CRP CROSS ROAD PROJECT 第2弾 広川泰士
CRP第二弾登場は、広川泰士氏だ。
今月末にはリリースされる予定。チリ、オマーンそしてモンゴルだ。
その3冊が一斉にリリースされる。今回はその表紙から。
写真家 広川泰士といえば、僕にとってはゲリラで徘徊し、
市井の人々をブランドのファッションで身をくるんだ写真を撮った
写真集「そのまま、そのまま」が印象深い。
その前にもファッション写真家として仕事はよく見ていたいが
ある時から他の写真家とはちょっと違う活動を始めていた。
まだ今のように話題にも、
そしてその脅威にもさらされていないと信じられていた時代に撮った
日本の原発の写真集。
日本の原発はどこも見えないように作られている、ってどこかに書いてあったな。
そして最近の工事建造物を撮った「バベル」。
作品名は忘れたけれどアメリカの砂漠や洞窟を撮ったシリーズ。
彼にとっての興味は人間を生んだ地球という自然と、
そして生命としては新参者の人間が作り出すあらゆるもの・・・・。
そんな彼が10年から15年前に、外国でとった旅のシリーズ。
僕は原発の写真を、とお願いしたが、
彼はこの写真を見せたかったようだ。
CRPという新しいメディがなかったら見ることのできない
広川泰士の私的な旅写真だ。
プロフィール
広川 泰士(ひろかわ たいし)
1950年神奈川県生まれ。広告写真、TVコマーシャルなどで活動する一方、
ザルツブルグ、パリ、ミラノ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、
ヒューストン、シドニー、東京他、世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。
講談社出版文化賞、ニューヨークADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、
日本写真協会賞、日本映画テレビ技術協会撮影技術賞、
A.C.C.ゴールド賞、A.C.C.ベスト撮影賞、他受賞。
プリンストン大学美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、
サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、
ミュンヘンレンバッハハウス美術館、神戸ファッション美術館、
東京都写真美術館、他に作品がコレクションされている。
現在東京工芸大学芸術学部写真学科教授。
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