真を撮るとき、
傑作写真を撮ろうとはまったく思っていない。
それより、自分にとって「写真とは何か」
自分が世界に向かってシャッター切る(選択)結果、
写真になった、その「写真」は、なんなのだろう。
その「写真」になった世界は、
現実とは何が違うのだろう。

撮った写真をじっくり見る、観察し、感じる。

たいていは言葉にならない。
その言葉にならないことを、
そのまま、「うけいれる」。
わからなくていい。
その感覚、感情を受け入れる。
いや、わかることもある。
その写真が、自分が好きか、魅かれるか。
理由はいい。
ことばにならないことを、恐れない。
きっと自分のなかに、なにかしらのイメージが残る。
そのイメージを心に収めながら、
また、写真を撮る。
そのもやもや自体が、写真の本質かもしれない。

今朝撮ったこの写真が、僕のなかで発酵するかどうかはわかならい。
このBLOGにのせただけで、使命を終えるかもしれない。
だかれがもしかしたら、気に入り、その人の記憶の中に生きるかもしれない。

僕は、傑作写真を撮ろうと思わないと言った。

そんなことより、僕が気にいった写真、
時間がたつことで、
僕にとって魅力がある写真が、
「僕の写真だ」
だから、日々、できるだけ無意識に、
直感で、シャッターを切り続ける。
自分の写真に出会うため。

CReCo

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Comments

おかえりなさいませ。
ブログを復活されたとのこと嬉しく思っております。
久々に貴殿の文章を拝見して「これこれ、キタキタ!」の思いです。

ときに、貴殿はもう写真集は作られないのでしょうか?
ぜひ出していただきたいなと。
楽しみにしております。

Posted by: 716 | 2013.05.01 09:32 PM

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