CRP その6 なぜKINDLEなのか。
これから出版予定のラインナップ
このe-BOOK CRPは、現在アマゾンで販売しています。
” CRP CROSS ROAD PROJECT ”は、
なぜ”KINDLEなのか?”
それはamazonが、
出版最大の敵であり、味方でもあるだからだ。
そしてそれは、写真家にとって最大の味方だ。
http://alao.cocolog-nifty.com/the_eye_forget/…/crp-603b.html
AMAZON KINDLE
写真をやっていて、面白い瞬間はいつかというと、
もちろん撮影している時だ。
それはある種の緊張感とスリルがある。
真に写真を楽しめるのは、撮った写真を数十枚プリントして、
眺める瞬間、
ことばをできるだけ排除して、
写真のかたまりに語ってもらう時だ。
それをひたすら音楽のように感じる。
反芻する。自分が撮った写真ならば、
その前後を知っているが、
そういうことを一切忘れて、
純粋に目の前の写真の連なりを見る。
ことばにならないメッセージを感じてみる。
他人の撮った写真の連なりを見ると、
わからないことがどんどんと生まれるだろう。
作者がいればすぐに聞くこともできるが、
まずは、聞かない。感じるだけだ。
すると、
イライラ、ムラムラする。
自分の写真でも、ことばを排除して写っているそのままを観察すると、
イライラ、ムラムラする。
ところがある時、写真のメッセージはその、
イライラや、ムラムラ、
もしくは不安や幸福感なのじゃないかと思えてきた。
いろいろことばで理由をつけると、
その瞬間、ふっと写真の本質が消えてしまうのでないだろうか。
だから難しいことを考えなくてもいい。
連なった写真を、
僕はこの場合" e-photostory "と呼んでいるが、
20枚、30枚の写真のつらなりをただただ見る。
音楽を聴くように、心を空っぽにして、
その快楽を味わう。
そうそうしてみると、そこにたしかに快楽があるじゃないか。
ワークショップなどで自分の写真を並べた時感じる
写真のメッセージを、
いつも僕らは経験しているはずなのに、
実はそれは世には出て行かない。
だから世間では、
そんな写真の見方を知らない。
実は出て行けなかったのだ。
カメラ雑誌なら、
これまでもタイトルと写真だけで何十ページも連なったことはあった。
もし週刊文春にタイトルだけで、写真がひたすら、
30ページも、40ページも見開いたら、
なんだかわからず苦情物だろう。
週刊誌は写真集じゃないと。
でも本当は、それでもことばにならないメッセージが伝わるはずだ。
世間はことばが重要だからだ。
それに、
それではやはり、写真集になってしまうのだろうか。
でも現実、写真集は気楽じゃない。
多くの人は見たことも、見方もわからない。
写真集をコストもかかっている。
写真は一枚の写真ならスピーディーでカジュアルだけれど、
写真が集まった、写真の連なりのメッセージは、あまりに高コストだ。
少部数なら可能でも、広がりはない。
もっと、気楽に、写真の一番楽しいことを
写真の連なりのメッセージを、
音楽のようん、
皆が経験できる場がないだろうか。
そして誰もが作れり、参加できる場が。
「なんだろう」
僕は考えた。
で、たどりついたのが
アマゾンのKindleだった。
そう、このe-book 「CRP」 はすでにアマゾンで世界中に売っているだ。
KINDLEは、特別なディバイスがなくても、
今やIPHONEでも、IPADでも、
WINDOWSのパソコンでも、MACでも見ることができる。アプリは無料だ!
この個人的なe-book CRプロジェクトが何が革命かというと、
これはあたらしい写真表現を、そしてその場を自ら増殖させるメディアだからだ。
世界中の「CROSS ROAD」を、
世界中の写真を撮る人で MAPPING しようというのだ。
まだ作り方の公開はしてないないが、じき発表するつもりだ。
今はまだ僕の他に3人の写真家、
広川泰士氏と、小林紀晴氏、若木信吾吾氏に依頼しただけだ。
彼らは僕の友達ではなくほんのすこし距離のある写真家だ。
そしてこれから多くの、
僕が直接会うことができる写真家に
CRPを制作をしてもうおうと思っている。
このプロジェクトは僕個人の発案したものだとしても、
世界中の写真家の
新しいメディアになることを、僕は確信している。
来年には登録すれば誰もが参加できるようにしようと思っている。
それまでに、まず多くの日本の写真家が結集して
AMAZON KINDLEのかなに、
”CRP ”
というジャンルを作りたいと思っている。
KINDLEで写真集と検索すると、
女の子の写真ばかりで辟易とする。
もちろんそれが悪いわけじゃない。
でも、写真ってもっといろんなバリエーションがあるはずなのに。
いや、写真集は売れないから、実は女の子だと売れるという幻想。
たしかに女の子にはファンがいる。
でも、
僕は、そうは思っていない。
単純にそういうジャンルがないからだ。
なぜなら紙の本は、特に写真はコストがかかり過ぎてしまう。
ただそれだけのことだ。
だから紙の本を、電子書籍化するのは、得策じゃない。
せっかくのコストを回収できなくなってしまう。
だからKINDLEは、KINDLEのために作ったほうがいいい。
まず最初にKINDLEを作る。
そして紙の本、きちんとした写真集を作る。
これから、
きっとそういう流れになるだろう。
ではなぜ、KINDLEか。amazonであることも大きい。
自由だからだ。審査があるわけじゃない。
それに僕がPROJECTのコントロールをしているものの、
その著作物は、写真家それぞれに属する。
AMAZONと税金以外
すべてが著作者のものになる。
写真家個人は初めて、
オーディエンスに向かって直接
写真を発信する時代になった。
それが革命だ。
しかもそのローヤリティは、70%だ。
こんな民主的なメディアがあるだろうか。
ただ個人が発信しても大きな力にならない。
単なるそれなりの利益がでるだけだ。
皆がCRPの元で結集してこそ、
大きな写真のウエーブになると思う。
"e-photostory"というただの写真の羅列、
そういうジャンルが誕生すれば、かつてレコードを皆聞いたように、
ただ、写真を見る。
そのパワーと可能性を世界に知らせたい。
そして買うのは、実はこれが音楽と違うところだ。
音楽はつぎつぎと消費される。だから爆発したのだろう。
でも写真は、それをCRPを見た人が、自分でも作ってみたくなる。
それは創造する喜びを知ることだ。
そう、このProject参加したい世界中の数えきれない写真を撮る人が、
写真を楽しむ伝道者になるのだ。
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