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2016.06.23

夢のデジタルカメラ ハッセルブラドX1D ミラーレス中判

20160623_111207
ハッセルブラドサイト
ついに出るべくして出たカメラ。夢のデジタルカメラ。
中判こそミラーレス、中判に巨大なミラーはいらない
と何度も書いたことがある。いぜんメーカーに提案したけれど反応はなかった。
それが、なんとハッセルブラドから。
スタイリッシュな中判カメラとして。
かつて、ハッセルブラドは、僕の若い時代、ライカよりも100倍夢のカメラだった。
映画「欲望」で主人公のカメラマンが撮影中魅惑的にあつかうハッセルブラッド。カッコイイー。
そのカメラさばきに憧れた。大学の時、クラスでひとりだけがハッセルを持っている奴がいた。
うらやましいというより、別世界のものだった。
僕らはゼンザブロニカで「欲望」のカメラマンの撮り方を真似した。ジョークのようなものだったけれど。
アシスタントになり、毎日ハッセルをさわった。掃除した。
120フィルムを装填するのに、撮影済みのフィルムと未撮を取り替えるの最低30秒以内。
僕の先生篠山さんは特別早撮りではなかったので25秒ぐらい普通。
ところが事務所が隣あい、助手部屋、暗室が供用だった沢渡朔さんの助手は、
先生がハッセルの超早撮りで、シャッターは叩くように、もちろんスタジオストロボ撮影だったけれど、
彼らは20秒を軽く切り、15秒にせまるスピードでフィルム交換した。(撮済みを抜いて、新しく装填するまで)
プロの助手になり最初の、技術の肉体化だ。
当時は、ハッセルを持っていなければ、プロカメラマンとは言えなかった時代だ。
僕もフリーになる直前に、銀一から中古の超美品、
500CMボディ2台、(ボディは故障しやすかったので予備が必要)
パック3台(カラー2、モノクロ用1)50mm 80mm 150mm250mmを揃えた。
どれもが全く傷のない中古だった。その後モータードラブのELを買った。
ハッセルは時流に合わせて、初期のデザインの美しさはなくなってゆき魅力は薄れていった。
そのうち僕はMamiyaRZにメインを移した。

さてミラーレスハッセルX1Dに戻る。ミラーがいらない理由は明白だ。
小型に作れる。Sonyのαシリーズをみれば歴然だろう。もともと中判のファインダーは、
35mmから比べると差があった。アイレベルファインダーをつければよいが、
ウエストレベルで覗くと、曖昧で、ピント合わせるだけで必死だ。とても動いているものを撮ることはできない。
途中からMamiyaRZに変えたのは、ピントが合わせやすく、屋外で開放でも撮れたからだ。
二番目に、基本中判カメラはレンズシャッターが求められていた。
それは多くのプロカメラマンは、ストロボ撮影、特に日中シンクロ撮影が日常だからだ。
海外のファッション写真を見ればわかるだろう、ほとんど日中シンクロしている。
フォーカルプレーンは、中判になれば125分の1ぐらい、35mmでも250分の1が限界だろう。
そのぐらいだと昼間のシンクロはむずかしい。
今回のハッセルは、2000分の1までシンクロする。すげー。
撮れないものはない。それとミラーレスの有利な点は、
フランジバックが短いので、レトロフォーカスではないレンズも理論的には使うことができる。
過去の大量にあるレンズがすぐには使えたとしたら。
電子シャッターが使えれば、レンズシャーターではないレンズだって使える可能性がある。
また、時代がハッセルに戻るのか。
一点苦情は、まあ、そんなこと違うバージョンがでてくると思うけれど、
ディスプレーが固定ということかな。
一体感、美観という点では当然かもしれないが、
中判カメラのウエストレベルファインダーの魅力を、今の人は
知らないのかなって思う。
アングルが低いウエストレベルは人物撮影に最適だ。
しかもアイレベルファインダーをのぞくより、
ウエストレベルは撮られる側に圧迫感がない。
荒木さんはおじぎしながら撮るので礼儀正しい撮り方だといった。
僕がちょっと研究しているロバートキャパは、本来ローライ使いだった。
有名な写真はたしかに35mmだけれど、多くのスナップポートレイトはローライだ。
どれもアングルは低い。キャパは35mmカメラで撮る時、すぐに片膝をついたとう。
低いアングルが、被写体をきわだてることを知っていた。ウエストレベルだと自然にアングルが低くなる。
ストロボシューのところに、ちょんまげEVFがつくとか。まあ、ないだろうな。

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