デジタルフォトストーリー DPS Workshop 募集
CRP オフィシャルWebsite
photo A Kurosawa 1993
映画「愛について東京」
上の写真とは関係ない文章だけれど、この文章を書いているとき、Youtubeで
かつて見た映画「愛について東京」という柳町監督の映画のDVD予告編を見たので アップした。
彼女とは週刊文春の原色美女図鑑で出会い、一緒にこの映画の試写会を見た。
いろいろブランクもあったけれど、個性的な素晴らしい女優だ。この写真は20歳の時。
DPS Workshop 〜 デジタルフォトストーリーWorkshop〜
CRP Digital BOOKの制作は、
統一フォーマットがあります。
それはかつてマーシャル・マクルーハンが言ったとおり
メディがメッセージだからです。
何よりその入れ物、デジタルBOOK
CRPというメディアこそが重要なのです。
ひとつひとつの作品は、
CRPというメッセージのグラデーションです。
それは特別なものである必要はありません。
マスメディアが取り上げるような特別なものより、
実は写真はそのへんにころがっている、
日常にこそ意味があることを教えてくれます。
写真は一般的に、二つの表現方法があります。
ひとつは1枚の写真で表現する「単写真」といわれるものです。
広告のポスターが代表的なものでしょうか。
それは絵画のように一枚のなかにすべてを込めた、
完成された小宇宙です。
たしかに歴史上の傑作写真と呼ばれる写真は
どれもが一枚の写真です。
もう一つの表現方法が写真をカタマリで見せる「組写真」「連写真」
いってみれば「フォトストーリー」です。
初期のフォトストーリーは活気的であると同時に、
ジャーナリズムが写真を好きなように組み合わせ
キャプションをつけてある意図のもと利用しました。
言葉だけのメッセージより、そこに証拠写真のように
写真が添えてあると説得力があったからです。
今でもその手法は立派に世間で通用しています。
しかし写真家たちはすぐに気づきます。
写真は簡単に、言葉に利用されてしまうことを。
そのため撮影者である写真家は、
現実と向かい合って体験して生まれた写真は、
撮影者のコントロール下にあるべきだと考えました。
そのひとつの形が写真家集団マグナムでしょう。
写真は一枚ではなく、数十枚かたまると物語を発します。
物語といっても言葉ではありません。
ことばのない物語です。
実はそのことは、長く写真関係者の中でしか知られていない
特殊なそして秘密の物語でした。
理由は簡単です。カタマリになった写真はメディアに乗らなかったからです。
それを印刷するだけで、膨大な印刷費がかかります。
そのため写真は、印刷代と引き換えにいつも担保を撮影していました。
例えば人気のタレントの伝播力にあやかることで。
だから写真家は常に、
てっとりばやく価値のある被写体ばかりを撮ってきたといえます。
新しい価値観の発明という芸術上の命題なんて「ははは」と横で笑いながら、
そう、そのツケが今あからさまになったのです。
他のメディアと比べて見ましょう、
写真ほどコンテンツの少ないメディアはありません。
え、世界中写真で溢れているって。
そうどれもこれも、
商業価値のあるものの記録写真で溢れているだけです。
世界を写真というメディアで発見したコンテンツはどのくらいあるでしょうか。
他のメディア、小説でも音楽でも、コンテンツは無限にあります。
Kindleのような、民主的で素晴らしいメディアが、マクルーハンが言うように、
もしメディアがメッセージなら、世界は写真で溢れていてもよいはずです。
現実に溢れているのは、商業的価値のあるものの宣伝写真です。
実はそれでさえなくなりつつありますが。
今、写真は初めて、他のメディアと同じように、
それ自体で無限に拡散することの可能なメディアになったのです。
もう「素晴らしいけど、売れないからボツ」といった言葉から
写真は永遠に解放されたのです。
それにしてもコンテンツの少なさは何でしょう。
写真を撮るとき、
ぼくは一枚の写真を撮ろうと思ったことはほとんどありません。
いつもある方向性の、カタマリとしての写真を撮ってきました。
もちろん仕事なら一枚の写真を撮ることもあるでしょう。
それにしても、ぼくが日常見ているもの、体験しているもの、
その生きている延長線上、
そんな時間の中で生まれてゆく写真、
そんなカタマリとしての写真のなかから、
一枚の写真が生まれるてくるのです。
さて歴史的な傑作写真はどれも一枚写真といいました。
実はそれは正しくはないのです。
実はどの写真も連作のなかから選びだされた一枚なのです。
傑作写真とはそういうものです。
一枚の傑作写真を撮ろうとするより、
ひとつの世界観どっぷりと浸りながら写真を撮る。
そのなかから偶然までが加味して、
一枚の写真が浮かび上がってくるのです。
デジタルフォトストーリーのために写真を撮るなら、
一枚の傑作を狙うのではなく
自分の世界観体で経験し、
その空気に向かってシャッターを切ればいいのです。
点ではなくレンジで考えるの。
ある時考えもつかない写真に出会うでしょう。
CM
デジタルフォトストーリーを学ぶ、ワークショップ
CRP DPS WS (デジタルフォトストーリーワークショップ
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