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CRPぼくの第4弾は、10年前アサヒカメラで発表した
Distance to The Horizon短縮すればDtoH
これまで、CRPは最大37p Textいれて40pageといっていたけれど、
すぐに自分で破ってしまった。表紙+写真40ページ、
テキスト5ページもある。
2006年ぼくはGRデジタルがお気に入りのカメラ、それでなんでも
撮っていた。仕事につかったこともある。ただ高感度がだめで
ブレ防止もついていない、昼間のスナップには最高でも夜持ち歩く
には、使い物にならなかった。そこで夜はテーブルに固定したり
ある時はワイングラスの上に置いて撮ったこともある。
それが地面におけば三脚いらずとして、始めたのがこのDtoH
ディートゥエイチだ。はやったほどではないけれど、
多くの人がトライし、そんなコミュニティができたりもした。
もっともその頃になるとぼくはすっかり飽きてしまい
それに参加することもなくなり、いつのまにか消えてしまった。
是非この奇妙な世界を体験してください。
CRPラインナップ
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CRP 横木安良夫 第4段
Distance to The Horizon ~地平線までの距離~
山が多く国土の狭い日本では、地平線を見ることはめったにない。
しかし水平線だったら渚に立てば容易に見ることができる。
例えば目の高さ160センチのアングルから海を眺めると、
水平線は約4.5キロ先にある。
地球が丸いためであり、案外近くに存在している。もちろん数学的な話である。
地平線ならばその距離はほんの1時間歩けばたどり着いてしまうだろう。
もっともそこに立てば、再び地平線は4.5キロ先になってしまう。
コンパクトカメラを地面に直接置いてシャッターを切る。
このカメラのレンズの光軸は地上から2.5センチの高さだ。
計算上地平線は約500m先になる。
高さから考えると案外遠くに地平線があるんだなというのが印象だ。
これは決して昆虫や小動物の視覚というわけではない。
地球という生命体から眺めた
人間社会のささやかなエピソードなのだ。
Distance to The Horizon
In narrow, mountainous Japan, it is rare that one can see the horizon over land.
Over water, it is a different story; it can easily be seen if you stand on the beach.
For example, looking over the sea from a height of 1.6 meters, the horizon lies
about 4.5 kilometers in the distance. Actually quite close, due to the curvature of
the Earth. This is all mathematics, of course.
Now, if you were looking at that distance over land, you could perhaps walk to
the horizon in just one hour. But then, from that point, the horizon will again be
4.5 kilometers in front of you.
Placing my compact camera directly on the ground, I click the shutter button.
The optical axis of the lens lies just 2.5 centimeters off the ground. According to
my calculations, the horizon from this height is around 500 meters away.
Considering the low elevation, I found thhorizon to be unexpectedly far away.
It is not like looking through the eyes of a small animal or an insect.
Instead, it is a small glimpse of human society as viewed from this organism we
call Earth.
このシリーズはRICOH GRDigitalが誕生したことによって生まれた。
当初、GRDはデジタルカメラとしては 革命的なカメラだった。レンズ性能そしてそのコンパクトさ。
スナップするために生まれてきたカメラだ。
ところが高感度は使えない、ブレ防止もないため暗い場所の撮影が苦手だった。
僕は夜のバーなどではいつも カメラをテーブルの上や、時にはワイングラスの上に載せてとったりしていた。
そして或る時、地面に置いて 撮った。地面に置けばどんな条件でも撮れる。
そしてそれは人間の目ではなく、地表をはいずる視覚。
そのうちこのアングルが、地球から眺めた人間世界のように思えてきたのだった・・・・。
2007年 アサヒカメラに一部が掲載されています
CRP Homepage www.photoxcamp.com
ALAO YOKOGI Homepage www.alao.co.jp/home.html