なぜGRは、28mm単焦点広角レンズなのか?
Harajuku
Setagaya
上の2枚は、GRのサンプル写真ではありません。FULL CReCoしています。
「なぜGRが、28mm単焦点広角レンズなのか?」 その3 (またまた脱線。でも最後まで。)
というタイトルをつけながら、全然核心にふれず放置してしました。
実は、メインで使っていたDellのパソコン、ウインドウズXPがクラッシュ、
4、5日の間に40万枚ぐらいの写真から約2000枚に写真をセレクト中のできごとでした。
約2日間分がやりなおし。
それに始まって公私にわたって色々トラブルにみまわれ、
BLOGを書いている時間がほとんどありませんでした。
やっとこの数日、落ち着いたところ。
なぜウインドウズを使い続けているかというと、
僕は2000年に本格的にデジタルカメラを使い始めたころ、
大量に撮った写真のセレクトが一番の問題でした。当時のMacでは、
大量の写真を選ぶには膨大な時間がかかったのです。
フィルムのほうが選ぶの簡単、デジタルはまだ使い物にならないなというのが実感でした。
そんな時、ベトナムの友人がウインドズのソフト、
ACDSeeを教えてくれたのです。
初心者向け、1万円のしないアマチュア向けのソフトでした。
そのスピード。驚異。あの頃600万画素クラスのカメラは、
JPEGで1枚18メガ。それをACDSee世界最速と書いてあることに、嘘偽りわなく、
僕はもうこれはデジタルで仕事ができると喜んだものです。
すぐに僕はMacからウインドーズに転向しました。(Macは1990年ぐらいから使ってました)
それ以来、ほんの数年前まで、僕は完全なウインドーズ派でした。
それで何の問題もなかったのです。
それがウインドーズ7になり、それでもXPを使い続けて、
結局エアマック、マックプロと、Macの劇的な進化に、iphoneともども再び転向したものの、
メインは相変わらず、
ウインドーズのXPのままデュアルモニターにして不自由なくやってきました。
それがクラッシュ。
新たに導入したMacも、さまざまなビューイングソフトをテストして、
やはり不満でした。こと写真を選ぶことに関しては、ウインドーズACDSeeとかたくなに思い続け、
今回壊れると、すぐに新しいウインドーズを購入して、今これを書いてます。
で、ACDSee の新しいのをダウンロードしようと、ネットを見ていたら、
なんとACDSee Mac日本語版あるじゃないですか。
驚愕。全然知らなかった。
すぐにMacBookProにお試し版ACDSeeProをダウンロード、
するとほぼ同じように使えるじゃないですか。
知らなかった。このソフトはお勧めです。1万円弱。Rawも現像できます。
もちろんレタッチはPhotoshopですが。
Mac派の皆さん一度、1ケ月お試し版を使ってみてください。
何より使用分、セレクト分などのホルダー振り分けが最高に簡単、
スムーズです。このソフトがなければ、Jpeg40万枚の写真を4,5日で見ることは不可能です。
ウインドーズはやめてiMacを買えばと思ったけれど、
気付いたのが遅く、あまりタイプではないDellでW7を買って、
今またこうやって使っているという次第です。
まあ、ACDSee自体は、Macで使うより、やはりウインドーズで使うほうが微妙に早いかなと、
まあタダなので試してみてください。
●本題、さて、
「なぜGRが、28mm単焦点レンズなのか?」
と書いて、なぜかというより、
初心者にとって、単焦点28mmは、
使いこなせるかということに今回は話題を変えます。
多くの人は、単焦点28mmワイドレンズ専用が常用カメラとして成り立つのかが心配でしょう。
たしかに。このカメラで運動会のわが子が走る姿を撮ることはできません。
そのほか撮れないものがたくさんあります。
遠くのものを撮ると米粒のようになります。
ワイドレンズは元来、広々と全体を撮るか、
狭い場所を撮るか、そして近づいて撮るための画角,
パースペクティブを強調するためのレンズです。
現代の優れたズームレンズのように、ワイドから望遠まで、
それ一本で写真が撮れるといった便利さはまったくありません。
言い換えれば、イベントを記録するためには、
近づいて撮れるシチュエーション以外絶望的です。
そういう意味では、28mm単焦点カメラは役にたたないし、
記録が目的だったら絶対に薦めません。
だからと言って、僕は初心者に、
単焦点28mmはやめなさいとは言いません。
カメラを単に記録するための道具ではなく、
写真がうまくなりたいと思っているのなら、
単焦点28mmのGRはお勧めです。
もちろんこれまでのGRデジタルもお勧めです。
特にGRデジタルⅣは、小さなセンサーを持ったコンパクトカメラとして完成されています。
その1cmマクロは、
一眼マクロでは絶対に撮れない世界が撮れるからです。
センサーがAPC-Cと大きくなった新しいGRは、
マクロ撮影こそ、10cmと後退しましたが、
その大きさ、高感度性能、画質など、大幅に進化し
それでいて従来とほぼ同じ大きさを実現、
ポケットやハンドバッグにしのばせることができる、
いつでも持っていることができる、
そういう意味では機動力のある、
驚異的なカメラです。
さて、初心者にとって28mm単焦点のメリットは?
僕は、初心者に二つのタイプがいることを想定しています。
ひとつは、もともと撮りたいものがはっきりしている人。
人物や、ものなど動きの早くないものを撮りたい人は、
安価でも明るい、開放F2ぐらいの標準レンズ50mm相当(APS-C35mm)
もしくは80mm相当(50mmAPS-C)ぐらいの
の単焦点レンズから始めることを勧めています。
しかし意外と標準レンズを使うのは難しい。
なにしろ主題がはっきりしていないと、写りかたがごく普通だからです。
多くの初心者は主題が漠然としています。
画面の周囲もよく見えない。
何を撮りたいのかはっきりわかっていない。
そういう人にこそ、初心者にとってオールマイティの28mm単焦点を勧めます。
かつて28mmは超ワイドと分類されていましたが、
今では標準広角といったところでしょう。
広角レンズの最大のメリットは、
被写体に近づいて撮らなければならないということでしょう。
近づけ近づくほど、臨場感が生まれます。
ワイドで離れて、特に人物を撮れば間の抜けたものになります。
また近づきすぎると、顔も、ビルも歪みます。
そうやって撮影距離、
レンズのパースを、理屈ではなく、
自分の撮った写真を通して学ぶことができるのです。
また広角は広い範囲が写りこみます。
主題以外に余分なものが写ってしまいます。
構図や主題の置きかた、不要なものが入らないようにするなど、
さまざまな工夫ができるようになります。
新しいGRは、人物をUPで撮り、
絞りを開放f2.8にすれば、若干ぼかすことも可能になりました。
たったひとつの28mmという画角で
様々なテクニックが屈しできるのです。
たとえば路地を漠然と縦位置、横位置で撮ると、
目で見たよりずっと、パースペクティブが強調され、
特に初心者には新鮮です。
そしてワイドレンズの基本は、
地面に対して光軸を水平にすること。
それによってパースがゆがむこと、
加減できることを学べます。
画面上、多く表現される水平線や地平線、そのの傾きは、
決してネガティブなことだけではなく、
世界は不安定な魅力もあることを知ることができます。
などなど。
見た目通りではなく、
カメラは見た目と違って写ることにきっと興奮するでしょう。
たとえば主題に近づいても、
背景は広いまま撮れるので、
レンズの画角のマジックを体感することもできるのです。
そうやってワイドレンズの写り方を
自然に学べるんが単焦点ワイドレンズのメリットです。
ズームレンズを持つと初心者は、
自分の立っている位置が撮影ポジションになってしまいます。
広角、標準、望遠の世界観の違いがなかなか身につきません。
画角によって思想が違うともいえるからです。
そうい意味で、
まず初心者に優しい
28mm単焦点広角レンズがお勧めだというのです。
写真がうまくなりたいという人には、
うってつけのカメラ、それがGRです。