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2015.09.28

CRP その3  THE CROSSROADS 

Crp

THE CROSSROADS  Clarksdale Mississippi U.S.A
Robert Johnsonが悪魔と契約したといわれる交差点

以下、文章はその2のままです。

CRP その2
あまりにもったいつけたTEXTだったのでのもう少し説明します。
さらになんだかわからなくなるかもしれませんが、物ごとには順序があるので。
7月、世界の街道をゆく仕事で、アメリカに行ってきました。
ニューオリンズからシカゴまで。
そこでブルーシンガー、Robert Johnsonの伝説に出会います。
ある夏の日、彼は町はずれのある十字路で、天才的ギタリストになるために、
悪魔に魂を売りわたす契約をします。彼はその後歴史上のミュージシャンになります。
しかし若くして殺されてしまいました。
これはなにも彼のオリジナルストーリーではなく他のジャンルにもある話です。
そのルーツといえば、やはりゲーテの戯曲「ファウスト」でしょうか。
ドクターファウストは、現生での世界心理の探求と、快楽、悲哀の実感を得ることとの引き換えに、
悪魔メフィストにあの世の服従を約束する契約をします。
芸術のために魂を売る。
正直、僕はこのフレーズが大好きです。
さて、Robert Johnsonが霊感を受けた十字路、
The Crossroadsに立ち
僕は何かを感じたのです。
そういえば彼に対してのオマージュとして、
クリームにそしてエリックプランプトンに
「The Crossroads」はカバーされています。

実はそんな十字路って、なんか写真的だなって思ったのです。
「時間と空間の交差した場所」
それって、写真そのものだなって。
もうわかったかと思いますが、
CRPとは、
CROSS  ROAD  PROJECTのことです。
赤い地色に黒の文字 生と死 欲望と闇
もっとも世界の十字路を皆で撮ろうなどと
単純なことを考えているわけじゃありません。
いや悪いアイデアではないけれで、
それじゃイベントにしかならないからです。
壮大なイベントを望んでいるわけじゃないのです。
もっとこれからの写真にとって本質的なこと。
僕は考えました。
この霊感をどうしたら、もっと建設的に創造的に組み立てられるか。
実は考える十分な時間があったのです。
アメリカの後にキューバに行きました。
ハバナにつき、首都サンチャゴでキューバまで飛行機が取れず、
車で行くことになったのです。しかも革命記念日に間に合わせるために。
おんぼろ道を800キロ以上。
旅の起点まで、日中15時間逆走することになりした。
クルマから写真は撮るものの、ムービーは一切回しません。
写真に移動は写らないけど、ムービーは逆走を撮っても物語にならないからです。
僕はひたすら考えます。
CROSS ROADで直感したことを。
どのように展開すればよいか考え続けます。
そして答えがでました。
それは、次の機会に。


Crp1000

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