単焦点レンズで撮る理由
CanonEos5DM2 50mm 1.2 iso100 1/50 f2.0
アメリカで撮影中、夜になりフリーウエイの、ガソリンスタンドに寄る。
こういう場所は、あんがい好きでよく写真を撮る。
ガソリンを入れている女性の金髪がライトで映えて美しかったことと、
このちょっとした空間にひかれて、助手席の窓を開けシャッターを切る。
すると気付いたのか、カメラを見る。その怪訝そうな顔。
このあと僕は微笑み返したが、あまり機嫌が良くなかったのか、後ろを向いてしまった。
カメラの設定は、絞り優先オート。
たいていこのレンズの場合は、横位置ポートレイトを撮るので、背景をボカすため
f2.0にしている。明るい時は、iso100に設定しているので、
そのままこの薄暗い場面でも撮ることになってしまった。
それでも50分の1秒で撮れた。
空のバランスも、気に入っている。
なんでもない、写真だが、好きな写真だ。
単焦点レンズは難しいといわれている。
それは、ズームレンズなら、何でも撮れると思っているからだ。
ズームレンズは、何でもいちおう、カメラに被写体をおさめることができるだけで、
気に入った写真ができるわけではない。
それより、単焦点レンズを使い、そのレンズ、画角でしか撮れないものを撮る。
そうやって、レンズの画角によって世界観、撮れるものが違うことを知る。
少なくとも、ワイド、標準、望遠の感覚的違いぐらいは、
理屈ではなく、体感していなければ、
レンズの性能、云々を語る意味はない。
ズームレンズこそ、ベテラン用で、もしくは何も知らない人の単なる記録レンズだ。
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