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1 post from June 2014

2014.06.05

写真家、外山ひとみさんが見た景色

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20130404 撮影 外山ひとみ

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20140603 静岡 田子の浦港 撮影 横木


外山 ひとみ FB
2013年4月4日
「昨夜帰郷して、東京にいたのは正味1日(^^)/
◎昨日の東京からはるか遠くにみえる富士山
春の嵐が過ぎ去る夕刻
暗雲と太陽が格闘している様子はおもしろかった!!
◎今朝の郷里の富士山...」


6月4日の夜、外山ひとみさんのお通夜だった。
外山さんは、静岡県富士市生まれ。
田子の浦湾から望む富士山が大好きだった。
以前Blogか、FBで、お父さんか、おじいさんが撮ったかつての、
堤防のない、松林に囲まれ富士山を望む
美しい田子の浦のモノクロ写真を見て、
コメントした記憶があったけれど、今回探したら、見つからなかった。
そこで昨年の4月4日に外山さんが撮った写真を紹介する。

その日夜7時から始まるお通夜の前に、少しばかり早く、
東京からクルマを飛ばして、
かつて彼女が帰省するたびに
見たであろう故郷の景色を僕も見ようと思った。

彼女が昨年4月4日に撮った、天気の良い、田子の浦と富士。
6月3日は、あいにく御殿場あたりから曇りだし、田子の浦に富士山はなかった。

それでも彼女と同じ場所から写真を撮ってみる。
僕が持ってい方カメラは28mm。
ひとみちゃんはもう少しワイドだろう。
他にiphoneでパノラマ写真を撮った。

富士市は、家内が三島だから近いし、
クルマで良く名古屋や関西に行く時、通る。
今度天気が良い日があったら、
またこの場所をおとずれてみようと思う。
ひとみちゃんは、
この田子の浦湾と富士山が大好きだった。

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写真家でジャーナリストの外山ひとみさんが亡くなった。
昨年、5月16日の夜、赤城君とHarukiと4人で、
代々木で飲んだのが最後だった。
あの日、珍しく外山さんから、誘われて、
それも赤城君経由で、刑務所の写真集が完成して、
そのことをきっと話したくて話したくて、しょうがなくて、だろう、
でも赤城君経由で、と、不思議な集まりだった。
あの日、彼女はちょっと遅れてやってきた。
その前から、FBなどで、超ハードスケジュールな、写真集制作の過程を知っていたので、
ついに完成、その祝杯を我らも一緒上げるつもりだった。
 そして遅れたことを詫びながら、いつものように元気に席につき、
いつものように、自分の話したいことをまくしたて、
でも、しばらくてちょっとテンションが下がった。やっぱり疲れているのかなって思った。
すると1時間半ぐらいいたかな、なんだか疲れちゃったみたいな雰囲気で、
そんなこと今までありえなかったのに、誘っていながらごめんと、
先に帰るといいだした。やっぱり疲れているんだなと、思ってそこで散会した。
ただ、写真展などで、まだまだ多忙で、でも体調が悪いって書いてあるし、
そのうち入院することになってしまった。まあ、全力疾走してきたんだから、
ここらでちょっと休むのはいいと、僕は思った。友人とお見舞いに行く話もあったが、行けなかった。
年末に外出したりして、順調に回復しているように思えたが、
彼女の勝気な気持ちがいたいほどわかり、ちょっとだいじょうぶかなって思っていた。
そして2月ぐらいから、ぱたりとFBの更新が止り、心配していた矢先だった。
今日の夜は、レタッチなどして1時過ぎに、FBの赤城君を見たら、
ひとみちゃんが亡くなったと書いてあった。
僕らは昨日、ベトナムから一時帰国の大池君と一所に飲んだところだった。
 僕は絶句した。悲しく。涙がばっとでた。
 彼女の、常に前向きな、パワー丸出しの、
自分を信じ、コレまでだって、強運を引きよせ、
沢山の仕事をしてきたんだからと、
FBを読むたび、生きることへの執着、がんばりに、
エールを送っていたけど、ぱたりとFBが止り、あの強力なパワーに
、少し不安が生まれてしまったのかな、と。
 最後の3ヶ月ぐらいは、自分の運命を受け入れいたのだろうか、
あんなに、生きたい、生きたいと叫んでいたのに。
 ひとみちゃんとは、ベトナムつながりで知り合った。
もともと名前は知っていたし、彼女は、マイノリティ、
社会の日陰者に惹かれ、写真を撮り、文章を書いていて気になっていた。
彼女にとってベトナムの仕事はちょっと毛色の変わった、明るいテーマだった。
1993年、僕がベトナムに行く、
前の年に、バイクでベトナムを縦断。1万キロ走ったという。
まさかひとりじゃないよね、と聞くと、ベトナム人の男の子をやとったという
。僕は1994年に行き、バイクでの縦断も考えたけれど、
すでにひとみちゃんが実行、しかも女子、ということでそれはやめた。
1999年にサイゴンの昼下がりを出版して、その後だったと思う、
キヤノンの忘年会か、何かで一緒になり、話すようになった。たいてい話は
、彼女の一方的な、今のやっていることの話。ほんの少し僕の話を聞いて、
そしてずっとまた、今何やり、コレから何をするのか、他人に話すというよりは、
自分に向かって話しているような内容だった。
それでも、年に何回かは顔を合わせ飲んだ。
なによりも、僕がベトナムに行ったとき、必ずコーディネイトしてもらっている親友、
元ベトコンのチュンさんは、彼女とも何度もやっていて、
特に最近は、僕があまりベトナムに行かなくなったので、
チュンさんもひとみちゃんと仲良くしていたようだ。きっとチュンさんもびっくりしているだろう。
でも、でも、不条理だよね。ひとみちゃん。全力で走り抜け、
まだまだやりたいこと沢山あったからね、無念だったかもしれない。
でも君は、たくさんのことを成し遂げたよ。すごく立派だよ。ずっと尊敬している。
僕も見習いたい。そういえば、先月号のトランジットのインドシナ特集で、
見開きで誌上共演したね。本を見たとき、どうしてるかなって思ったんだ。
でもお別れだね。さよなら。また逢う日まで。合掌。

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